阿賀町議会 > 2020-03-10 >
03月10日-01号

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  1. 阿賀町議会 2020-03-10
    03月10日-01号


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    最終取得日: 2023-03-25
    令和 2年  3月 定例会          令和2年阿賀町議会3月定例会議会議録議事日程(第1号)                    令和2年3月10日(火)午前10時開会日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 議会の諸報告日程第3 町長の施政方針日程第4 一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程に同じ---------------------------------------出席議員(12名)     1番  宮澤直子君      2番  長谷川 眞君     3番  清野眞也君      4番  斎藤 栄君     5番  小池隆晴君      6番  入倉政盛君     7番  山口周一君      8番  五十嵐隆朗君     9番  石田守家君     10番  神田八郎君    11番  石川太一君     12番  斎藤秀雄君欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 町長         神田一秋君   代表監査委員     渡部政勝君 教育長        遠藤 佐君   会計管理者      齋藤啓司君 総務課長       渡部和茂君   町民生活課長     長谷川忠市君 こども・健康推進課長 星 利昭君   福祉介護課長     澤野直也君 農林課長       江花一実君   まちづくり観光課長  眞田政弘君 建設課長       大江修逸君   消防長        清野 隆君 消防本部次長     宿屋憲治君   消防本部副署長    佐藤秀行君 学校教育課長     石川 聡君   社会教育課長     神田久利君 農業委員会事務局長  阿部 勉君---------------------------------------事務局職員出席者 事務局長       野村秀樹    書記         阿部大輔 △開会 午前10時00分 △表彰状の伝達 ○議長(斎藤秀雄君) おはようございます。 会議を開きます前に、皆様にご報告申し上げます。 昨年11月13日に開催されました全国町村議会議長会70周年記念式典におきまして、地方自治の振興及び住民福祉の向上に貢献された功績により、神田八郎議員が町村議会議員在職30年以上の永年功労者として全国町村議会議長会表彰を受賞されましたので、これよりその賞状の伝達を行います。 お名前をお呼びいたしますので、前のほうにお越し願います。 ◎事務局長(野村秀樹君) それでは、神田八郎議員、前へお願いします。 ○議長(斎藤秀雄君) 表彰状、新潟県阿賀町、神田八郎殿。 あなたは、永年にわたり町村議会議員として地域社会の発展及び住民福祉の向上に尽くされました。 よって、今回創立70周年を記念して表彰します。 令和元年11月13日。 全国町村議会議長会会長、松尾文則。 おめでとうございます。(拍手)     〔賞状伝達〕 ○議長(斎藤秀雄君) ただいま表彰された神田八郎議員におかれましては、受賞、誠におめでとうございます。心からお喜び申し上げます。 神田議員には、議会議員として今後とも阿賀町の振興発展と住民福祉の向上にご活躍されますようご祈念申し上げます。おめでとうございます。--------------------------------------- △開会の宣告 ○議長(斎藤秀雄君) それでは、改めまして会議に入ります。 ただいまの出席議員は全員、12名であります。 これから令和元年阿賀町議会3月定例会議を開会します。--------------------------------------- △開議の宣告 ○議長(斎藤秀雄君) 直ちに本日の会議を開きます。--------------------------------------- △議事日程の報告 ○議長(斎藤秀雄君) 本日の議事日程は、あらかじめお手元にお配りしたとおりであります。--------------------------------------- △諸般の報告 ○議長(斎藤秀雄君) 次に、地方自治法第121条の規定により、会議事件説明のため求めにより出席した者は、あらかじめお手元にお配りしたとおりであります。---------------------------------------会議録署名議員の指名 ○議長(斎藤秀雄君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本定例会議の会議録署名議員は、会議規則第127条の規定によって、8番、五十嵐隆朗君及び9番、石田守家君を指名します。--------------------------------------- △議会の諸報告 ○議長(斎藤秀雄君) 日程第2、議会の諸報告を行います。 12月定例会議以降の議長及び議会の活動は、お手元にお配りした報告書のとおりであります。 次に、総文社厚常任委員会産業建設常任委員会、広報広聴常任委員会及び議会運営委員会より、休会中に行った各委員会の所管事務調査の報告書が、それぞれ議長の手元に提出されております。 議会運営委員会の2件の報告のうち、3月4日付の報告内容につきましては、本3月定例会議の議会運営であり、本日、開会前の議員打合せ会においてその内容を報告してありますので、その件に関する議会運営委員長からの報告は、お手元に配付されている報告書のとおりで終わらせていただきます。 それでは、初めに総文社厚常任委員長から報告を願います。 9番、石田守家君。     〔総文社厚常任委員長 石田守家君登壇〕 ◆総文社厚常任委員長(石田守家君) 皆さん、おはようございます。 12月定例会以降の管内、管外調査についてご報告をいたします。 所管事務調査を下記のとおり実施しましたので、その結果について会議規則第77条の規定により報告をいたします。 1、調査期日。令和2年1月23日木曜日、午後1時から。 場所、阿賀町役場第3会議室。 3の調査事項でございますけれども、(1)生活交通確保対策に係る進捗について。(2)病後児保育及び休日保育の現況と今後の対応について。(3)その他、についてでございます。 4の出席者については、総文社厚常任委員会8名全員でございます。そこに議会事務局野村局長でございます。説明員として、こども・健康推進課星課長以下でございます。まちづくり観光課眞田課長以下でございます。 めくっていただきまして、5の調査目的と調査概要についてでございます。(1)生活交通確保対策に係る進捗についてでございます。 昨年の7月26日、新潟交通観光株式会社の古田社長の方針で運転員の高齢化等を要因とした阿賀町路線バス全線廃止(13路線)の可能性があると報道をされました。これに伴う町民の足の確保のため、町は昨年10月から三川-赤谷、新発田方面の赤谷までタクシー業者へ運行を委託したところでございます。鹿瀬日出谷線は459号線工事のため本年5月から降雪前まで当麻、夏渡戸、深戸経由で対応を行うということでございます。この間の交通対応は、福祉バスの利用やスクールバスの混乗など幅広く考えていきたい。なお、当路線バスは廃止路線となります。 (2)の病後児保育及び休日保育の現況と今後の対応についてでございます。 2017年9月1日から町営診療所みかわ内に開設した病後児保育及び各保育園で実施している休日保育について調査を行いました。内容はさきに実施された地域と語る会等の意見を踏まえたところでございます。病後児保育室は就労と育児の両立支援が狙いであり、病気の回復期にあるおおむね3歳から小学6年まで、町外に住んでいても親が町内に勤務する方も対象として受け入れています。原則、前日までに利用申込みすれば受入れ可能な体制であります。看護職1名、保育士1名を配置し現在実施されています。 利用率はあまり多くない、地域と語る会等で施設の存在等が町内周知がされていないとの意見もあったため実施したものでございます。調査時の意見を参照に今後対応していきたい、そのように考えております。保育園の保育時間、土曜受入れ等の方法については3月定例議会まで、それらの対応が示されることと考えているとのことでございます。 6のまとめといたしましては、(1)生活交通確保対策に係る進捗について。 町民の足の確保、生活交通確保対策については、新潟交通観光株式会社の撤退を待つことなく、速やかな計画策定を望むものでございます。鹿瀬日出谷線は、459の工事が工期内に円滑に進み、回り道経由など代替バス路線の安全を含め適正な管理指導を願うものでございます。 (2)病後児保育及び休日保育の現況と今後の対応についてであります。 病後児保育の三川地域設置理由として、そばに医療機関があるためであるが、現状での利用率があまり多くない現況である。利用率向上のための検証を行い、病後児保育の利用者にとってよりよい利便性が上がるような対応を望むものであります。 以上、1月23日の報告でございます。 次に、行政視察報告について、所管事務調査を下記のとおり実施しましたので、その結果について会議規則第77条の規定により報告をいたします。 行政視察期日、令和2年2月18日火曜日から19日の水曜日ということで、産業建設常任委員会と一緒でございましたけれども、私のほうからは所管内の報告にとどめておきます。 場所といたしましては、石川県能登町。 3、調査事項及び調査の概要についてでございますが、石川県能登町能登高校魅力化プロジェクトの取組についてでございます。能登町の副町長下野さん、そして能登町の議会副議長の国盛さん、そして能登町議会の事務局長の長尾さん、以下記載の方が説明をしていただきました。 出席者といたしましては、総文社厚常任委員会7名、そして産業建設常任委員会が出席したところでもございます。それから教育委員会関係でございますけれども、遠藤教育長、それから黎明学舎の塾長、西田さんが同行をいたしました。 めくっていただきまして、5の調査目的と調査概要でございます。 本委員会は、当町が取り組んでいる高校魅力化プロジェクトの様々な課題を分析し、前向きに進言をしていく立場から、阿賀町黎明高校の存続に資することを目的として先進地である石川県能登町の能登高校魅力化プロジェクトの取組を研修することとした。能登町のプロジェクトは町が地域推進対策室を設置し、能動的に能登高校の独自性を確立するべく総合的戦略により成果を上げている。人口が約1万7,000人、当町と比較しまして若干人口規模の大きな町がプロジェクトを成功させている、その要因を調査いたし、当町に直面する課題解決につながる方策を見つけたいと考えた次第です。能登町からは下野副町長、国盛副議長、町担当者3名に出席をいただき、前述の内容を踏まえた多方面からの話を伺った次第です。 6のまとめといたしましては、能登町は町として専任担当課の設置をするなど、行政の積極的な関わりを感じた。地域条件は異なるが、阿賀黎明高校の存続については今以上に町一体となって取り組む体制づくりを望むものです。当然、議会としても協力は惜しまないので、積極的な情報提供をお願いしたい。 以上、総文社厚常任委員からの2点の報告といたします。 大変ありがとうございました。
    ○議長(斎藤秀雄君) 委員長報告に対し質疑を許します。 質疑はありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(斎藤秀雄君) 質疑なしと認めます。 総文社厚常任委員会の報告はこれで終わります。 次に、産業建設常任委員長から報告を願います。 8番、五十嵐隆朗君。     〔産業建設常任委員長 五十嵐隆朗君登壇〕 ◆産業建設常任委員長(五十嵐隆朗君) それでは、産業建設常任委員会、2件についてのご報告を行います。 まず最初に、1月23日でございます。 調査事項といたしまして、阿賀町観光協会の今後の在り方について。これをまちづくり観光課で説明を受けました。2番目に阿賀野川河川公園整備工事の今後のスケジュールについて。これもまちづくり観光課でありました。(3)有害鳥獣対策の今年度の実情と今後の対策について、農林課より説明を受けました。4番目に、暖冬による除雪業者への対応について、これは建設課から説明を受けました。5番目にその他。 出席者、説明員は下記のとおりであります。 5、調査目的と調査概要であります。 (1)令和2年度事業の提案説明を受けた。パンフレット周知事業インターネット活用事業協会員連携事業まちづくり観光課連携事業、阿賀町中心市街地活性化事業商工会連携事業)、狐の嫁入り屋敷集客事業等。農家民泊については、観光協会事業から切り離し行政主体でやれないか等の提案を受けた。 (2)今後のスケジュール、災害のための変更契約、工事中止期間、工事延長などの説明を受けました。 (3)猿用の令和元年度GPS基地局整備事業7局(平成30年度整備事業7局)計14局設置してございます。捕獲活動状況、有害鳥獣対策実施隊(猟友会員)の後継者育成、被害対策事業など説明を受けた。 (4)現状の降雪量、委託料及び稼働時間、また、暖冬による除雪事業者の稼働がない状況に対し、業者支援対策について説明を受ける。 6、まとめ。観光協会の本来の業務は、町の資産を利用しながら観光客を呼び込み、交流人口を増やすことであるから、まちづくり観光課と役割分担などを検討してほしい。齋藤会長からは体験旅行事業を協会事業から切り離してもらいたいとの要望があった。この事業は町にも大きな功績を残している事業であるが、受入先の高齢化など課題は山積しており、観光協会だけの問題ではなくなったように思う。まだ需要があると思われるので、新たな体制が必要であれば行政と調整しながら整えていく必要があるのではないか。 阿賀町として観光に力を入れることが必須であることからは、行政も議会も異論のないところであるから、限りある予算の中でできることから行政と観光協会とうまく連携して進んでいただきたい。 阿賀野川河川公園整備工事については、位置的に災害を受けやすい場所でもあるが、国・県の指導を受け一刻も早く完成を望むものであります。 有害鳥獣対策の今年度の実情と今後の対策など説明を受けたが、猿だけではなく、鹿、イノシシ、昨年は熊による人身被害まで出ている。当委員会では増え続ける有害鳥獣の個体数調整(殺処分)強化の意見も数多く出た。 暖冬の状況による除雪業者への対応について、今回は一時的に基本待機料の前倒しなどをしたが、暖冬対策は昨今の温暖化の状況から見ても真剣に考えなければならない大きな問題である。除雪は当町においては冬期の大事な産業であり、所管課を中心に一定の方向を示し、町全体の運営を提示するべきではないか。 その他といたしまして、石間地区のセブンイレブンが閉店したが、株式会社セブン‐イレブン・ジャパンが早めに新店舗を開店したいとのことから、新しいオーナーと阿賀の里へのセブンイレブン出店の申込みがあったとのことであった。この件に対しては、所管の課において十分検討して取り組んでほしい旨、委員会として伝えました。 次に、2月18日、19日の管外施設でございます。 調査事項及び調査概要。富山県の薬用植物に対する取組と薬用植物について、富山県薬用植物指導センター長、寺崎さち子氏、センター主任研究員の田村氏に説明を受けた。 出席者は以下のとおりであります。 調査目的と調査概要。富山県は薬草栽培、生薬として活用され産業にも生かされている。そこで、薬用植物指導センターの業務内容、国内薬用生薬の流通状況、技術指導等についてセンター長に詳しく現場で説明を受けた。 6、まとめ。富山県としても思ったほど大きな産業にはなっていない現状は、生薬の流通ルートが確立していないので、いかに販売ルートをつくっていくかが課題であると理解した。 当町で事業として確立するには、生産者、需要事業者、いわゆるメーカー、栽培技術の指導を担う機関、新潟県には指導する技術センターはありません。学術専門機関、大学等や意欲ある事業者、いわゆるコーディネーターが必要となります。広い面積で広大な自然を有する当町には多くの有用な自然薬用植物が自生していると考えられ、資源には恵まれているが、事業化にしていくためには富山県以上に多くの課題があると感じた。 現在当町は、エゴマ、クルミなど特産になり得る資源の発掘に努めている。非常にハードルは高いが、薬用植物もその一翼に加えるべく議会として調査を続けたい。 以上、産業建設常任委員会より2件の報告をいたします。ありがとうございました。 ○議長(斎藤秀雄君) 委員長報告に対し質疑を許します。 質疑はありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(斎藤秀雄君) 質疑なしと認めます。 産業建設常任委員会の報告はこれで終わります。 次に、広報広聴常任委員長から報告願います。 3番、清野眞也君。     〔広報広聴常任委員長 清野眞也君登壇〕 ◆広報広聴常任委員長(清野眞也君) おはようございます。それでは、広報広聴常任委員会より4件の報告をさせていただきます。 まず、地域と語る会の報告でございます。 令和元年12月11日水曜日。 参加人数14人ということで、ひまわり保育園、上条保育園、わかば保育園の3か所で地域と語る会を開催させていただきました。 まとめとしまして、今回は若年層の意見を聞くために保育園で開催をいたしました。子育て層の方々の率直な意見を伺うことができ、議会としても今後の子育て政策を考えるとてもよい機会をつくることができました。これからも、地域と語る会を通して各層との意見交換を行い、議会活動に生かすとともに町民に開かれた議会の実践をしてまいりたいと思っております。 続きまして、議会だより第59号の編集作業でございます。 1月7日、1月14日、1月21日、1月28日、4日間にわたって行いました。 まとめとしましては、編集作業についてはいつもと同じ4日間の作業工程でありました。今回は表紙を横向きにし、地域と語る会の報告を号外ではなく紙面内で行いました。裏表紙に関しても団体紹介を行いました。今後とも町民が読んでいただけるよう、様々な工夫を凝らしながら企画編集を行ってまいりたいと思っております。 続いて、行政視察報告についてです。 令和2年2月3日、上越市において議会報告会及び各層との意見交換会を通した議会運営について、議会モニター制度の2点について調査を行いました。 出席者は広報広聴常任委員全員と議会事務局です。 上越市の説明員としては、上越市議会議長、武藤様、広報広聴委員会委員長、近藤委員長、また事務局の2名の職員さんがされました。 調査目的と調査概要でありますが、上越市議会は、早稲田大学マニフェスト研究所が実施をしております議会改革度調査において新潟県内で一番高いランキングを取っている議会であります。その上越市議会から議会報告会及び各層の意見交換会を通した議会運営について説明をいただき、議会モニター制度についての研修を行いました。議会報告会及び各層の意見交換会については、広報広聴常任委員会においてまとめた意見を調整会議で協議し、各委員会へ割り振り、政策形成会議を経て政策立案及び提案を行っておりました。また、意見交換会は広報広聴常任委員会が主催でありますが、各委員会がテーマと団体を設定し開催をしておりました。 議会モニター制度については、今年度より開始をしている段階でありましたが、令和元年7月に第1回を開催したとのことで、今後来年度より具体的に取り組んでいくとのことでした。 まとめとしまして、上越市議会は規模も議員数も全く当町とは違いますが、取り組んでいる内容はとても参考になりました。今後、阿賀町の広報広聴常任委員会として各層との意見交換会や議会モニター制度など、広報広聴委員会で取り入れられる内容から取り入れて、町民との距離が近く、信頼される阿賀町議会をつくっていけるよう、より一層の努力をしていきたいと思っております。 最後、2月13日に開かれた広報広聴常任委員会の報告です。 調査事項として、委員会の管外視察研修の調査結果の取りまとめ、議会だより第60号の編集について、令和2年度広報広聴常任委員会の開催計画について相談を行いました。 まとめとして、先日の上越市議会視察研修での学びと気づきを共有することと、来年度の動きや広報広聴常任委員会の在り方などを意見交換することを目的に開催をいたしました。視察研修を経て、来年度について議論ができましたので、より具体的に改善案をまとめることができたと思っております。広報広聴常任委員会で素案をまとめ、全員協議会などで調整をしつつ、実行に移していきたいと考えております。 以上で、4点の広報広聴常任委員会の報告を終わります。 ○議長(斎藤秀雄君) 委員長報告に対し質疑を許します。 質疑はありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(斎藤秀雄君) 質疑なしと認めます。 広報広聴常任委員会の報告はこれで終わります。 次に、議会運営委員長から報告願います。 4番、斎藤栄君。     〔議会運営委員長 斎藤 栄君登壇〕 ◆議会運営委員長(斎藤栄君) 議会運営委員会から所管事務についてご報告いたします。 打合せ会議で、3月4日に行いました議会運営委員会については、先ほど打合せ会において報告しましたので省かせていただきます。 2つ目の事務調査でございますが、調査期日、令和2年1月14日火曜日、午後3時30分から。 調査事項につきましては、令和2年度中の議会定例会議の日程について。 出席者は議会運営委員6名、議長、事務局長でございます。 調査の結果。令和2年度中の議会定例会議の日程を次のとおり決定する。 開催月、令和2年6月、定例日、6月17日水曜日から22日月曜日までの各日、実質会議期間は4日。令和2年9月、9月8日火曜日から18日金曜日までの各日、実質会議期間9日。令和2年12月、12月15日火曜日から18日金曜日までの各日、実質会議期間4日。令和3年3月、3月9日火曜日から19日金曜日までの各日、実質会議期間9日。これにつきましては、本定例会議の中に上程し、皆さんに審議していただきます。よろしくお願いします。 ○議長(斎藤秀雄君) 委員長報告に対し質疑を許します。 質疑はありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(斎藤秀雄君) 質疑なしと認めます。 議会運営委員会の報告はこれで終わります。 次に、五泉地域衛生施設組合議会中東福祉事務組合議会さくら福祉保健事務組合議会及び後期高齢者医療広域連合議会について、組合議員から議長の手元に報告書が提出されております。お手元にお配りしました報告書をもって報告に代えます。 次に、地方自治法第235条の2第3項の規定により、例月出納検査の結果報告書及び令和元年度定期監査の結果報告書が提出されております。朗読は省略します。 これで議会の諸報告を終わります。--------------------------------------- △町長の施政方針 ○議長(斎藤秀雄君) 日程第3、町長の施政方針を行います。 神田町長から施政方針説明の申出がありましたので、これを許します。 神田町長。     〔町長 神田一秋君登壇〕 ◎町長(神田一秋君) おはようございます。 令和2年第1回阿賀町議会3月定例会議に当たりまして、議員各位からご出席を賜り誠にありがとうございます。 まずもって、私が職員にふるさと納税をお願いした件が大きく報道されましたことで、阿賀町議会、町民の皆様、町、職員、そして阿賀町を応援していただいております皆様に大きな衝撃、ご迷惑をおかけしたことを心からおわびを申し上げます。「違法ではないにしても、やり方としては不適切」との専門家のご指摘も掲載をされました。今後は万般にわたりこうしたことがないよう町政運営を進めてまいりますので、何とぞよろしくお願いを申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。 さて、本会議では新年度における本町行政の骨子となります令和2年度阿賀町一般会計予算案及び7件の特別会計予算案並びに水道事業会計予算案外、令和元年度補正予算案10件、第2次阿賀町総合計画における後期基本計画の策定について、阿賀町新町建設計画の変更について、阿賀町過疎地域自立促進計画の変更について、町営土地改良事業の経費の賦課徴収について、条例の制定は地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する条例の制定、外1件、一部改正につきましては阿賀町特別会計条例及び阿賀町課設置条例の一部改正、外8件、阿賀町監査委員の選任について、阿賀町固定資産審査委員会委員の選任についての2件、阿賀町農業委員会委員の任命についてが14件、合計52件のご審議をお願いをするものでございます。 それでは、私の所信の一端と併せて施政方針を申し上げまして、議員各位並びに町民の皆様のご理解とご協力をお願いを申し上げるものでございます。 この冬は全国的に観測史上記録的な暖冬少雪となり、日常生活には過ごしやすい冬でありましたが、町営スキー場はオープンに至らず、除雪の出動も数える程度と、町経済にとっては大きな痛手でもありました。 また、新型コロナウイルスが我が国においても史上かつてないほどの猛威を振るっております。本町におきましては阿賀町新型コロナウイルス感染症対策推進本部を2月27日設置いたしましたが、その翌々日の29日は秋葉区で県内初の発症者があったことから、阿賀町新型コロナウイルス感染症対策本部に移行して、町民の皆様には不要不急の外出を控えていただくなど、手洗い、うがい、室内の換気等の予防対策を呼びかけているところであります。町立小・中学校は5日から休校とし、放課後児童クラブは長期休暇同様の受入れ態勢を取っておりますが、保育園共々感染予防に万全の対策を取り運営をしてまいります。様々な活動の自粛で町経済も大きな打撃を受けておりますので、早期の終息を願っているところでありますが、依然感染は拡大を続けております。 さて、令和2年度は文字どおり新たな進路を見いだして歩むことが求められているところであると思っている次第であります。我が町の状況下を踏まえて編成を行いました本町の新年度一般会計当初予算におきましては、総額で113億8,000万円となり、対前年比ではマイナス3.2%、額にして3億7,500万円の減となっております。また、水道事業会計を除く特別会計7会計の予算総額でありますが、51億526万7,000円となり、対前年比で11.6%、6億7,020万3,000円の減となっており、一般会計と特別会計を合わせた予算総額は164億8,526万7,000円で、対前年比マイナス6.0%、10億4,520万3,000円の減となったところであります。 それでは、個別案件について申し上げてまいります。 初めに、今般の議案でもございますが、令和2年度からの後期総合計画及び新町建設計画並びに過疎地域自立促進計画に沿いながら着実に調整を推進してまいる所存でございますので、議員各位からもよろしくご審議とご理解をお願いを申し上げるものでございます。 次に、交通安全関係であります。町内における昨年の交通事故の発生件数は前年と比べ46件少ない161件でありました。このうち人身事故件数は15件あり、負傷者数は18人で、それぞれ前年を下回りましたが、残念ながら1人の方が交通事故によりお亡くなりになっております。全国的に高齢者の交通事故が増加しております。このような情勢を踏まえ、交通事故防止のため警察署や交通関係機関など各種団体等と連携を一層密にし、効果的な交通安全対策に取り組んでまいります。 次に、防犯対策であります。 津川警察署管内における昨年1年間の刑法犯罪認知数は23件と前年に比べ18件の減少となりましたが、犯罪の凶悪化、多様化が進み、子供や高齢者を狙った犯罪が目立つようになってきております。犯罪を未然に防ぎ、犯罪が発生した場合に適切かつ迅速に対処するためには、警察、行政、学校、事業所等地域で一体となった取組が求められております。今後も安心・安全なまちづくりを推進するため、関係機関と連携を図りながら取組を強化してまいります。 次に、廃棄物処理事業であります。 五泉市と阿賀野市と本町とで取り組んでおりますごみ焼却施設と最終処分場につきまして、新年度はごみ焼却施設でありますエネルギー回収型廃棄物処理施設とリサイクルセンターのマテリアルリサイクル推進施設の実施設計等の業務委託及び施設入り口の道路改良工事を予定しているものであります。 次に、子ども・子育て支援行政でありますが、重点施策として安心して子供を産み育てることができる阿賀町をさらに進めてまいります。具体的には出産祝い金の内容について検討を加え、子育て応援祝い金として、誕生時、小学校及び中学校入学時にそれぞれお祝い金を支給するよう新たな制度といたします。出生時だけでなく進学期に支給することで子育てにかかる経済的負担の軽減につなげるとともに、段階的な支給が定住にも結びつき、安心と希望の町として町外へのPR効果も大きいと考えております。 次に、病後児保育でございますが、回復期にある児童で3歳以上を基準として受け入れておりましたが、お子様の病気の状況を確認させていただいた上で、対象年齢を1歳引き下げて2歳に拡大し、子育て環境の向上につなげてまいりたいと考えております。 次に、保育園関係でございます。 昨年10月からの3歳児以上の児童に係る保育料につきましては、副食費を含む完全無償かとした取組を実施しているところでございます。さらには、これまで半日保育だった土曜保育につきましてはニーズ調査による保護者要望も勘案し、最長で18時30分までに延長し、保護者の就労に影響が少ないように配慮いたします。今般、条例の一部改正を上程しておりますので、ご審議をお願いをするものでございます。 子ども医療費助成につきましては、昨年、中学校卒業時まで無料とさせていただきましたが、新年度からはさらに高校卒業時までに対象年齢を拡大し、子供たちの健やかな成長を促し、保護者が安心して子育てできるよう整備をいたします。これにつきましても条例の一部改正案を上程させていただきますので、よろしくご審議いただきますようお願いをいたします。 次に、病院の再編及び統合についてでございます。 県では財政難もあり、病院事業の見直しが検討されていることはご案内のとおりでございます。津川病院につきましても、県立病院経営委員会からの提言を受け、町には2月5日にその説明に来ておりますが、私への説明はありませんでしたので、私が病院局長を訪問し、直接話を聞いてきたところでもあります。そこでは、県だけでは決めることはできないので、関係市町村、住民から理解をいただくことが必要である、今後どうしたら地域医療を残すことができるか地元の皆さんと丁寧に議論をしていく、県議会の議論も踏まえ、新年度早々の頃から意見交換をしていきたいとの返事でありました。 私としては、広大な面積の阿賀町にあって、津川病院が地域医療の中核であり救急病院であり、全国のモデルになり得る病院と診療所の連携、役割分担、そして医療と介護、保健、福祉の連携を進めてきた津川病院の重要性、町の財政状況、医師確保の問題なども強調した中で県立病院としての存続を強く要望してきましたが、町民皆様と共に阿賀町の地域医療を守る取組を進めていきたいと考えております。 次に、高齢者福祉でございます。 総人口に占める高齢者の割合は県内最高の48%を超え、後期高齢者で独り暮らしの方も多く、何かしらの不安を抱えながら生活している方が多くおられる状況ではありますが、今後も住み慣れた地域で生活が送れるよう、雪下ろし費用の助成や無料弁護士相談などを継続するとともに、民生委員や地域のボランティア、緊急通報装置、民間事業者の協力による見守りネットワークなどにより、町全体で支え合う体制を強化してまいります。 次に、介護保険でございます。 新年度は、第7期介護保険事業計画の3年目となり、次の第8期介護保険事業計画の策定年度となります。1月末日現在で、要支援、要介護の認定者は第1号被保険者が1,146人、第2号被保険者が13人の計1,159人でありまして、65歳以上の22.3%の方が認定を受けております。認定者のうち、施設入所は275人、ホームヘルプサービスやデイサービスなどの居宅介護サービス利用者が596人、地域密着型サービス利用者が114人でございます。 当町の65歳以上人口は減少しておりますが、認定者数はほぼ横ばいで推移をしておりますので、介護人材不足問題や地域包括ケア整備等、課題の掘り起こしと解決に向けた取組を推進してまいります。 次に、障害者施策でございます。 昨年度から東蒲原福祉会が新たに開始いたしました障害者用のグループホームにつきましては、男女各5人の定員が現在は満室の状態が続いています。生活介護事業は1日平均10人の利用があり、また児童向けの放課後等デイサービスにつきましては1日平均5人の利用がございますが、両施設とも1日の利用者数の上限は10人となっており、放課後デイサービスには若干の余裕がありますので、利用者の拡大に向けて取り組むとともに情報を共有をしてまいります。 次に、きりん荘でございます。 独り暮らし高齢者の増加等により、きりん荘の役割は年々高まっており、定員いっぱいの70人が入所している状態で、現在は待機者が数人いる状況であります。併せまして、5床のショートステイの柔軟な運用も行っております。施設運営につきましては、入所者情報の共有、栄養管理システムによる各人の食事管理、理学療法士等による専門的な指導に加えて職員による体操やレクリエーションなどを実施するとともに、介護保険認定者にあっては必要と思われる外部サービス利用を促進し、入所者がいつまでも元気に過ごしていただけるよう、さらには事故を起こさないことを最重点とした運営を行うとともに、新年度は屋根の改修工事や各種修繕等を実施することで、しっかりとした施設の維持管理をするとともに入所者がより安心した生活を送れるように進めてまいります。 次に、農林課の地域おこし協力隊事業についてでございます。 昨年度に着任した女性隊員1名につきましては、町内外の農業や食に関するエキスパートから多くのことを学ばせていただきました。新年度は九島地区に農地を借りて、有機自然栽培による高付加価値農作物の栽培を計画をしており、引き続き地域の皆様にご指導をいただきながら農業経験を積み重ねまして、6次産業化作物の研究施策など自立定住を目指して活動をいたします。 新年度も農業の担い手育成を目的として、新たに2名の隊員を募集する計画としております。協力隊につきましては、地域農業の担い手としてはもちろんのこと、新たな特産品開発や観光と農業の融合など、町外出身者の新鮮な視点から新しい価値を生み出す試みや、若い行動力とパワーによって地域を元気にする役割なども期待しながら、将来的な定住につながるよう支援を努めてまいります。 有害鳥獣対策についてご説明申し上げます。 昨年度は被害が顕著でありましたニホンザルに加えて、イノシシによる被害が広範囲に発生いたしました。鳥獣対策につきましては今後ますます拡大するものと予想されますことから、猟友会員の新規増員や活動支援を強化するとともに、新たに大型の捕獲設備を導入するなど、加害鳥獣の積極的な個体数調整を図ってまいりたいと考えております。 次に、農業振興についてでございます。 日本型直接支払制度につきましては、中山間地域等直接支払制度が新年度から第5期に移行いたしますほか、農地維持支払交付金は昨年度から第2期対策が始まりました。地域の実情に合わせて弾力的な運用が可能な交付金を活用いたしまして、農用地の維持及び耕作放棄地の解消に取り組んでまいります。 昨年は、県と町の主食用米の作況指数は100と平年並みでございましたが、出穂後の異常高温により心白粒が多く発生したことから、コシヒカリの一等米比率は新潟県全体では26.8%、本町では38.8%となり、前年の86.2%を大幅に下回る結果となりましたが、一等米比率が下がっても、阿賀町の米はおいしいという評価が下がることはなく、米の食味のよさは全国的に定着してきたのではないかと感じております。 米以外の農産物振興につきましては、生産者の皆様の努力から品評会などでも高い評価をいただいております自然薯をはじめ、関連商品の販売が好調で原料不足となっているエゴマや、イベントなどで著しく評価を高めているソバなどの生産拡大を奨励するほか、野菜等販売作物助成を実施するとともに、新たな関連商品の開発や6次化も推進をいたします。 また、ユキツバキをはじめとした農林産物を町内の児童・生徒が地域学習の素材として学び生かすことを積極的に支援し、郷土への誇りと愛着を育み、担い手育成につなげてまいります。ユキツバキの苗を婚姻届や出生届を提出した皆様に記念樹として贈呈するなど、産業振興と教育部門で横断的な連携をいたしまして、安全で高品質な食や自然環境の豊かさを広報してまいります。 次に、土地改良事業関係についてであります。 耐震調査で対策が必要と判定された曲松ため池につきましては、国庫補助事業に採択いただきましたので、今年度は堤体の補強工事を一部実施する計画としております。同じく耐震化が必要と判定されました細越頭首工につきましても、新年度は県営事業により測量設計委託を実施し、来年度以降に工事を実施する計画でございます。大規模災害が発生した場合に緊急迂回路として利用可能な広域農道6橋梁の耐震二次診断点検も計画しております。 人家及び公共施設等の被害が予想される防災重点ため池につきましては、町内14か所を再認定し、そのうち緊急度の高い2か所につきましてはカメラ等の監視システムを国補助にて整備し、災害や異常気象時の状況把握から住民への迅速な避難情報の提供等に活用いたします。 次に、林業振興についてでございます。 適正に管理されない森林は全国的な問題でありましたことから、昨年度から国が森林経営管理制度を施行いたしました。本制度によりまして、町が所有者から委託を受けて林業事業体などの意欲と能力のある林業経営者に伐採等の再委託を行うことができるようになりました。昨年度は準備作業となります森林管理意向調査を西、赤岩、芦沢、上ノ山の各区に係る未施業森林の所有者207名に対して行いました結果、回答をいただきましたうち約75%の方が「町に管理を委ねることも検討したい」との回答でありました。 森林整備の実施につきましては、森林整備地域活動支援事業交付金や造林事業補助金などを活用いたしまして、間伐等の森林整備を進めてまいります。集落周辺の里山につきましては、景観環境林や鳥獣被害緩衝帯といった機能を持ちますことから、森林所有者の皆様の理解とご協力をいただきながら森林環境譲与税の活用を検討してまいります。森林・山村多面的機能発揮対策交付金事業によりまして、地域住民による森林整備や自伐林家の育成にも努めてまいります。 次に、ふるさと納税でございます。 昨年度、令和元年度のふるさと納税の状況につきましては、2月末現在で6億6,700万円余りの寄附が寄せられているところでございます。新年度は寄附者との新たな関係構築に向けた、仮称ではありますが阿賀町ファンクラブの創設などに加え、新商品のラインナップなど、さらに寄附額を伸ばしていけるように最善の工夫をしながら取り組んでまいります。 また、企業版ふるさと納税やクラウドファンディングの活用を目指し、子供たちの夢の実現や若者の事業構想について都市部の企業等に積極的な情報提供に努めるほか、支援していただく企業の皆様にも活動を視察する機会を提供するなど、関係人口増加に向けた取組を進めてまいります。 次に、地域づくり活性化支援事業についてでございます。 「わたしたちの行動が次の時代のまちをつくる」をテーマに、まちづくり会議を5回開催し、2月22日に公民館において成果発表会が行われたところでございます。自由な発想の下、様々な提案がされたところでございますが、この事業につきましては、まちづくり会議のスタイルではなく、それぞれの地域や団体で自発的な取組や組織化が進むよう、新たなまちづくりに資する活動に対して、職員の支援も含め、より実践的な新たなまちづくりの事業展開ができるよう事業の啓発に努めます。 次に、公共交通体系についてでございます。 新潟交通観光バスの新年度の撤退につきましては、一旦白紙に戻ったものの、撤退の方針は撤回されたわけではございません。新年度におきましては、福祉バスやスクールバス等も含めた全体的な公共交通体系の路線構築に本格的に着手するとともに、利用者ニーズの変化に応じた交通手段を確保すべく、関係機関との必要な調整を図りながら持続可能な公共交通体系の確立に向けて取り組んでまいります。 本町と新潟市を結ぶ高速バスについては、これまで乗り継ぎができなかった鹿瀬地区や上川地区西川方面のバス路線との接続改善を実施し、地区の皆様の利便性の向上を図ってまいります。 次に、移住、定住、婚活施策についてでございます。 町の人口は年間350人程度の減少が続いており、特に出生数と転入者数の減少が著しく、人口減少の大きな要因となっております。こうした現状を鑑み、新年度は移住コーディネーターを新たに2名委嘱するほか、移住者向けの家賃補助や住宅新築補助、住宅改築補助を新設し移住促進に努めるとともに、町の雄大な自然環境下での子育てのよさのPRも強力に発信をしてまいります。 定住施策といたしましては、新婚世帯向けの家賃補助や住宅新築補助、住宅改築補助等も新設し、定住促進に努めてまいります。婚活支援につきましても、県が運営する婚活マッチングシステムのハートマッチにいがたへの入会登録料の半額助成や体験型イベント等を開催し、自然な形での出会いの場の創設に努めてまいります。 次に、観光関連の地域おこし協力隊事業についてでございます。 現在は5名の協力隊員が活動しております。観光イベントの企画やインバウンド誘客の構築、情報発信といった分野で活動を行っており、町の自然等を活用した特色のあるイベントを展開し、交流人口の拡大と発信に大きな成果を上げているところでございます。新年度中には、初となる地域密着型の協力隊員を上川七名地区に1名配置する予定であり、集落支援員の活動とともに地域に寄り添った対応、支援をしてまいります。 次に、観光関連事業についてでございますが、新年度も様々なイベントをさらに充実させ、町の自然や温泉、食や体験といった様々な魅力を組み合わせ、「ある船頭の話」のロケ地ツアーなどを活用しながら、より広く効果的に観光PRを展開をします。町と観光協会との役割を明確にするとともに、さらなる連携の強化を図りながら観光振興を推進してまいります。 これまで観光協会が所管していた体験修学旅行につきましては、新しい組織を立ち上げ、秋頃をめどに引き継ぐべく、新年度早々に体制の構築に取り組むとともに、町の資源と教育の融合をコンセプトに教育委員会が推進している教育留学制度やインバウンド客との交流の場の提供など、行政の垣根を越え、また民間企業にもご協力をいただきながら新しい視点での関係人口の増加に結びつける組織にしたいと考えているところでございます。 次に、第三セクターについてでございます。 指定管理をしている温泉や現在直営で運営している温泉につきましては、多くの町民が利用する重要な保養、健康増進の場でもございますが、新年度はこのたび実施したサウンディング型市場調査の意見を参考に、6月末頃を目途に各施設の継続、休止、売却等の方向を決めていきたいと考えております。老朽化が著しく、修繕経費が多くかかっている施設もございますので、全体を鑑みながら判断をしてまいる所存でございます。 湯めぐりカードにつきましては、利用料金について町民や議員各位からも様々なご意見をいただいているところでございますが、昨年度実施した温泉アンケート結果の意見等も踏まえまして、新年度からは200円として予算計上したところでございますので、皆様のご理解を賜りますようお願いを申し上げます。 阿賀の里につきましてはイザベラ・バード号の効果もあり、平成30年度に比較して来場者が増えている状況にありましたが、新型コロナウイルスの関係が心配をされております。本施設につきましては、全体的なグランドデザインの再構築の時期に来ていることから、新年度は抜本的なリニューアルに向けた計画づくりを進め、道の駅としての今後の在り方を模索してまいりたいと考えております。 次に、東京2020聖火リレー実施事業についてでございますが、ご案内のとおり聖火リレーにつきましては住吉神社から阿賀津川中学校間を8区間として実施されます。また、パラリンピックの採火につきましても8月15日に採火式を挙行予定でありますので、県実行委員会とよく調整をしながら、沿道の応援も含め、町全体で大いに盛り上げていきたいというふうに考えております。 次に、道路維持管理及び整備関係についてでございます。 本町は中山間地のため急峻な地形が多く、いまだに整備が必要とされる区間が多いことから、道路整備は大変重要な施策と考えております。新年度におきましては、老朽化した町道の維持補修をはじめとして、昨年に引き続き道路新設改良事業及び社会資本整備総合交付金事業、地方創生道整備交付金事業等を軸とした、町道2路線の測量設計及び調査と、6路線の改良拡幅並びに消雪パイプリフレッシュ工事に取り組んでまいります。なお、新年度には新規に3路線の工事を実施する計画としております。 次に、除雪対策でございます。 この冬は異常気象となり、かつてないほどの小雪により町民生活に支障となるような積雪はございませんでしたが、反面、除雪作業が激減したことにより除雪業者の経営に大きな影響が生じたことから、維持工事の前倒し等の支援策を実施したところでございます。新年度の事業といたしまして、津川地区におけるロータリー除雪車の更新、消雪パイプにおきましては、老朽化による漏水や井戸水源の枯渇により従来の消雪機能が果たせない箇所もありましたことから、年次計画で消雪パイプの更新工事を行ってまいります。 次に、県営道路事業でございます。 令和元年度の県営事業は、県道新発田津川線と町道川口岩谷線寿橋の取付けや、県道中ノ沢内川線の改良工事など、町民の利便性と安全性が確保されたところであり、白川バイパス事業では2基の橋台が完成し、現在は2基の橋脚について工事が行われているところでございます。 国・県道における新年度の事業といたしましては、繰越しを含め、国道459号改良工事をはじめ、8路線11か所の工事及び調査を計画しているとのことでございます。安全で災害に強い道路整備を県に働きかけてゆくことはもとより、現在進められております県営事業の促進、早期完了を引き続き要望してまいります。 次に、県営河川砂防関連の事業でございますが、国の補正予算におきまして、防災・減災・国土強靱化が示され、このことを踏まえて阿賀野川をはじめとした新潟県管理の河川について、管理強化を強く要望したところでございます。河川の新年度の事業といたしましては、前年度県予算の組替えにより確保された財源により、当初より実施された釣浜地内をはじめとする6地区の河川改修事業に加え、津川、鹿瀬の6地区が追加されたことから、12か所の事業に着手されています。河川災害は地域沿線の住民生活に甚大な影響を与えるため、一日も早く安全・安心の地域創生のため、県の事業促進を支援してまいります。 次に、宅地耐震化推進事業でございますが、昨年度は国土強靱化対策の一環として、地震時における宅地等の大規模な滑動崩落被害を広く住民に周知し、防災意識を高めることを目的に、全国の一定規模以上の盛土造成地に係る位置情報を公開いたしました。町におきましては該当する11か所の情報を町のホームページで公表するとともに、11か所の該当地に関しては滑動等の危険性の度合いを定めることが求められておりますので、今後の国の指導に注視し作業を進めてまいります。 上下水道関係について申し上げます。 新年度より簡易水道事業を廃止し、水道事業として統合いたします。水道事業の施設整備といたしましては、内川、吉津、綱木の3施設を継続実施し、夏渡戸の水源井戸の新設工事を実施してまいります。下水道事業につきましては、施設の補修として津川水質浄化センター、中央浄化センターの2か所、県道中ノ沢内川線改良工事に伴う補償工事として、管路布施替え工事を引き続き実施してまいります。 釣浜区の堤防築堤に伴いまして、マンホールポンプと制御盤の移設補償工事に伴う移設設計委託と、県道新発田津川線、白川バイパス事業の改良に伴いまして上下水道管の移設補償工事を実施いたします。 次に、消防関係でございます。 昨年の活動概要でありますが、火災件数は5件、前年比で2件の増となりました。内訳といたしましては、建物火災3件、その他2件となっております。火災による死者が2名と、前年に引き続き残念な結果となってしまいました。 救急件数は894件出場し、853名の方を搬送しております。前年比で99件、89名の減となりました。救急車の適正な利用について周知徹底を図るほか、救急救命講習会等を開催するなど、応急手当ての技術及びその重要性の普及啓発に努めてまいります。 また、ドクターヘリによる搬送は87名となっております。今後も救命率向上につながる早期医療介入を目指し有効活用してまいります。救助件数は26件となっております。山岳救助及び捜索活動では消防防災ヘリ等を7回要請し、3名の方を搬出しております。 次に、予防関係でございますが、毎年のように火災による死者が発生しておりますので、住宅用火災警報器の設置を一層促進いたします。 次に、消防団関係でございますが、火災時の消火、地震、台風等の自然災害時の警戒出動等に備えるとともに、防災を呼びかける地域巡回を強化してまいります。県ポンプ操法競技大会は、8月30日に南魚沼市で開催予定でございます。三川方面隊が小型ポンプ操法の部に出場いたします。町、消防署、消防団が一丸となって好成績が収められるよう努めてまいります。 消防本部新庁舎建設につきましてはほぼ完成し、3月25日に引渡しを受ける予定でございます。4月24日には落成式を行う予定であります。新たな防災拠点として、より一層の消防防災体制の充実、強化を図り、町民の皆様が安心して暮らせるまちづくりに努力してまいる所存であります。 次に、教育委員会関係でございます。 新年度における教育委員会の各種施策の実施につきましては、阿賀町教育の大綱が目指す「子どもの姿」と「町民の姿」の達成に向け、着実に推進するため鋭意努力してまいります。町の将来を担う子供たちが、阿賀町15年教育に掲げる、「夢を持ち、意欲的に学び、自ら未来を切り開く子供」へと成長することを目指し、保育園、小学校、中学校、高校をつなぎ、同時に学校、家庭、地域をつなぐ15年教育を実践してまいりますので、ご理解とご協力をお願いを申し上げます。 次に、阿賀黎明高校の存続に関する魅力化推進事業についてでございます。 黎明学舎の運営につきましては、民間専門業者への活動業務委託に加え、地域おこし協力隊、阿賀黎明高校、町教育委員会で構成する月1回の魅力化ワーキンググループにより安定的な運営に努めてまいりました。 新年度に5年目を迎えますが、地域おこし協力隊4名の講師につきましては、生徒と先生方の信頼を得ながら学習指導と黎明高校の魅力化に努めているところであります。これまで培ってきた経験と実績を踏まえ、委託業者が提案するプランに基づく活動から、魅力化ワーキンググループでの話合いに基づく自立的な活動へと移行を図ってまいりたいと考えています。 このため、地域おこし協力隊、阿賀黎明高校、町教育委員会で組織する魅力化ワーキンググループに応援してくださる町民の方々からも参画をしていただき、様々なご意見を反映させながら活動の充実に努めていきたいと考えているところであります。県内外で開催される学校入学説明会などに積極的に参加をし、就学金制度や教育留学制度を広くアピールしながら、阿賀黎明高校への生徒の誘致活動を積極的に実施してまいります。 次に、教育の充実と学力向上対策についてでございます。 キャリア教育の推進に関しましては、阿賀町子ども未来フォーラムを今後もさらに発展させ、ふるさとへの愛着と誇りを持った児童・生徒の育成に努めてまいります。小学校の教育課程におきましては、新年度から中学年における外国語活動と高学年における外国語科の授業が本格的に実施されることとなり、また、高学年を中心としたプログラミング教育が必修化されることになりました。 文部科学省におきましては、児童・生徒1人1台端末及び高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備することを目的としたGIGAスクール構想を全国的に展開することになりました。新年度中に各学校内における高速大容量の通信ネットワークの整備を完了させ、端末につきましては令和5年度までに学年を区切り段階的に整備を完了させるものでございます。国の構想に適合しながら、児童・生徒の発達に応じたICT教育を実践してまいります。 GIGAスクール構想に伴う、通信ネットワーク整備及び端末整備の予算につきましては、国からの具体的な整備に関する通知が2月になされたことから、事業量と事業費の精査を行っているところでありまして、事業見積りが完了し次第、新年度の補正予算としてご審議をお願いしたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願いを申し上げます。 次に、特別支援教育についてでございます。 児童・生徒にとって何が大切なのか、何が必要なのかを保護者、学校、関係機関が連携した中で共通理解を深め、相互協力しながら児童・生徒が安心して楽しい学校生活が送れるよう、また、保護者が安心して大切なお子さん学校へ登校させることができるよう、きめ細やかで丁寧な個別支援を行ってまいります。 次に、学校給食の提供についてでございます。 学校給食は児童・生徒の健全な発達の上で大事な役割を担っていることから、大切な教育の一環と捉え、食育・健康教育を通し食の大切さを指導するとともに、地場産野菜などの利用による地産地消を進めながら、新鮮、安全な学校給食の提供に努めてまいります。また、児童・生徒の健全な発達のための役割と併せ、保護者の負担を軽減するという大きな役割も担っております。新年度からは子育て環境の向上を図るため、児童・生徒の給食費をこれまでの半額に改め、保護者の経済的負担の軽減にも努めてまいりたいと考えているところでありますので、ご理解をお願いしたいというふうにお願い申し上げます。 次に、社会教育、生涯学習の推進についてであります。 公民館事業では、地域に根差した公民館活動の充実を図るため、積極的に地域に出向き、出前講座や集落のコミュニティ活動を支援し、学びを生かしたむらづくり・まちづくりを進めてまいります。 次に、文化財保護についてであります。 岩谷の国指定重要文化財である平等寺薬師堂につきましては、文化庁の国宝重要文化財等保存・活用事業により、今年度から2か年計画で薬師堂の保存修理事業を実施しております。新年度は屋根工事として、かやぶき屋根を一旦全て解体し、腐食部分を補修し、新たな山カヤでふき替えをするものであります。今後も貴重な文化財の適正な保全管理に努めてまいります。 次に、生涯スポーツの推進についてであります。 町スポーツ推進委員や町スポーツ協会と連携して、町民の健康づくり、体力づくりを進めるとともに、関係課と協力しながら気楽に楽しく、健康づくりに参加できるようなスポーツ大会、教室を開催をしてまいります。 次に、町のシンボルスポーツとして位置づけておりますボートについてであります。 昨年の台風19号豪雨により、被災した津川漕艇場の県艇庫、町艇庫等の復旧見込みにつきましては、県艇庫前の桟橋の復旧は秋頃までには現状復旧ができる見込みとなっております。現在、阿賀黎明高校ボート部及び町ジュニアボートクラブの練習環境につきましては、仮設桟橋やリギング場を利用し、水上での乗艇練習を行っております。なお、新潟県高校総体等の競技会につきましては、現在の仮設桟橋等を利用して開催できる見込みとなっております。 阿賀野川レガッタの参加クルー数につきましては、一昨年80クルー、昨年度は81クルーの参加がございました。これからも参加クルーのみならず、応援や見学に来られた皆様も競技会場で楽しめるよう工夫を凝らしながら、町民がボートに親しみ、町内外の方と交流が図れるよう、さらに盛り上げてまいります。例年どおり各部門で優勝したクルーにつきまして、今年度は鹿児島県薩摩川内市で行われる全国市町村交流レガッタに派遣する予算を計上させていただいております。 このような方針で編成いたしました令和2年度当初予算でございます。冒頭に申し上げましたとおり、一般会計で113億8,000万円であり、これに7つの特別会計を加えた総計は165億6,736万6,000円となったところでございます。 以上、私の新年度に向かう所信の一端を申し述べたところでありますが、全職員が初心に立ち返り、常に緊張感と向上心、さらには克己心を持って、その上でお互いに情報を共有しながら創意工夫の中で前年度以上の行政サービスの提供を念頭に置き、第2次総合計画に基づいた、文字どおり「豊かな自然・かがやく文化・みんなで築く安心のまち」を実現するために取り組んでまいる所存でございます。 今般上程いたしました各案件につきましては、提案理由の中でご説明を申し上げさせていただきますので、議員各位におかれましてはそれぞれの内容をご精査いただき、満堂のご決定を賜りますようよろしくお願いを申し上げまして、令和2年度の施政方針とさせていただきます。何とぞよろしくお願いを申し上げます。 ありがとうございました。 ○議長(斎藤秀雄君) 町長からの施政方針でありました。町長におかれましては、法令遵守し行政執行を望みます。 これで町長の施政方針を終わります。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(斎藤秀雄君) 日程第4、一般質問を行います。 一般質問は、10名の方から通告を受けております。 順次発言を許します。--------------------------------------- △山口周一君 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。     〔7番 山口周一君登壇〕 ◆7番(山口周一君) 通告に従いまして質問をさせていただきます。 町の自然を生かした産業の推進をということで、我が町は際立った観光資源も乏しく、地元企業も多くありません。農協店舗棟の引上げが象徴するがごとく、以前からの商店の閉鎖が目立ちます。どんどん働き場がなくなり、若者たちの町外転出は当然のことと思います。 我が町では都市部にはない広大な面積、豊かな自然を有しています。この土地、豊かな自然を生かし、働く場づくりとして再生可能エネルギー等を手がけてみてはどうなのか。また、そのエネルギーを利用した新たな産業なども考えられると思います。 地球温暖化、COP25では日本の石炭火力発電が問題になりました。阿賀町で頑張っても僅かな効果しか得られないと思いますが、再生可能エネルギーで少しでも雇用につながり、環境が改善されればよいと思います。町長の所見を伺います。 2つ目、阿賀の里、遊覧船の管理体制の見直しをということで、台風19号による水害で阿賀の里の遊覧船2隻が畑に乗り上げ解体処分となりました。このときの揚川ダムの水量は約7,500トン相当。阿賀の里では19号水害説明時、想定外の水量と話されましたが、新潟・福島豪雨のときは9,000トン近い水量。船の乗り上げは遊覧船管理体制に問題があると思います。7,000トンを超える水量時の避難場所の選定、係留方法が重要と思われます。具体的な対応を検討されていると思いますが、所見を伺います。 また、阿賀の里でセブンイレブンが出店されると話がありましたが、その後の進展が聞こえてきません。出店計画はどうなっているのか伺います。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。     〔町長 神田一秋君登壇〕 ◎町長(神田一秋君) それでは、山口議員さんのご質問にお答えをしていきたいというふうに思います。 まさに、前段お話あったように、人口減少、様々なところから以前あった商店がなくなっていく、若い人たちもやはり転出をしてしまっているというふうなこの町の状況、本当にこれが町の将来を考えた中で、非常に大変なことでございますので、私もこれは本当に大きな課題として受け止めているというふうなところでございます。 そうした中で、この地球温暖化の問題もございますが、現在全世界が抱えているこれも大きな課題でございます。特にヨーロッパでは再生可能エネルギー転換への世論の意識も高く、火力発電や原子力発電からの脱却も進められているというようなところでもございますが、日本でも再生可能エネルギーの取組につきましてはバイオマス発電をはじめ、風力や太陽光等の自然エネルギーの活用も推進をしてきているところでございまして、例を挙げれば、隣の阿賀野市さんでも新潟県、また民間による大規模な太陽光発電が実施をされているというふうなところでもございます。 阿賀町におきましては、平成22年に阿賀町バイオマスタウン構想、これに基づく阿賀町木質バイオマス利活用計画を策定した中で、森林整備を積極的に進め、間伐などの木質バイオマスを燃料として再資源化して活用し、地域の雇用の創出と地球環境の改善にもつなげるんだという計画にのっとり、木質ペレット工場を建設し一定の雇用成果を上げておりますが、阿賀悠久の森カーボンオフセット事業等と併せまして環境問題の改善にも貢献すべく、またクレジット購入先の拡大、そして皆さんとの連携にも努めているというふうなところでもございます。 阿賀町は阿賀野川とその支流の豊富な水資源を活用した水力発電の一大基地でもあり、日本の産業の発展にも貢献をしてきたわけでございます。そして、広大な阿賀町の94%が山林でございますので、山口議員さんからご提案をいただいたように、これらを活用して産業として林業も活性化して雇用につながり、またさらに地球の温暖化対策の一助になるものであれば、まさにこれは阿賀町の自然環境が大きくそうしたところで貢献をしていくわけでございます。 これには、材料の安定確保、この供給体制がなければなかなか進まないという課題もあるわけでございますが、この阿賀町のこうした森林資源等々にも着目している民間事業者の皆さんもおられるようでありますので、町に具体的な協議があれば、これは実施可能な計画であるのかどうかよく聞き取りをしながら、町としても調査をしながら方向性というふうなものを検討していきたいというふうに考えているところでございます。 2点目の阿賀の里の遊覧船の今後の管理体制についてのお尋ねでございます。まさに今回の台風19号にあっても、2隻の遊覧船が打ち上げられ廃棄処分をしなきゃならないというような事態になったわけでございまして、これもそのときの船の係留、管理、これがまさにどうであったのかというふうなところが基本にあるわけでございます。 洪水時における遊覧船の避難につきましては、従前比較的川幅も広く、地元の皆様も利用されている場所を選定をして係留をさせていただいてきたところでございますけれども、平成23年発生の新潟・福島豪雨災害以降、阿賀野川の築堤も進みまして、このたびは23年に比べれば出水の総量は減少しているわけでございますが、これは築堤による、いわゆる川幅が少し狭くなったと、また水の流れが速くなったというような関係もあるのか、水深の変化が時間的に大きく変動したものというふうな推測もする中で、高水位からの引き水が早く発生し畑に取り残されてしまうという事態になったというふうにも考えているところでもございます。 本来であれば漕艇場の艇庫のようにスロープをつけて出水時には確実に避難をすることができればというふうに思っているところでございますが、河川法との調整や実施に当たりまして、これまたかなり多くの経費負担、適切な計画の策定というようなものも必要になってまいりますので、これは早急な対応というのもなかなか難しい部分もあるというようなところも現実ではございます。当面の係留の手段につきましては、現在も何案か検討を進めているところでございますが、なかなか最終的な結論を見いだせていないというのが、正直申し上げまして今現在の現況でございます。 河川管理者等とも協議を進めながら、可能なところから対策を講じてまいる所存でございますが、阿賀野川をまさに知り尽くされております山口議員さんからは引き続きご指導をいただいていきたいなというふうに思っておりますので、何とぞよろしくお願いを申し上げるものでございます。 セブンイレブンの件でございますけれども、貸付け等につきましては、現在普通財産化をし、町と賃貸借契約を締結すべく協議を進めているところでございますが、建物の状況を確認をしたところ、つい最近なんでございますけれども、2階屋根の部分に一部雨漏りが確認され、そこの修繕にかかる費用というふうなものを今見積りをしながら検討しているというふうな状況でございまして、契約の内容、今後の施設管理について、今詳細な協議を進めているというふうなところでございます。 当初は出店の計画については、ゴールデンウイーク前というふうな見込みもお伺いしながら、私もまさに空いているといいますか、活用していない建物にセブンイレブンが入っていただくことによって阿賀の里、またそばの店の、これは相乗効果の中でそれぞれがにぎわいをまた持っていくんだというふうなところで、私も早期のそこへの出店というふうなものを期待をしながら職員にも早くそうした調整を行うようにというふうな指示をしているというようなところでございますが、さっき言った雨漏りという新たな問題が、本当につい最近出てきたというようなところでございまして、少しずれ込んでしまうかなというようなところも心配をしているところでございますけれども、今申し上げたとおりでございますので、この地元の皆さんの期待といいますか、そこも私も十分、重々お聞きをしながら承知しているところでございまして、本当に私も同じ思いでございます。 大変大事な店が閉店をした中で、本当に地元の皆さんをはじめ、この不便な状況となっておりますので、協議、対応というふうなものを加速をしてまいりますので、そうした指示をしておりますのでご理解を賜りますようお願いを申し上げまして、答弁とさせていただきます。よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) 時間の関係で聞きたいところから再質問、順不同になるかと思いますけれども、ちょっとばらになるかもしれません、申し訳ございません。 セブンイレブンの件で再質問したいと思います。 町長も何とかしたいということですが、もう12月に我々に報告した。もう1月16日に既存のセブンイレブンが閉店をした。もう3月半ばになろうかというところで、まだこんな状態であります。賃貸する施設、相当古いかと、40年そこそこの、前後かと思いますけれども、あの施設は建ててから何年になりますか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 今は具体的に何年、まさにそこを、一番最初にできた施設でございますから、相当年数はたっているわけでございますけれども、本当に何年、築というようなところは私は持ち合わせていませんけれども、申し訳ございません、課長、部長とも持ち合わせていませんが、本当に今山口議員さんがおっしゃったように、相当な年数を経過した建物というふうなところになっているわけでございます。申し訳ございません。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) 恐らく、屋根も雨漏りする、あと基本的な構造がやっぱり傷んでいる部分が調べれば出てくるのかなと思いますけれども、貸す以上はやはりそういう基本的なのはしっかりしないといけないので、雨漏りした、これではうまくないだろうし、例えば基礎の辺りが腐食した、これもやっぱりうまくないかと思うので、その辺を何か具体的にもう調査はしたのか、その辺をお聞かせください。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 今、私からまさに基本的なことをまず申し上げさせてもらいますけれども、本当にこれは貸すわけですから、まさにこれは今、山口議員さんがおっしゃったように雨漏ったものを借りる方もいらっしゃらないと思いますし、これは貸す側としてやはりある意味で最低限のものを整えるというふうな必要があると思っていますので、そこは私ももう急がなきゃならないと、もう早くやっぱりやっていかないと、せっかくこうやってむしろあそこに出店をしたいという意欲すらなくなるようでは、これはもう大変なことになってまいりますから、そんな指示をしているところでございますけれども、具体的なことについては課長のほうから答弁をさせてもらいますので、お願いいたします。 ○議長(斎藤秀雄君) 眞田課長。 ◎まちづくり観光課長(眞田政弘君) 雨漏りの件については、今ほど町長のほうから答弁があったとおりでございますが、雨漏りがあるということは長年の屋根の構造的なものの影響も考えられますので、周辺をさらに調査をした中で、その貸すに当たっては状況を確認した上で賃貸の契約のほうを結びたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) じゃ、まだきちんとその建物の構造物の調査は終わっていないわけなんですか。 ○議長(斎藤秀雄君) 眞田課長。 ◎まちづくり観光課長(眞田政弘君) はい。その雨漏りの状況についても、最近それこそ把握した状況でございますので、雨漏りの修繕をする際に合わせまして周辺の確認も併せて行いたいというふうに思っているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 補足ありましたら。 眞田課長。 ◎まちづくり観光課長(眞田政弘君) 借手側のセブンイレブンさんのほうにも現場のほうは見ていただいておりますし、その中で現在町としてどういうふうな修繕をする、どこまで修繕をするのかも含めて、ただいま相手側のほうと協議を進めているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) あれだけ古い施設にセブンイレブンの業者が6,000万円からの財を投入してやろうというわけですから、私的にはこんな中山間地にこれからどんどん人口も減ってくる中、投資をしてくれて、なおかつ阿賀の里の集客にも恐らく町長も言ったように一役買ってくれるのではと私は思っています。 12月に話があって、もう3月ですよ。それにちょっと、何ていうのかな、遅すぎるというか、もうきっちりと調査を仕上げて業者と契約しなきゃならないところに来ているんじゃないですか。町長いかがでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 私も本当に今、山口議員さんからお話あったとおりでございます。本当に、そして私が聞いたのはもう少し後で、これもまた私の職員の意思疎通がちょっと足らなかったなと思っていますけれども、まさに業者としてはそういう早い時期から意思表示をしていただいたわけでございますから、そしてまた、さっきも申し上げましたけれども、もう阿賀町のまさに入り口であって、地元の皆さんも含めながら、先に閉店になってしまったというようなことも、これも本当に非常に残念で、後手後手に回ってきてしまったなというふうな反省をしておりますので、しっかり私も今ここで改めて職員には早くしっかりとした現場の確認も含めながら相手の方とも話合いを進めながらしっかり早く、まさにそうしたところに出店をしていただけるように、これは町として進めていかなきゃならないと、そんな指示をしているところでございますので、よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) 前オーナーの話ですと、やっぱり今度入ってくるセブンイレブンの人たちは、いつオーケーが出てもすぐ対処するというような準備がもうできているということですから、ですからもうはっきり言って、これ町の体制の遅さがずるずると遅らせているものだと思いますが、本当にまごまごしていたらもう4月に入ります。 それにあの施設、長い間使っていなかったんですよね、1階部分は。例えば、粟島からの魚介類を加工して売るんだとかいろいろやってきたんだけれども、何一つうまくいかなかったと。遊ばせている施設を有効活用し、賃貸の内容は私も分かりませんけれども、今後賃貸収入が入ってくるわけですから、本当にその辺はスピード感を持った対応をしていただきたいと思います。 あと、聞く話によると、契約内容で賃貸した建物、何かあった場合、このセブンイレブン側で直してもらいたいというような方向で町が進んでいるといううわさがありますが、その辺の契約内容をどうしていくのか、もし分かればお聞かせください。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まず私からは、まさに繰り返しですけれども、本当に今議員さんがおっしゃったとおり、これはやはりスピード感を持ってやっていかないと、まさに商売を、相手の方はあそこで商売をしていただくというふうなところであるわけですから、もうそうした計画がしっかりあるわけでしょうから、そこに本当にここはスピード感を持ちながら、まさに私もそういった指示を今、したばかりなんですけれども、より一層まさにそうした気持ちの中で職員に当たらせてまいりますので、よろしくお願いをしたいと思います。 なお、契約の案件については課長のほうから答弁させてもらいます。 ○議長(斎藤秀雄君) 眞田課長。 ◎まちづくり観光課長(眞田政弘君) 後段のほうですが、普通財産の貸付けの場合ですと、一般的には以後の修繕等については借主のほうでというのが通常の、いわゆる貸付け時の契約内容となっておりますが、現在その点も含めまして相手側のほうと協議を進めているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) 40年近い建物ですよ。ですから、例えば店の中でセブンイレブンが改装したのは、これはもうセブンイレブンの持ち場で責任で直すべきでしょうし、表とかその辺、例えば構造物の基礎的な欠陥がありますと、それをセブンイレブン側になんて言ったら、やっぱり私も前オーナーから聞いたんだけれども、その辺でセブンイレブンのほうもちょっと二の足を踏んできているようだとうわさが、情報が入っていますけれども、それは確認しましたか。 ○議長(斎藤秀雄君) 眞田課長。 ◎まちづくり観光課長(眞田政弘君) 今、セブンイレブン側と一生懸命その交渉を調整をしている職員の話からは、そこの点について、なかなか今難しい調整をしているところだというふうな話は伺っているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) これ以上がたがた言っても仕方がないでしょうけれども、町長がやるんだという決断を示していただきましたので、とにかくこの件に関しては速やかに対処していただきたい。町長、いかがですか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 私も繰り返しですけれども、まさに今、山口さんがある意味でおっしゃったところ、本当に全くそのとおりだと思っていますので、あれだけ古い建物でございますから、まさに貸付けの契約の基本は基本的な事項があるわけでしょうけれども、これは貸すほうと借りるほうとの、まさにそうした部分はありますけれども、その建物の現状というふうなものを踏まえながら、これは両者の合意を見いだしながら速やかに、本当に私もこれはやるにはやっぱりスピード感が大事だというようなところは本当にそのとおりでございますので、しっかりまた私も指示しながら、また私もある意味で確認を努めながら進めていきたいというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) はい、分かりました。出店のほうはそのくらいにして、次はやっぱり船の管理についてであります。 毎年のようにこの豪雨災害、特に近年は、以前であれば30年に1度、10年に1度というかもう3年に1度、下手すりゃ毎年来てもおかしくない気象状況であります。今、町長答弁されましたけれども、今2隻の船、遊覧船をやっていますけれども、具体的なのがいまだに見えていないと。今までの係留した場所が大型のクレーンが入れないですから、本当に丘に上がった場合はもうどうにもならない、また同じことの繰り返しになるかと思いますけれども。ぼやっとしたのでも、そういう係留場所というのか、その辺は阿賀の里のほうにきっちり指示をされたのか。また、この梅雨どきになれば大水の心配もあります。その辺、話はされたのか、その辺をお聞かせください。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさに今お話いただいたように、これはいつ、また洪水になるか本当にここは全く分からない。まさに、もういつでもそうしたところに備えていかなきゃならないというのが、今のこの気象状況を踏まえた中での我々の体制が必要だというようなところで本当にそのとおりでございますので、しっかり私も早くやっぱりそうした安全面といいますか、そうした対応を取る必要があると私も思いは同じでございますけれども、そうしたところで今、具体的に阿賀の里へどんな指示をしたのかというようなところでございますので、大変これまた恐縮ですが、こちらのほうでの答弁とさせていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 眞田課長。 ◎まちづくり観光課長(眞田政弘君) 今回の水害の被害が出るまでは地元の人も、台風の被害です、すみません。台風の被害で打ち上げられる前は地元の人も今の畑に乗り上げられた場所に係留をして安全だということで確認をしていたところですが、こういった事態になりましたので、その後何点か候補を検討をしてもらいたいというふうなことで話をしているところでございまして、端の上流域も含めて安全なところがあるというふうなお話も伺っているところでございますので、そこら辺も含めて今後、川の形も変わっていることから、より検討を進めてまいりたいというふうに思っているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) 今までもかなりの水量が出たのはあったんですよ。今回、このようになったのは初めてのものですから、それこそ新潟・福島豪雨のときはこれ以上の水でしたけれども、こんなことにはならなかった。三、四年前ですか、奥阿賀の船を水没させたということもありましたし、イザベラ・バードの船艇を壊した、ここに来て2隻乗り上げて廃船にしてしまった、これが大きな被害がどんどんどんというと、保険的には、保険会社は何とも言ってこなかったのか、その辺をお聞かせください。 ○議長(斎藤秀雄君) 眞田課長。 ◎まちづくり観光課長(眞田政弘君) 保険会社のほうからは特段、その全損扱いについての、何ていいますか、前のその全損の事故についても受けての今回のその全損扱いについては特段そのクレーム的なものはなかったというふうに伺っているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) 私も車の関係で保険をやっていますけれども、これだけとんとんとんと事故が起きると、その金額が大きいと引受けできませんよと、車に関してはですよ、あるものですから、もし引受けできないとなると遊覧船のあれもできないでしょうし、余計な心配かもしれないんで、あれは奥阿賀の水没事故は三、四年前だったのかな。それも阿賀の里に管理されてからのあれでしたから、そこへきてやっぱりこのイザベラ・バード、要するに船倉じゃない遊覧船で船艇を壊した、その直後にこの2隻の廃船ですから。それを本当に保険会社は何とも言ってこなかったのか、申し訳ない、もう一度お願いします。 ○議長(斎藤秀雄君) 眞田課長。 ◎まちづくり観光課長(眞田政弘君) なお確認はしたいと思いますが、一応今の現存の船の価格での保険だというふうなこともございまして、特段そこも交渉の中で全損扱いにするにはかなり交渉には苦労したというふうなお話は聞いておりますが、報告は受けておりますが、特段全損についてのクレーム等のものについてはなかったというふうに報告を受けているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) 私の心配なのは物損じゃなくて、ただ船に乗船させて、事故で例えば人身的な被害が起きた、だから保険会社が駄目ですよと言われたときに、むしろ怖いのはそこなものですから、その辺の保険会社との話はなかったのかというその辺なんですけれども。お願いします。 ○議長(斎藤秀雄君) 眞田課長。 ◎まちづくり観光課長(眞田政弘君) 申し訳ありません。よく詳細について報告を受けていませんでしたので、その件については再度ちょっと担当のほうから聞き取りをしたいと思いますので、申し訳ありませんでした。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 大変申し訳ございません。今、本当に山口議員さんのお話を聞いて、まさにそうなんです。 一番やっぱり大事なのは船に乗っていただいているお客さんに、これまた万が一のことがあったら本当にこれは大変ですし、ある意味でそのための保険でもあるわけでございますから、それが物損的にこうして繰り返しているというようなところは、これはやっぱり深く反省しながら、まさに係留の場所であったり、これは船の運航であったり、しっかりそうしたものをやはり整えていかないと、より注意しながら運航していかないと、また本当におっしゃるとおりでございますので、私も改めて今そこを感じたながら今課長も言ったとおり、しっかりまさに現場とそうした体制を取っていかなきゃならないと改めて感じたところでございますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) あとやっぱりもう一つの原因としては、やっぱり昔から運航してくれた船頭さんが本当にもういなくなってしまった。阿賀野川をというか、あの辺の水域を分かる、本当に分かる船頭がいないのも一つの要因かと私は思っていますけれども。ですから、新たな協力隊のような船頭さんも確かに頑張っているだろうけれども、本来の阿賀野川のああいう増水時、洪水時の恐ろしさというのはやっぱり分からないと思います。 だからその辺のところも、去ってしまった船頭を取り戻せとは言いませんけれども、やはりそういった船頭の教育といいますか、本当に川の知らない船頭ばかりそろっていると、これまた同じようなことが絶対起きやすいと私は思っていますので、その辺町長いかがでしょう。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 本当にここは今、山口議員さんがおっしゃるとおりだというふうに私も思います。お客様を乗せて運航させていただいているわけでございますから、この安全の確保というのは何よりも重視をしなきゃならない、気をつけていかなきゃならないところでございます。 やはりそうした中でまさに阿賀野川の状況を、正直言えば、よそから来ていただいた人にはやっぱりまだそこまでいろんな、まさに日々変わっていく、水量によっても変わっていく川の状況であるわけですから、岩の状況であったり流れであったり、まさにそうしたところを本当に熟知した、今までは地元の船頭さんから運航していただいた、それがある意味で来て活躍しているわけでございますけれども、さらにそうしたことを学ぶというふうな面で、もう少しそこの教育というふうなものをしっかりした中で、これはお客さんの乗船につなげながらより安全性を高めていくというふうなところの取組は強化していかなきゃならないと、今また山口議員さんのお話を伺って私もそう思ったところでございますので、そこもしっかり指示をしながら進めていきたいというふうに思っていますし、本当にまさにこれは地元の山口議員さんをはじめ、まさに特に川のことについてはもう地元の皆さんから教えていただくというふうなところが、これが本当に一番だと思っていますので、そうした面からもまた山口議員さんからも一つご指導いただければ、ご協力いただければありがたいというふうに思いますので、よろしくどうぞお願い申し上げます。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) 阿賀の里に関していろいろ言いましたけれども、とにかくセブンイレブンの出店に関しては町長が決断していただきましたし、この船の運航もやはり扱う人によってだと思いますので、十分安全には気をつけていただきたいですし、必ずや増水するので、その船の管理、くれぐれもお願いいたします。 私の場合は川をあまり知らないので、地元の家でも船を何そうか持っている人もいますので、その辺は協力してくれとなれば、こちらから口利きもしますのでよろしくお願いします。 また、ここコロナウイルスで阿賀の里もこれから大変だと思いますけれども、どうかその辺をきっちりと管理していただいて、町100%の会社なものですから、やはり言うべきところはきちっと言って、守ってもらうところはきっちり守ってもらわないと、最後は町が面倒を見なきゃならない施設であります。どうかその辺を踏まえて今後もよろしくお願いし、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(斎藤秀雄君) ちょっといいですか。午後まだ時間を取れるので、最初の質問、続けてやらせていただきます。 それではここで休憩にさせていただきますが、残余の質問、そして答弁できなかった件があるので、昼食休憩中に調査し、午後山口議員の残余の質問から入りますので、その間に答弁願いたいというふうに思います。 それでは、ここで午後1時まで昼食休憩とします。 △休憩 午前11時57分 △再開 午後1時00分 ○議長(斎藤秀雄君) 休憩を閉じ会議を再開します。 休憩前に引き続き、7番、山口周一君の一般質問を行います。 午前中の質疑の中で答弁漏れがありましたので、それを先に答弁させていただきたいと思います。 眞田まちづくり観光課長。 ◎まちづくり観光課長(眞田政弘君) それでは、午前中の質問の中で答弁できなかったものについて、お先に回答させていただきます。 初めに、セブンイレブンの関係でございますが、今回普通財産として貸し出す建物の建築年につきましては、建物登記を確認したところ、昭和60年3月との登記年月日になっておりましたので、昭和の年代の建物であるというふうなことでございます。 あと、船の損害保険の関係でございますが、イザベラ・バードにつきましては、今年度の保険料、阿賀の里に確認したところ94万円でございましたが、新年度はやはりその山口議員さんご指摘のとおり、事故といいますかそれを受けまして、来年度の保険料につきましては189万円に上がるというふうなことでございました。 以上でございます。 ○議長(斎藤秀雄君) それでは質疑に入ります。 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) 一番最初の質問の再質問としますけれども、この町の一番の問題は、やっぱり若者が転出してしまう。その主な原因は、雇用の場がない。これが一番だと思っていますけれども、自然を生かした再生可能エネルギーとか少しでもやれば、そういう維持管理的なもので1人でも2人でも雇用の場ができるかと思いますけれども、その辺のお考えは。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) この本当にまさに、今、山口議員さんから先ほどからお話があるように、本当にそのとおりでございます。 やっぱり若い人たちに、可能な限りここに残っていただきたいわけですけれども、やはり自分の希望する職というふうなものがなかなか限られてしまうというようなところがあって、残りたくても残れないというふうな現状もあるのかなとも思っていますので、そんな中で、町の資源を活用しながら、それが新たな産業として若い人たちを中心に、またこれ町民の皆さんの雇用の場というふうなことになっていけば、まさにそうした新しいものをつくっていくということは、非常にこれまた町の将来にとって私も非常に大事だなというふうに思っていますので、そこをやっぱり木質バイオマスといいますか、そこも含めながらそうしたところは非常に町の資源としてこれは大事なものだなというふうに思っていますので、何とかそこに、まさに話を持ってこられる方もいるのは現実でございますけれども、そこの計画というようなものを本当にしっかり組み立てていけるものであれば、これはまさにそうした形の中で町の資源を使って若い人たちが残っていくといういいサイクルが生まれてくるわけですから、そうしたところへ進んでいければ、これはすばらしいことだなというふうに思っているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) そうですね、我が町のこの広大な面積、自然を生かした、それがまたエネルギーに変わる、そんなに町が本気で頑張ったとしても日本の何千分の1でしょうけれども、やっぱりきっちりやることによって少しでもよくなると思うし、この地球温暖化、この冬みたいに全く雪がなかったと、スキー場もできない。除雪で建設業者も潤わなかった。今まであるものがないとやっぱり、雪がないと喜んではいますけれども、反面、それで生計を立てる部署があるわけですから、その辺も考慮して、小さなもので結構ですから、そういう再生可能エネルギーの推進をお願いしたいですし、これから国もそういうものに関してはかなりの補助が出てくると思いますし、その辺で考えていただければと思います。 あと、これも4年ほど前でしょうか、我が町で温泉熱を利用した熱帯植物。3年ほどかかってやりましたけれども、全くものにならなかった。あれ、1,000万円近く3年ぐらいかけたんでしょうか。あれだけのお金を使って、あれだけの年月を費やして全然ものにできなかった。その辺、町長としてはどうお考えでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 確かに鹿瀬の地内だったと思いますけれども、その配湯も使いながら、温泉熱を使いながら、熱帯的なというか果物も含めながら、有効活用していこうというような気持ちの中で、まさに試験的な取組をさせていただいた。そうした実績があります。 なかなかそこが実を結んでこなかったというふうなのが、まさにその後の現実でございますけれども、そうした中でやはり、そうしたチャレンジというとあれですけれども、これはどうしても国等々の財源もいただく中で、新潟大学の先生辺りのご指導もいただく中で取り組んできたわけでございますから、まさにそうした資源を使いながら次の産業につなげていくんだという気持ちは、非常に私もそうした気持ちがなければ進んでいかないところがありますけれども、やっぱりもう少しといいますか、取り組むときはそこをしっかりとやっていくことも必要でございますから、見通しといいますか、そうしたものもより計画を深めながら、そうしたところに取り組んでいくんだと、ある意味でチャレンジしていくんだというところも大事かなと思っていますので、これまたある意味で行政だけじゃなくて、むしろ民間の皆さんからそうした中での取組をいただければ、これはまた非常にありがたいところだなというふうにも思っているところでもございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) これから先までまた、こういう自然熱というか生かした取組的なものが生まれてくる場合もあるでしょうけれども、やはりこの町に合った事業といいますか、目的をしっかり立てていかないと、せっかくのそのお金と時間が無駄になってしまう。やはりある程度、実績として残らなければ町民は何をやっているんだということになるかと思いますが、その辺いかがでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 本当にそれはおっしゃるとおりでございます。 町民の皆さんの税金を使わせていただいて、全ての事業を取り組ませていただいているわけですから、そこはやはり可能な限りまさに目的とやり方というふうなものをしっかり持ちながら実際取り組んでいって、ある意味でものにしていくんだという執念的なものを持ちながら進めていくことが基本だと思っていますので、今後まさに、今お話があったところをしっかり受け止めながら、あらゆる事業の中で、そうした気持ちの中で取り組んでいきたいというふうに考えております。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。
    ◆7番(山口周一君) 確かにそういう夢、希望、やはり大事でしょうけれども、やっぱり現実味を踏まえた施策を講じていただきたいと思っています。 町長は選挙期間中に、若者が夢と希望を持って町に残れる、また戻ってくることができる元気なまちづくりをすると選挙公約に挙げていましたけれども、やっぱりより具体的なこういう方向で、恐らく若者が戻れと言ったって、働き場所がなければ戻れませんし、そういった具体的な策としては、町長、いかがですか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさに公約というか、これは大きなスローガンとして私も掲げて町民の皆さんに訴えてきたわけですので、そこへ向けた取組、まさに具体策を出しながらやっぱりやっていかなきゃならないと、そのとおりでございますので、今年度の当初予算の中にあっても、やっぱり若い人に残ってもらうにはこの魅力と、先ほどからお話があるようにやっぱり仕事をしなきゃならないわけですから、そうした仕事をして、ここの場でやはりなかなかすぐに新たな雇用というのもこれまた厳しいところもあるのも現実でございますので、今年度においては町に残ってもらおうと。残ってもらうにはやはりここから通勤してもらうというふうなところも考えながら、そうしたところの支援から始めながらこの町の魅力を上げていくんだと、ある意味で希望は持てるんだというふうなところへの一つのスタートを切っていきたいなという思いでいますので、今後、今おっしゃったように具体的な施策をよくよく積み重ねながら、そうしたところへ向かっていきたいというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) 三川のうちらの地区であれば、五泉、安田、新津方面に働きに行きやすいですし、綱木、新谷であれば新発田方面に行きやすいですし、ただ引っ込んだところに生活している若者ですよね。やはり働く場がなければ、これどうしても、幾ら子育て支援しました、例えばあれしましたといったって、食っていけなければ、また思った仕事に就けなければ、残れと言うほうが無理だと思いますし、私のこの質問の趣旨としては、何とか雇用の場、小さくてもいいですけれども、その積み重ねがやっぱり少しでも若者がこの町に残ってもらえるだろし、確かにそういう子育て支援、そういう婚活支援も大事でしょうけれども、生活していくのに一番大事な部分、これは欠如しているかと私は思っていますので、その辺は。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 本当にここは、今おっしゃるとおりです。 やっぱりここは、生活をしていくには、まさに仕事をしながら収入を得なければ生活はできるわけでございませんので、可能な限りそうした自分がそれぞれが希望するような仕事に当然就いていきたいわけですから、そうしたところへのものがこの阿賀町の中では不足しているというのは現実でございますから、そこに本当にそのとおりで、大きなものはなかなか難しいかもしれませんけれども、まさにある意味で一人一人がそうした自分の思いを持ちながら、新たに仕事を起こしていってもらうというところの支援も、そうした面では今年の予算の中にも若干盛らせていただいている部分もあるわけでございますけれども、若い人ばかりじゃないですけれども、まさに一人一人がそうした希望を、まさにそうした思いを実現できるんだというような方向も、これは非常に私も大事だと思っておりますので、職場をつくっていかない限り、本当に若い人たちに残れともなかなか言えない部分もあるのが現実でございますから、しっかりそこは受け止めながら、可能なところからそうした取組、支援というものを具体的に検討、今後もそこを深めていきたいというふうに思っているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 7番、山口周一君。 ◆7番(山口周一君) 働き場の創設はやっぱり急務だと思いますので、その辺、大勢働く場でなくても1人くらい、それの積み重ねがやっぱりこれからの阿賀町の若者が夢と希望を持てる町になるのかと思いますし、大きなものは必要ないかと思いますので、小さなものをこつこつと築いていくのがまちづくりだと思いますので、その辺ひとつ町長の力で積極的に推進していただければ。よろしくお願いします。 それをお願いして、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(斎藤秀雄君) 以上で7番、山口周一君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △五十嵐隆朗君 ○議長(斎藤秀雄君) 次に、8番、五十嵐隆朗君。     〔8番 五十嵐隆朗君登壇〕 ◆8番(五十嵐隆朗君) 8番、五十嵐です。 一般質問に入る前に、町長も触れましたが、今、世界を震撼させております新型コロナウイルスの感染が広がっております。国を挙げての拡大防止策を取っております。県内においても患者が多数出てきているようでありますし、徐々に感染が拡大している段階にいち早く当町は対策本部を設置して対応しているということに、町民の一人として感謝申し上げます。 また、阿賀町最大のイベント、狐の嫁入り行列も苦渋の決断の結果、中止をせざるを得なかった。議会も傍聴なしと、町内事業者も現在時期的に歓送迎会が本来は行われるんでありますが、それも中止し非常に疲弊しております。みんなそれぞれ泣いているところもあります。じわりと町にも影響を及ぼしています。それゆえに、正しい情報を分かりやすく伝達することが行政の大事な責務と考えますので、よろしくお願いを申し上げます。 さて、一般質問でありますが、通告しました2点についてお聞きいたします。 先ほどの町長の施政方針の中にかなり触れておられますが、改めてお聞きしたいと思います。 初めに、県立津川病院を守れということでお聞きいたします。 昨年、厚生労働省が、県内22病院含む424病院のリストと再検証を発表しました。幸いその中には津川病院は入っていなかったが、令和元年11月15日に先ほど町長も触れましたが、県立病院経営委員会が、県立病院の役割、在り方に関する提言をしました。その中に僻地医療、一時救急医療やプライマリーケアは市町村やかかりつけ医が主体的な役割を果たすなど、県立病院の役割を明確化すべきであるなど提言をしました。 詳しくは、人口減や再編、統合等により、回復期病床などが中心となる病院、いわゆる津川病院などは市町村や民間への譲渡、重ねて病床機能や規模の縮小の検討など、運営主体や運営方法の見直しが必要とありました。 そこで、何点かお伺いいたします。 1つに、協議の進捗にかかわらず、再検証期限令和2年3月までに、各地域医療構想調整会議で見直しを行うことというわけであります。3月というと今月でありますけれども、これは事実ですか。 2つ目に、機能縮小、運営主体の見直しとあるが、進捗状況はいかがになっていますか、お聞かせください。 3つ目に、第2次阿賀町総合計画後期計画案に、県立病院は入院や夜間、休日の緊急時に対応できる町内唯一の病院であるため存続に対する要望を強化とあるが、具体性に欠けるのではないでしょうか。 次に、クローズアップされた消滅集落の展望であります。先ほども若干、山口議員も触れておりました。人間がいなくなる、いわゆる消滅してしまうと。NHKのきらっと新潟で、阿賀町の消滅集落放映がありました。町内外からの反響もあり衝撃的でありました。 今、大都市部も農村部も、住民が暮らす地域は様々な原因によって疲弊しております。その原因を分析し地域再生していくことが戦略的な政策課題だと考えます。私たちは、人口減少、自治体消滅を仕方がないものであると諦め、また思考停止していいのでしょうか。阿賀町第2次総合計画案後期基本計画にどのように反映させたのか、2点について町長のご所見をお伺いいたします。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) それでは、五十嵐議員さんのご質問にお答えをさせていただきます。 まず最初に、いわゆる病院再編の関連でございますけれども、具体的にこの国からの再検証期限がまさにこの3月までというふうなところで、地域医療構想調整会議で見直しを行わなければならないのは事実かと、まさに具体的なそうしたご質問でございますけれども、この前段で、今ほど五十嵐議員さんがお話しいただいたとおりでございまして、昨年9月に厚労省から、再編、統合の議論が必要だと、県内では22の病院がある意味で名指しをされたというふうなところでございまして、そのうち県立病院では、坂町病院、リウマチセンター、吉田病院、加茂病院、松代病院、妙高病院、柿崎病院と7つの県立病院が、これまたある意味で名指しをされたというふうなところでございますけれども、ここの中で、この3月までという期限が、実は今日、県経由で国から通知が来ました。コロナウイルスの関係で、この期間は延ばすので、いつまでというのはまた別の指示をしますというふうな通知なんですけれども。 ただ、この3月までというのはちょっと違いまして、このダウンサイジングというかいわゆる規模を縮小したり、機能の分化、連携、集約化、機能の転換、そうしたものを行わないという病院についてはこの3月までに国のほうに報告しなさいと。それは、ただ病院が単独に報告するんじゃなくて、それぞれの医療圏があって県があるわけですから、その医療圏の中の調整会議の中で議論をして、名指しだけれどもそこでそうしたものは行わないというようなところがあったら、それはこの3月までに報告をしなさいというような通達であったようでございますけれども、今言うようにこの3月が今回のコロナウイルスの関係で、まさに昨日付の文書で、今日ここについては、期限はいつまでだと言わないけれども延ばしますと、また改めて通知をしますというふうな文書が今日入ってきたというふうなところでございます。 こうした再検証の答えを出すというか、そうした方針を出すのは、それぞれの要因、まさに医療圏であるわけでございますけれども、再編、統合についてその医療機関が属します2次医療圏、ここの地域医療構想調整会議において検討をした中で回答するということになってくるわけでございますけれども、ここにいわゆる何らかのそうした変更をするというふうな場合については、令和2年、今年の9月までに一通りの回答をするようにというところは、これは国から求められているところでございまして、いわゆる県内名指しされた病院については、今年の9月までに何らかの方針を国のほうに報告をしなきゃならないというふうなものが今の状況でございます。 この地域医療構想圏ですけれども、県内は7つに分かれておりまして、これも2次医療圏が同じ区域となっているわけなんですけれども、この阿賀町におきましては新潟市、五泉市、阿賀野市、そして阿賀町、ここで構成しております新潟医療圏に属するわけでございます。この医療構想区域で、各地域の実情から今後の医療需要の推計などを考慮して、全体の病床数、医療サービスの提供体制、これらを検討するわけでございますけれども、新潟医療圏の中には再検証対象の病院として新潟市の西新潟中央病院、新潟医療センター病院、豊栄病院、そして阿賀野市にありますあがの市民病院、その4つの病院が挙げられているというふうなところでございます。 こうしたように、先ほど議員さんからお話があったように、県立津川病院については国が示すこうした再検証対象の病院には入っていないわけでありますけれども、地域医療圏調整会議では新潟医療圏全体の医療サービスの提供体制について検討していくということもありまして、県の病院局からは県立津川病院の役割、在り方についても町と協議を行いながら、非常にこれも急でございますが、令和2年9月までに一定の方向性は出したいんだというふうなところは、最初の段階からそうした意向というものは聞いているわけでございます。 まさに、この津川病院に関することでございまして、先ほどもお話をいただいたところでございますけれども、2月5日に私も先ほど少しお話をさせていただきましたけれども、県の病院局の課長さんはじめ職員が私どもの担当の課長及び補佐、職員のところに説明に来まして、先ほどまさに五十嵐議員さんからおっしゃっていただいた県立病院の役割、在り方、3つの観点から話がありました。 1つは、県立病院は、民間医療機関で担うことが困難な高度急性期医療や不採算医療に重点化するとともに、基幹病院においては地域医療を支える人材の育成強化を図るべきであり、僻地医療、一時救急医療やプライマリーケアは市町村やかかりつけ医が主体的な役割を果たすなど、県立病院の役割を明確化しなさいというような経営委員会の答申でございます。具体的に、阿賀町の大多数の患者は阿賀町の町民であると。3つ目は、全国的な状況を見ると、地域医療の多くは市町村が担っているというふうなところ。 こういう3点を主張、話をされていったというところですけれども、私もまさに新聞等々でこうした情報は入ってきているわけですけれども、私も直接ある意味で聞いてお話をしたかったというふうな思いもありますので、2月14日、それから1週間後ぐらいに病院局長と連絡を取りながら県庁に尋ねて直接、これまた話を聞いてきたというようなところでございますけれども、これも施政方針でも申し上げましたけれども、局長は、やはりこれは非常に大きな問題なので県だけで決めることはできないというふうな中で、関係市町村、住民の皆さんから理解をいただかなければ進まないことだと、今後、逆にどうやったらそれぞれの地域医療を残すことができるのかというふうな観点で、地元の皆さんと丁寧に議論をさせていただきますと。また県議会の開催前でございましたから、議会の審議の状況等も踏まえながら、これは私どもも当然議会があってこうしてご意見もいただいているわけですから、新年度に入ったら早々ぐらいに、互いの思いといいますか、そういう気持ちをキャッチボールしながらそこは進めていきましょうというふうなところでございました。 ある意味で、もうちょっと踏み込んで申し上げれば、病院局長もご勇退のようで、情報もあるわけですけれども、今の岡局長さんとしても、今挙がっている4つの僻地病院の中でも、津川病院の特異性というふうなものは、ある意味で非常に病院局としては理解をされているというふうなところは、その言葉からも私もある意味で強く感じることができた部分でありまして、いきなりこれを阿賀町でやりなさいと言われても、これは私もさっきも言ったとおり、この町の状況、ある意味で県立病院で運営が難しいものを町でやれというようなところは、これは私としてはもうできるわけないじゃないですかというようなところまで申し上げてきたつもりですけれども、ここは今もまさにそうした中で、津川病院と診療所と、そしてまた介護であったり保健師であったり福祉の分野であったり、これがこれほど連携をしながら地域医療を守りながら、まさにこれが私としては地域包括ケアの姿だなというふうに思っているところもありますので、そうしたものをやっぱり大事にしていってもらいたいと、これをむしろそうした関係を強めながら、県立病院として今後も残していただくことが非常に大事ですよというふうな話をしてきたというふうなところでございます。 まさにこの広い阿賀町で、国が示さなかったもの、いわゆるこの広い町で救急医療があります。これを阿賀町でそうした病院がなくなれば、まさにこの阿賀町の私どもはどうなるのかと。これだけ距離があるわけですから。まさにそうしたところも、国としてはある意味で緩和していただいた部分もあるのかなというふうにも思っているところでございますので、しっかり今後はそうしたところで、県はまさに県の考えを最初に述べさせていただいたんだというふうなことなので、私も私の考えをその際には申し上げてきたんですけれども、今後そこをさらにそうした話合いをしながら、一定の9月という期限という国から示されたものはありますけれども、そこは県としても柔軟に対応していくということも感じ取ってまいりましたので、しっかりそうした議論をこれから進めていかなきゃならないというふうに思っているところでございますので。 またそんな中で、新年度にありましては、私も何回もそういうことを言っておりますし、昨年にあっては、議会の皆さんからも全員でまさにこう知事のところに要望していただいたわけでございますから、まさにそうした活動もこれは継続が必要だと思いますし、もう一つ、町民の皆さんにこの津川病院の役割を含めながら、今私どもがやっているような取組もましてや津川病院の歩みも概要も、町民の皆さんにももう少し説明をさせていただくような機会もつくりながら、これは町を挙げてまさにこの町の地域医療を守っていくんだというふうな取組を新年度は早々に準備をしながら進めていきたいというふうに考えているところでございますし、また、総合計画の中には、まさにそうした文言でございますけれども、思いはまさにそういうふうなところでございますので、しっかりそこは町を挙げながら津川病院を残していくんだと。 本当のことを言えば、去年の今頃はもう建て替えするんだと、どこに建てるんですかというような話まで進んできた部分もあるわけですから、非常にじくじたる思いがするわけでございますけれども、まずは今、一つその壁を乗り越えていくというか、そこの協議がもう先になってしまったというところがありますので、しっかりここはまた五十嵐議員さん初め議会の皆さんと一緒になりながら進めていきたいと思っておりますので、何とぞよろしくお願いをしたいというふうに思います。 次の2点目の、NHKの番組できらっと新潟、これで消滅集落等の展望というようなところで、冬期間住民がいなくなります土井区であったり、そこがここまで至った実情等々の聞き取りや、ある意味でこれまた大変厳しい柴倉区の皆さんの生活ぶりが、これへ放映をされたわけでございます。 こうした、ある意味で不便であってもその土地を愛する住民の思いを見つめて、集落がなくなるということはどういうことなのかというところを意味しながら、直面している人口減少というふうな大きな課題を、やはり考えさせられる一つの大きな、これは私としてもそうした番組でもございました。これはいろんな要因によって、そうした集落、地域が疲弊をしてきているわけですけれども、過去においてもそれぞれ、鹿瀬においては実川、上川のたきがしら、津川においては滝沢、三川の若栗林等々、昭和40年代にまさにこの頃は交通の便の悪いような集落が、電気や自動車等の普及に伴って移転が進んで、今は長い歴史を閉じたというところもあるわけでございますけれども、今はまたそうじゃなくて、全集落でまさに無雪道路が確保されて光ケーブルも整備をされた中で、私もまさにそうした中心から離れた山の中のちっちゃな雪深い集落で生まれ育って今も生活しているわけでございますけれども、そうした面から私もそうした皆さんの気持ちというふうなものは分かっているつもりでいるわけでございますけれども、何といいますか、今後の集落の在り方というふうなことについては、まずはそこで生活していらっしゃる皆さんの気持ちというものをしっかり受け止めながら、一緒に知恵を絞りながら、将来について考えていくということが必要だと思っていまして、今年度からそうしたところで七名、土井、柴倉も入る七名地区においては、県の新潟地域振興局と一緒に七福の里元気プランというところで、地域全体の課題を捉えながら地域のまさにそうしたところに向かっていこうという活動を展開しているというところでございまして、そうしたここの取組を一つの基本にしながら、これは阿賀町全体に同じような地域もあるわけでございますから、しっかりとそうしたところの地域の現状というものも認識しながら、それぞれの地域集落の在り方というものを地域の皆さんと一緒になって考えながら進めていきたいというふうに考えているところでございます。 以上でございますが、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(斎藤秀雄君) 8番、五十嵐隆朗君。 ◆8番(五十嵐隆朗君) いろいろと思いを聞かせていただきました。 県立病院の問題でありますが、ここへ来まして、県は今ほど触れました人事異動、岡氏が勇退で、それで今度は藤山氏が県立の病院局長になると発表されましたけれども、この方ご存じだと思うんですけれども、この方は前職は福祉保健部長だったと思うので、課長時代にお会いしたことがあるんでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 藤山部長さん、まさにそういうことで、健康福祉部の部長さんでございますので、私も以前から存じ上げている仲でございまして、医師の配置であったりそうした医療関係にもまさにそうした立場からも会議にも一緒に出ながら、私も同席も何回かしているというようなところでございまして、存じ上げている方でございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 8番、五十嵐隆朗君。 ◆8番(五十嵐隆朗君) そういうことであるならば、決まりましたらいち早くお目にかかって、取りあえずはもう一度この実情をお話しして、理解を求める必要というのはあると思うんですが、いかがですか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 私も、本当に全く同様に考えています。 これは阿賀町にとって、本当に重要な、大きな大事な課題でございますから、ここはしっかりと私も年度早々に病院局を尋ねた中で、新局長さんとも直接お会いできるような形の中で、阿賀町の状況、津川病院の関係についてのところを申し上げながら、お願いをしてきたいというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 8番、五十嵐隆朗君。 ◆8番(五十嵐隆朗君) よろしく願いします。 早めに陳情していただきますと、また違うんじゃないかなというふうに思いましたのでお伺いしました。 先ほど、再検証ということで私はお話ししました。そこで、町長は収益向上、機能強化、専門的機能の明確化というようなお話もされました。各病院で具体的に検証し、機能強化プランを作成してくださいということで、これは各自治体にも協力を願っているのかなと思いまして、私、参考意見などを聞かれるのであればお聞かせ願いたいなというふうに伺ったものですが、機能規模の縮小、運営主体の見直し、具体的には全然話はないのでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) この各医療圏ごとの地域医療構想調整会議、実はこれ、さっき言った圏ごとにありまして、ここにはそれぞれ市町村もメンバーとして加わっている部分がありますので、私どもはこども・健康推進課の藤安課長補佐がこのメンバーでここ数年、私も退職するまでは私がそこのメンバーでいましたので、私も会に出席をしております。ですからそこの中では、まさに津川病院初めこの阿賀町の医療というところで申し上げるというふうなことは可能な場であることは間違いありませんけれども、そこの場でよりも、常日頃からまさにそうした阿賀町の状況というものを訴え続けていくと、理解してもらえるような活動をしていくというふうなところがやっぱり非常に大事だなというふうに思っておりますので、そうした中でまさに機能の縮小であったり、機能分化であったり集約化であったりと、非常に難しいといいますか、それぞれの各病院が取り組んでいるものを転換を求められているわけですから、それぞれの経営にも関わってくることもある。 ただ、この阿賀町にとっては、やはり津川病院というものは、これはやはりこの町の救急医療、地域医療、これだけの高齢化した町ですから、訪問しながら丁寧に町の診療所と一緒になりながら進めているわけですから、そうした意味で私はむしろ高度医療ばかりじゃなくて、まさに今までは県としてそうした僻地医療を、地域医療を新潟県が担ってきていただいたからこそ、全国では例のない、むしろこれだけの僻地病院があって地域の医療を守っていただいているわけですから、私としてはむしろそんなことも今までの歴史も振り返りながら、県のほうにも関係の皆さんにもお話もしているところでございますので、そうした面で、私はこの町の地域医療がしっかりまさに守られると、県の病院局長もそう言っているわけですから、そこの言葉では全く一緒の部分でありますので、具体的にどういう形になっていくんだというところへのこれからの話になってきますけれども、うちもしっかり主張しながらそこは進めていかなきゃならないというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 8番、五十嵐隆朗君。 ◆8番(五十嵐隆朗君) 患者の大多数が高齢の地元住民なんです。先ほど、私どもの控室で、ある議員が薬局が1軒やめると、それで今度薬の配達というのができなくなると私たち困るんですよというようなお話を伺いました。全くそれと同じように、ここの地に病院がなくなると生きようがない。在方に住んでいるのは死ねと言わんばかりに、そういうことではやっぱり県としても相当困っているんじゃないかなというふうには思っているんですけれども、我々はそれ以上に困っているわけでありますので、ぜひ機会あるごとにお話をしていただきたいと思いますが、受益とその負担というものを含めた役割分担について検討、設置運営主体の見直しをしてはというふうに先ほどちょっとお話がございました。暗に町主体の運営をしてほしいと、阿賀町の規模の自治体ができるわけがないと、先ほどおっしゃったとおりだと私も思うんであります。 それで、本当はこれを先にお聞きすればよかったんでありますが、その話が来たらどういうふうに答えるかということまでちょっと聞きたかったんでありますが、先ほどお答えいただきました。9月末の合意を目指すと言っています。あまりにも拙速過ぎて、これも町長としてはどういうふうにして考えるのかというのも今ほどお伺いしたわけでありますので、この件については分かりました。ありがとうございます。 次の質問にも当てはまりますが、人口減少や高齢化が進む中で、医療対策の縮小により遠くの病院に通院しなければならない患者も出てきます。移動できる方はいいでしょう。しかし、阿賀町の高齢者が多くは移動困難で不安を感じています。住民が安心できる地域医療に向け、町長のもう一度覚悟をお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 全くそのとおりですよね。私も本当にそうした地域でさっきも言いましたけれども生まれ育っていますから、医療機関に行く、通院するというふうなことも非常に大変なんです。よくよく私もここは承知していますし、この広い阿賀町でまさに高齢化が進んで独り暮らしの方も大勢いらっしゃる、自動車の運転も自分ではなかなか大変だと、大勢いらっしゃるわけですから、そうした足の確保はこれまた別の形で公共交通の中でもしっかり取り組んでいかなきゃならないと思っていますし、そうした中で津川病院は、私は常にこの町の医療の中心だと、そこを外すことはできませんので、今の状況であれば。 そうした場合にはやはり津川病院まで、今のそれぞれの集落から来られると、さっき言った公共交通も、むしろそうしたところを大事な観点としながらこれは新しいものを構築していかなきゃならないというふうにも思っているところでございますし、またこの町内だけじゃなくて専門医もこれまたない診療科目もあるわけでございますから、やはりこれは町外に出ていかなきゃならない部分があります。今の高速バス、これで大きな病院もつないでいるところがありますから、そこもある意味でしっかりここは継続していかなきゃならない。そんな意味から、先ほどもちょっと申しましたけれども、今のバスだと鹿瀬または上川の西川方面からはバスで来るとそこに乗っていかないわけですけれども、これはやっぱり可能な限り皆さんが利用できるようにしようというようなことで、この4月からは少しダイヤを変えれば工夫ができるんだというふうなところから、接続もするように改定していく予定でもありますので、しっかりまさにそうしたところは私も整えていかなきゃならない。この医療の中心は県立津川病院であるというところは、私はそうした気持ちの中で、今後も関係機関の皆さんとよくよく主張していきたいとお願いをしていきたいというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 8番、五十嵐隆朗君。 ◆8番(五十嵐隆朗君) 全くそうだと思います。 町長は、新しくなって町政懇談会というのをあちこちで開催していらっしゃる。我々はそれは今までなかったから、議会で出向いていろんなことで聞いてきました。そのときにやっぱり豊実、向こうの人は、その高速バスがあったって俺のところは乗れないよと、合わないから。そういう意味では、きちっとその辺精査してもらって、上手に大きな病院へ通えるような形を構築していただきたいというふうにお願いしておきます。 何としても、町一丸となって県立津川病院の存続に向け頑張らなければならないと、私も思っています。この種の情報は町当局が一番あるわけでありますので、的確な手段を講じていただきたいということもお願いをしておきます。 次に、消滅集落であります。 どのようにすれば、地方創生ではなく真の意味の地域再生ができるのか。2000年頃でしたか、増田レポートが話題に上り、そのときに1万人未満の自治体は消滅するんだというようなとんでもないことを発表したことがありました。当時、憤慨した記憶があるんでありますが、私は12月の一般質問に企業誘致をということでお話をしました。実際、企業城下町、それで持続的に発展した地域というのは、正直言ってほとんどないんだそうです。 しかし、企業誘致も地域を維持するには大事な問題でありますので、それはそれでしっかりと進めていただきたいと思うんでありますが、それに比例して、私は地域の中小企業や農家、協同組合等の地域内再投資を量的にも質的にも高める政策が必要なんじゃないかなというふうに思うんでありますが、いかがでしょう。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まず前段の、まさに今後の病院の関係について、さっき言ったように今日、突然まさにそうした情報も来たりするわけですけれども、ここは本当に大事なところ、また緊急を要するのがポンと来るかも分かりませんので、しっかりここは私も職員から挙げてもらいながら、また私もまさに自分から情報を取りに行きながらしていきたいと思っておりますので、そうした際は町議会の皆様方にも提供させていただいて、むしろ一緒にそうしたところでの取組をお願いしていきたいと思っておりますので、何とぞよろしくお願いをしたいというふうに思っております。 まさに企業、先ほどの山口議員さんのご質問のとおりでもございまして、まさにそうした中でこれは可能な限り、本当に大小じゃなくてこれは働ける場がやっぱり必要ですし、ここで仕事を起こしたいなというふうな人がぜひ現れていただく中で、そうした取組の支援をしていきたいなというふうにも思っているところでございますし、地域おこし協力隊の皆さんが卒業後この町で残っていただく、今もいろんな形でそうした活動をしていただいている部分があるわけですけれども、まさにそうしたことも踏まえながら、やっぱりしっかりそこを見据えていかなきゃならないなというふうにも思っておりますし、今あるといいますか、町内の商店であっても企業であってもそしてまた農家の皆さんであっても、まさに町内でそうしてやっている皆さん、ここは非常に大事なところでございまして、引き続きやはりそこで取り組んでいただけるんだというふうなところをつくっていかないと、これはやっぱり中の町内のものが非常に大事だと思っていますから、私も常々、これまた話がちょっと飛ぶかもしれませんけれども、いろんな面での購入をさせてもらう、何か仕事をしてもらう面にあっても、まさにそうした気持ちを持ちながらこれは阿賀町の経済といいますか、そして皆さんの支援になることを工夫をしていくというふうなところが非常に大事だというふうに認識をしているところでございますので、そこはまた皆さんのご意見をいただく中で取り組んでいきたいと、また新たな申し添えがあればそうしたところでつくっていきたいなというように思っているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 8番、五十嵐隆朗君。 ◆8番(五十嵐隆朗君) 私たちの産建の委員会では地元に残ってもらうべき、そういう意味も含めて薬草などの研修をしたり、生薬の研修などをして、地域が豊かになるということを目標に、住民一人一人の生活が維持され向上すれば、地域に残るんじゃないかという発想でかかっているわけであります。 それで、例えば移住の際に働く場所が、先ほど山口議員もおっしゃいましたが、確保は大きな問題で、移住支援とそれから職業紹介はセットで動かないと絶対駄目なんじゃないかというふうに思うんですが、いかがですか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) これは全くそのとおりでございます。 これは、こっちに来ていただくにはまずは仕事といいますか、そうした収入面でのものがしっかりしていかなければ来られないわけですし、またある意味で住む場所も含めながら、移住はやはりトータル的な支援、窓口がなければ、これはやっぱりなかなか進んでいきません。来てください、来てくださいと言っても、これはやっぱりなかなか進むものではありませんし、私も10年ぐらい前にまさにそうした仕事もさせてもらっているんですけれども、まさにそうした中でこれはトータル的に、今議員さんからお話があったように、これはパッケージの中で説明しながら、こういうすばらしいところがある、こういうふうなものがあるというふうなところをPRしていくというところが必要だというふうに思っていますので、新年度はそこへ向けて、まさに今の体制を進化させていかなきゃならないというところで、予算の面もお願いをしているというところもございますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 8番、五十嵐隆朗君。 ◆8番(五十嵐隆朗君) あの湯沢町が、バブル期などスキーが終わって、今何と消滅可能性都市だというふうに1つに挙がっているんです。不交付団体ですよ。あの湯沢町でさえ、そして今本当に今度真剣に自分たちの足元を見直そうというふうに、みんな努力して立ち上がった。 私たちの地域も、足元をもう一度見、調査研究し、施策を提案し、具体的な地域づくりに取り組む必要性というのは十分にあるんじゃないか。そして全く新しい将来ビジョンはどうあるべきか、その答えは身近な本当に足元にあるのではないだろうかというふうに最近は思うんですけれども、いかがですか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさにそうですね、これだけこの阿賀町の人口も減ってきた。いろんな面で、元気が、活力が少なくなってきているという現況がありますけれども、ここはやはり、まさに今お話いただいた足元というのは、町の資源であったり人であったり、まさにそうした町民の皆さんの意見も伺いながら、一緒になって物事を進めていくというふうなところでお聞きしたところでございますけれども、本当に私もそのとおりだと思うんです。 ここはやっぱり、私ども行政主導で言ってもなかなか、先ほどもお話があったように、いろんなモデルをやってもなかなか成果が出て来ない部分もこれはある。もうそうしたものがあるわけでございますから、しっかりとまさに町民の皆さんと一緒になりながら、むしろ町民の皆さんの考え、行動というふうなものを支援させていただくというふうな部分でのまちづくりといいますか、そうしたところを進めていくというところが大事じゃないかなというふうに思っております。 それでも、湯沢町さんも、まさに今言ったことを聞くと、そうなのかなというふうにも思いましたけれども、あの湯沢町ですからね。ただ一方で、そうしたところでやっぱりしっかり見直ししながら、昨日ちょっとテレビに出ていたんですけれども、インバウンドも今はコロナで厳しいかもしれませんけれども、インバウンドのお客様をまさにこれをSNS等々で発信しながら、もうターゲットを絞りながら、町の中で元気がなくなってきている部分も、そうした外の皆さんの力をもらいながらまた元気をつくっていくわけですから、私もそうしたものも勉強させてもらいながら、この町も町民の皆さんと一緒に、まさに本当にそうした足元、自分たちの資源、人というふうなものをしっかり、ここはみんなで力を合わせながら進めていくことが非常に大事だなというふうに思っているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 8番、五十嵐隆朗君。 ◆8番(五十嵐隆朗君) 消滅するというような報道をされましたが、きちっと建物は残っているんですよ。使えないものもあるだろうけれども。それをやはり、よそではというとおかしいですけれども、この間ちょっと行ってきたんですけれども、長野県のあるところで、若干手を入れて、お試しに2日でも3日でも無料で貸しますから来てみてはいかがですかというようなことをやって、結構来るそうです。 最近は、本当の自分らしい生き方を求めて、都市から農村へと、まだ少数ではありますが、確実に人の流れが変わってきているというふうに言われました。それは大都会の底辺に落とされた人たちが、都市から追い出される、逃げるということではなく、一流企業を自主的に退職して、いわゆる高学歴者が自分の意志で新天地を求めて農村に移り住む傾向が特徴ですと言われました。それも、これまでの常識では生活に不便な地域への移住であります。 先ほども申し上げましたが、本当にそれは少数なんですよ。それでも、一本釣りしていけば何とか形としてはなっていくんじゃないか。なくなるよりは残ったほうがいいんじゃないかというふうに、私はそういう発想でいるんですけれども、その辺りは町として考えたことはありますか。 それと、政策として考えたというような話をちらっと聞きましたけれども、実行に移してないんじゃないかというふうに思うんです。紙では落としていますけれども実行には。この間の会議の結果を聞かせてもらいましたけれども、ああいうふうなすばらしいことが、実行にやっぱり町や行政が移していってくれないと、どんな立派なことを考えても、しても、前へ進まないんじゃないかなというふうに思うんですが、いかがですか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさに今いいお話をいただきました。それぞれ先ほどの出た集落ばかりじゃなくて、それぞれの地域で、集落で、人口は減っていますけれどもまさに生かされる建物であったり資源であったり、これは豊富にあるわけでございますから、そうした中で都市の皆さんは、特に若い層が、20代ぐらいが一番田舎への興味を示していると、また田舎への動きもあると、これまた国のほうでもそうした調査をしながら公表されている部分で私も認識をしているところなんですけれども、しっかりそうしたところのターゲットといいますか、そうした皆さんから阿賀町にもまさに興味を持っていただいてこの町に来ていただくというふうな取組を、これはやはり強化していきたいというふうに考えております。 そうしたところから、新年度の予算も、繰り返しですけれどもそうした面のものもかなり盛らせていただいているところでございます。お試し住宅、実はこれ県内で一番早いぐらいに、平成19年に阿賀町が開設をいたしました。これは町の建物で、場所的な問題といいますかあったんですけれども、白崎の町有の建物のところにそのまま入れた建物があったので、駅も近いというところで開設をして、これは県議会のほうからも視察においでいただいたぐらい注目をされたときもあって、結構やっぱりそうしたところでおいでいただいた、その頃の転入の成果というものもこれまた数字的に残っている部分もありますから、私も先ほどのお話のとおり、これはしっかりパッケージの中で、そうした町の魅力の発信に努めていかなきゃならないなというふうに思っています。 そしてまた先般のまちづくり会議でも、ああやって皆さんが半年間本当に、これはさっき5回と施政方針で言いましたけれども、それは定例の会議、5回でございまして、その後皆さんが自主的に本当に何回も何日も集まりながら検討しながら、ああした結論といいますか方向を見いだしながら、そして自分たちでそこを一歩踏み出しましょうと言っていただいているわけですから、まさに今お話があったようにこれは実行していくかどうかというふうなところが非常に大事ですから、私どもそこを一緒になりながらといいますか、必要な部分に関してはそうした支援をさせていただきながら一歩踏み出すと、そうしたまちづくりを進めていきたいというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 8番、五十嵐隆朗君。 ◆8番(五十嵐隆朗君) いろいろと申し上げましたが、阿賀町は比較的物価が高い。町営住宅にしてもしかり、あんなところ入らないですよ、高くて、20年もたったようなところ。その辺はしっかりと見直して、そして安くてもいいから、無料というのはよくないです。今までいろんなことをやりましたけれども無料はよくない。安くてもいいですから、こういう狭域の自治というんですか、狭い地域の自治というのはやっぱりその辺を本当にしっかりやっていかないと、空き家ばっかり残っちゃってどうしようもなくなると思うんです。 それで、本当に地域性を十分に生かした移住を目指していただきたいと思うんですけれども、再度お聞きします。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 確かに物価が高いといいますか、特に家賃等を見ると、まさに私もそうした感があるなというふうに思っていますので、移住でおいでいただくなら、まさにそうして家賃がどれくらいかかるか、またその物件を例えば買う、借りるにしてどれくらいかかるかということは、非常にこれは一番入り口の話ですから、そこはやっぱりしっかりおいでいただけるようなところでのものが必要だなというふうに思っていますし、個人の皆さんの空き家にしてもそうでありますので、そうした資源でありますからある意味で活用していかなきゃならない、させていただきたいと思っていますし、町営住宅も、これも前々からのもう課題になっている部分もありますけれども、しっかりまさにそこを分離した中で、できるものはそうした町民の皆さんの住んでいただける、移住の皆さんから使っていただけるというふうなところへのある意味で転換といいますか用途変更といいますか、そうしたことも含めながらこれはやっぱり考えていく必要があるなというふうに思っていますので、トータル的にまさにしっかりとおいでいただける環境というか移住してもらえる環境、若い人たちも残ってもらえる環境というふうなものがこれ非常に大事だと思っていますから、そうしたところを進めていきたいというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 8番、五十嵐隆朗君。 ◆8番(五十嵐隆朗君) そのように、先般、私が行ってきた長野県のところは、土地と家と畑と田んぼがついて2万円しないんだそうです。この町の高さ、20年も入っていたらくれりゃいいのにまだ金を取ろうとする。私はその辺にちょっと疑問を感じているんですけれども。 変なちょっと言いがかりっぽい質問でありましたが、本当に自分たちの地域は自分たちで立て直すという自立の心で、自前の発展努力をして、県立津川病院を守るということも先ほどお話ししたように、真の意味での地域再生を目指していただきたいことを重ねて申し上げまして、私の質問を終わりたいと思います。 よろしくお願いします。 ○議長(斎藤秀雄君) 以上で8番、五十嵐隆朗君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △宮澤直子君 ○議長(斎藤秀雄君) 次に、1番、宮澤直子君。     〔1番 宮澤直子君登壇〕 ◆1番(宮澤直子君) それでは皆様、通告により私のほうから3点一般質問をいたします。 まず1点目は、トイレの改修及び上川地区の観光看板について、再度問います。 平成30年12月定例会議の際の一般質問、トイレの改修及び適切な看板の設置について、進捗状況について現在まで特に提示がありません。再度、下記について問います。 1、改修に向けての優先順位づけ。2、改修計画は進められているのか。3、明確な回答がないのはなぜか。 また、令和元年6月定例会議の際の一般質問。上川地区の看板、観光看板の有効活用についても、現状でも看板は変わっておりません。質問をした時点で、まちづくり観光課で既に検討されていると回答がありましたが、進められていない理由は何か。 2点目は、たきがしら湿原を整備し森林セラピーロードとしての認定を。 森林セラピーとは、森林浴の効果を科学的に解明、提示し、その結果を基に心身の健康の維持、増進、病気の予防を行う試みを言います。平成29年3月には、全国で森林セラピー基地及び森林セラピーロードが62か所の地域で誕生し、新潟県では2か所、妙高市及び津南町で認定を受けております。 たきがしら湿原は、自然観察ができる木道のほかに、奥にはブナ林などを有した散策道を持ち、森林セラピーロードとしての活用できる可能性があります。また、七福荘との連携により食事や温泉もあり、さらにリラクゼーション効果が期待できます。 このようなたきがしら湿原に付加価値をつけることで、現在の湿原の散策に加え、さらに森林資源の活用及び町外へ広く集客を求め、勧めることができます。また、町には現在、資格を持った森林セラピストが1名、森林セラピーガイドが1名おります。森林セラピーロードの整備を行い、森林セラピーロード認定の手続を進められないでしょうか。 最後、3点目は、住民に届く情報発信を。 令和元年9月定例会議一般質問において、町の情報発信の方法について質問を行いましたが、今回は改めてその方法が適切であり効果的に住民に届けられているのか、下記の点を問います。 1、情報発信について体系したマニュアルはあるのか。常日頃、庁舎に関する情報が住民に届けられていると認識しているか。2、町では様々な特産品があり新商品も開発されているが、一度に展示される場所、物産館のような場所を設営できないか。3、住民が自ら町政を学べる講座や研修会の定期的な開催。4、まちづくり会議のような、町民提案のプロジェクトの募集。5、昨年秋、町政懇談会が開催されたが、どのような意見が出たのか。その意見はどのように反映されていくのか。また今後、町政懇談会を開催していく予定はあるのか。6、第2次阿賀町総合計画後期基本計画について、審議委員会が開催され、住民へもパブリックコメントの募集を行い決定となるが、住民からパブリックコメントは出されたのか。町のビジョンとなる第2次阿賀町総合計画後期基本計画を、今後住民へどのように示していくのか。 以上3点について、町長に伺います。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) それでは、宮澤議員さんのご質問にお答えをさせていただきます。 関連がございますので、1点目のトイレの改修に向けての優先順位と改修計画等々について、併せてお答えをさせていただきたいというふうに思っておりますけれども、まさに今お話がありましたように、一昨年の12月の定例会で、適切な修繕について引き続き行っていくとともに、今後の改修については年次計画で進めていきますと、こう答弁をさせていただいたところでございまして、それが少し目に見えない形でいるというところをまたご質問をいただいた中で、少し反省をしているところでございますけれども、今年度にあっては、五頭山の登山口にあります公園のトイレ、これは県が整備したというところも当初ありまして、県と連携した中で県の補助の中で、今年は1か所そうした改修といいますかを行っているというふうなところでございまして、新年度にありましては、これまた予算の審議をいただくので、その際にご説明をさせていただいてご理解をいただいていきたいというふうに思っておりますけれども、角神の不動滝多目的広場の障害者用トイレのほか、町内4か所の修繕というふうなものを予定させていただいているところでございまして、今後についても、これまたトイレですから常日頃管理が重要なわけでございますから、そうした管理を委託している皆様方からの報告というものもしっかりまとめた中で現場を確認しながら、これまた一方で財源の確保というものも必要でございますから、そうした中でこれはさっき言ったように計画的に進めていきたいと思っていますが、その計画がまさに議員の皆さんをはじめ、そこに伝わっていないといいますか、そうした部分があったんだなというふうに反省をしているところでございますけれども、これはやっていないということではなくて順次そうした中で進めておりますし、今後もそうした考えを持っているというところでご理解をいただきたいというふうに思っております。 公衆トイレというのは、これは町のイメージをある意味で左右するぐらい大切な施設だなというふうに私も認識をしておりますので、トイレだと分かりやすいサインの導入や、また位置的なもの等も含めながら、これは全体的にそうした計画が必要であるなというふうにも思っているというところでもございます。 次の上川地域への入り口の観光看板でございますけれども、これも昨年6月の定例会でご質問をいただきまして、まさにお話のとおり、担当課のほうで検討をしていますというようなお話をさせていただいたんですけれども、これも新年度の予算の中で対応させていただくべく、これからご説明をさせていただきたいなというふうに思っていたところでございまして、この看板については、いわゆる高いところにありますので、白紙の白地の部分があるわけですから、そこへ追加、加筆をするに当たって架設の工事も必要となったり、アルミ製であるというところからシール式の案内看板とするというふうな必要もありまして、これは今年度の既決の予算では対応することができなかったということでございまして、こちらもそんなところでお願いをしていきたいと、まさにそうしたところは観光地を含めながら町の案内でございますから、ここもそうしたところでしっかり皆さんから分かっていただけるような、分かりやすいというものを整えていきたいというふうに思っているところでございます。 次の2点目の森林セラピーロードの認定の件でございます。これは、森林の持つ多面的な機能を活用する方法として非常に有効であると、まさにここはお話のあったとおりでございます。町内には、お話しいただいたたきがしら湿原、まさに車椅子の歩道、木道も整備をされているというところでございますし、また赤崎山森林公園、これまた私のいるところで恐縮ですが中ノ沢の森林公園など、これまた森林セラピーロードや基地の対象となり得る候補地というふうなものが町内にも何か所かあるのかなというふうに思っておりまして、今年度町内在住の先ほどお話しいただいた森林セラピーガイドを講師として、民間のイベントも開催をされたということもお伺いをしているというところでございますが、このセラピー基地、ロードの認定は、これまたご承知のとおりでございましょうけれども、NPO法人森林セラピーソサエティというところへ申請をして審査を受けるというふうな必要がありまして、平成30年度の認定基準というものがありますので少し申し上げさせていただきますと、いわゆる森林の有する快適性、増進効果、リラックス効果を評価したフィールド生理実験を行うこと、また五感に働きかける良好な自然環境であること、アクセス等の立地条件を満たすこと、セラピーロードの管理主体があり管理実態があることなど、認定の要件が幾つかあるわけでございますけれども、この申請に際しましては、申請地におけるセラピー効果の検証作業を先ほど言いましたNPO法人のほうへ委託するというふうな必要がございまして、その費用が1申請当たり約300万円というふうな金額がかかるというふうなところでございますし、ある意味で認定ごと、認定をいただければ当該NPOに対して入会金5万円、年会費5万円とこうした経費も必要になってくるという面はありますけれども、森林セラピーというふうな名称を使いながらこれはPRできるという権限も与えられるというわけでございます。 こうして、ある意味で相当の資金を投入して認定を取得することになってくるわけでございますけれども、認定後、安定的な運用をやっぱり行っていく必要がありますから、一定規模の人員による組織体制、当然これが必要になってくるというふうに思いますし、どの程度の期間や営業日数で行うのかと、お客様を引き受ける旅行業としての法の適合や料金、保険など、営業活動の具体的な計画というふうなものをしっかり立てた中で検討していくということが必要になってくるわけでございますので、そうしたこともありますから、これまたまさにそうした宮澤議員さんはじめ、まさにこの町の売りだというところで森林セラピストさん、また森林セラピーガイドさん、これ1名ずつ既にいらっしゃるわけですから、まさにそうした皆さんともよくよく私も考え方、計画をお伺いした中で、これについては検討をさせていただきたいなというふうに思っているところでございます。 実は私も、信濃町のそこへ個人的に行ったことがあります。まさにそうした中で、これもある意味で医療との連携も非常に図られておりまして、そのセラピーロードへ出る前と来てからとの、まさにその医療機関でのというふうなものもあって、まさにそうしたすごいものなんだなというふうな認識も持ったという経験もございました。 次に、住民に届く情報発信をというところでございますけれども、1点目の情報発信について体系化したマニュアルがあるのかというところでございますけれども、現在、ご案内のように町では情報発信の手段としまして、広報あが、テレビ電話、ホームページ、また今ツイッター等で町内外に情報発信をしているというところでございますけれども、それぞれの情報発信については公のものでございますから、担当課でおいて必要な起案、こういうものをこういう形で流すという決裁を受けた後に広報紙やホームページでお知らせをしているところでございまして、2点目の、常日頃、町政に関する情報が住民に届けられていると認識しているかというふうなお問いでございますけれども、町からの情報については住民生活に必要なものでございまして、安全、安心に関するもの、福祉や教育等について広報やテレビ電話等を通じて幅広くお知らせをしているわけでございますけれども、何より大事なのはある意味でそうした大事な情報をお伝えするわけでございますから、これは聞いていただける、見ていただける、そうした工夫をもっと私どもはしていく必要があるなというふうに思っています。また、今日も同じことかと思ってしまうと、万一のテレビ電話も聞かなくなってしまう。その間に非常に大事なものが、大事というか、新たなものもあったりするということで聞き逃すという場面もあるわけですから、そうしたところをやはり聞いていただける、見てもいただけるようなことでの工夫は、一層これはしていかなきゃならないというふうに思っているところでございます。 次の、町で様々な特産品があり新商品も開発されているが、物産館のような展示場所を設営できないかというところでございまして、これもまさにそのとおりだと思います。町の特産品はじめ、今いろんな取組でクルミであったりまた栗であったりというところで、新たな産品、そして子供たちももうエゴマで取り組んでいただいたり、これからユキツバキで取り組んでいこうかというところもあるわけですから、そうしたすばらしさをやっぱりどこか一同といいますか、行ってまさにそこで知ることができる、買うことができる、食べることができるというところは非常に大事だなと思っておりますので、嫁入り屋敷なんかはまさにそうした機能もあるわけでございますし、これまた阿賀の里だってまさにそうしたところがあるわけでございますし、見ていただくというところであれば役場や公民館等々のロビー等々もあるわけでございますので、しっかりやはりそこは町のよさを発信していくというところの工夫をもっとするべきだというご意見だと思っておりますので、しっかりここを踏まえながら、私どもまたよくよく検討していきたいというふうに思っております。 4点目と5点目の、住民が自ら町政を学べる講座や研修会の定期的な開催、またまちづくり会議のような町民提案のプロジェクトの募集につきましては、これまた関連でありますので一緒にお答えさせていただきますけれども、新年度予算の中には、地域づくり活性化支援事業というふうな名称の中で、こうしたところへ取り組んでいけるような関係の予算を計上させていただいているところでありますので、よろしくご審議をいただきたいと思いますけれども、まさに自発的なグループの皆さんの取組等々に対してソフト的な支援、また町の職員を含めながら、そうした派遣等々、活動を支援していくというふうな考え方に至っております。 次の町政懇談会でございますが、これは昨年の11月21日から12月12日まで、夕方、津川地域1か所、上川地域1か所、鹿瀬地域2か所、三川地域1か所、計5会場でおいて実証させていただきましたけれども、合わせて103名の方のご参加をいただきました。 私と町の幹部職員とともに、この4月から閉校となりました小学校、また空いている保育園等々の活用も含めながらの再利用というふうなものも、地域の皆さんからご意見をお伺いしたいというふうなことを主題にしながらお伺いをさせていただいたというところでございまして、参加者からいただいたご意見は、特にグラウンドなんかは日当たりがみんないいところであるわけですから、せっかくこの建物ばかりじゃなくて空いているグラウンドを、これは農業面で、また具体的には育苗ハウスなんていうご意見もございましたし、教務室、教室、建物全部でなくてもいいけれども、まさにそうしたところを地域の集会機能というふうに使用したほうがいいとかしたいと、また子供を持つお母さんからは、ミニバスを一生懸命やっているんだけれどもやはり会場が限られているから、そうしたところへの活用もできるようなものというところもありましたり、また、災害時に重要となる避難所機能というようなものはしっかり確保しなきゃならないですよというご意見もあったり、まさにいろんなことをお伺いしてきたわけでございまして、そのほかにも質疑形式でございましたけれども、いろいろまた意見交換をさせていただいたというふうなところでございますので、ここは、そうしたものはさっきの公共交通もそうですけれども、構想した中でご意見をお聞きして町内で検討した中で、これはやはりそうしたことですぐできるものについては可能な限りまさにそうしたご意見を反映をさせていただくようにするというふうなものが、やはり非常に意見をお伺いしてきたわけでございますからそうした方針の中でいるわけでございまして、特に学校についてはまさに大きな建物で地域の中心でございますから、今回のご意見というものもしっかり踏まえながら、これまた再利用、活用に向けて進めていくという考え方でいるところでございます。 今後につきましても、そうしたところで町民各位の貴重なご意見というものを広くお伺いをしていきたいと、そしてそれをいろんな施策に取り入れていくということは非常に重要だと思っていますから、今後も開催をしていきたいと。早く計画をしてお知らせをして開催をしていくという考えでおります。 7点目でございますけれども、これはいわゆるパブリックコメントでございますけれども、3月、1回期限を見ておったわけですけれども、3月5日までで5人の方から20件のコメントを、意見をいただいたというところでございます。これはお寄せいただいたものにつきましては、意見集約をした後ホームページ等でお知らせをいたしまして、2月21日に答申をいただいた基本計画にも一部反映をさせていただいた中で案として取りまとめておりまして、本定例会議におきましてご審議をいただきたいというふうに思っておりますので、何とぞよろしくお願いをしたいというふうに思います。 またこれ、町民の皆さんへのお知らせについては、概要版というふうなものをつくりながら、可能な限り分かりやすい概要版をつくって、全世帯に配布をさせていただきたいというふうに思っておりますし、また策定した冊子については、本庁舎や支所を含む公共施設などにも置きながら、全部ごらんいただくのはごらんいただきたい。そしてまた、デジタル版についてはホームページで掲載をしてまいりますので、そんな形の中でこれも町民の皆さんからご理解をいただいて、一緒に進ませていただくということが大事だと思っていますので、そんな形で取り組んでいきたいと思っておりますので、よろしくお願いを申し上げまして答弁とさせていただきます。 お願いいたします。 ○議長(斎藤秀雄君) 1番、宮澤直子君。 ◆1番(宮澤直子君) それでは、再質問をさせていただきます。 まず1点目のトイレの改修と看板についてなのですが、進められているということですが、回答がないので止まっているのではないか、特に観光看板については本当に目につくところにありますのでなぜ表に出せないのか、そこがやはり町の課題ではないのかなと私は認識しております。やっていること、先ほど幾つかの質問の中にもありましたが、いいことは町として企画してやっておりますが、要は目に見える形で住民に届いていない。例えば、質問した方に届いていない、それが一番の原因、進んでいないと思われる一番の原因ではないかと思います。 前回の質問のときにもお持ちしたんですけれども、阿賀のおんな塾という任意団体なんですがおりまして、ボランティア団体で、視察日平成29年12月1日金曜日ということで、公衆トイレの現状調査報告というものを総務課に提出しております。その時点でこの内容を見ていただいていれば、私ではなくこの会に向けてやはり回答があるべきではないのかなと思いますけれども、現状でもこの会に対して回答はされておりません。内容を見ると、例えば城山トンネルの公衆トイレは、トイレの入り口正面にトイレ表示があり津川方面からはトイレと認識できるが、城山トンネルからはトイレと認識しにくい。緊急ボタンが設置されているが対応はどのようになっているのかと、具体的な質問がされています。しかし、その回答をされていないのはなぜでしょうか。回答いただきたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 私は正直申し上げまして、そうした要望といいますか、まさにご質問をいただいているというところでございますから、しっかり……私も詳細までは、今、承知していなかったことがあって、大変申し訳ありませんけれども、まずはそうしたご質問、ご要望であれば、しっかりまたそこにお答えを早急にさせていただきたいと思いますので、ご容赦いただきたいなというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 1番、宮澤直子君。 ◆1番(宮澤直子君) これは1つの例でありまして、いろいろな場面で住民の方が町に要望したり、質問していると思うんですが、それに対するやっぱり答えが明確でない。これが一番、今課題ではないかなと私は思います。 これも、実は一般質問の後にトイレのリストを頂きまして、37か所ありまして、例えばこの具体的な内容としては、冬期間は12か所しか開いていないとか、トイレの看板は17か所に設置されている。非常に丁寧に回答いただいているんですが、知りたいのはこの内容と優先順位として、どこから順番にやはり手がけていくのかという、どこが本当に必要な場所で、どこかというところを町としてどういうふうに考えているのかという、それが知りたかったのですが、その辺りの優先順位は現状つけられているんでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) まちづくり観光課、眞田課長。 ◎まちづくり観光課長(眞田政弘君) 昨年の12月の質問のことだと思いますけれども、トイレというのはご存じのとおり、冬場であれば凍結の修繕であるとか予想もしづらい部分の管理の状況もございます。その中で、1年に約1基から2基の本格的な修繕と、あと先ほども町長のほうからも答弁がありましたが、それぞれ管理委託をしている団体のほうからの報告を受けて、例えば大規模な修繕を要する場合もございますし、今回の水害に際して被害を予想していなかった被害等も想定される部分もございますので、この前に回答した一覧表の中でどれを優先にするかというのは、なかなか順位づけというのはしづらい部分はあるんですが、町のほうとしましてもその報告書を基に、古いものから、そして今支障のあるものから予算の中で修繕を図っているというふうにご理解をいただきたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 1番、宮澤直子君。 ◆1番(宮澤直子君) ぜひ、分かる形で提示をお願いしたいと思います。 その調査の中、資料の中にもあるんですが、やはり城山橋の駐車場、麒麟山の入り口ですが、あそこはやはり新しいトイレでもありますし、津川方面から鹿瀬方面への往来の際に目につく看板が、大きな看板が必要なのではないかなと思われます。また、現在麒麟山いこいの森というユキツバキの美しいところ、また秋には紅葉が非常にたくさん植えられております。あそこの施設については、トイレだけではなくていこいの森という看板でさえ道路からない。これについては、非常に本当に観光として不十分なのではないかなと思いますし、今後、「ある船頭の話」ロケ地ツアーというのが実際にこれから行われるのであれば、あの場所は非常に町として観光資源として生かすべき場所ではないかなと思いますので、そちらについては早急にやっていただきたいなというふうに考えておりますがいかがでしょうか、町長。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 今具体的に、2か所のいわゆるサインといいますか、分かりにくいというお話でございましたので、これまたやはり、あるかないか分からないとこれはやっぱり使いたくても使えないと、もう特に初めてお越しいただく、町に来ていただく人は分からないわけですから、ここはしっかり整えて阿賀町に、麒麟山にお越しくださいというふうなところにやっぱりつながってくるわけですから、そこに当然どんな形でどうつけるか、まさにそこも検討しながら、予算も当然発生してくるわけでございますのでなかなか今多分、当初予算の中にはそこまで余裕があるものはないのかなとも思っていますので、こう今、具体的に2つお話をいただいたわけですけれども、ほかのところも今それだけの数のトイレだけにしたってそれだけあるわけですし、まさに観光というのはそういうことで分かりやすさというふうなものがなければ、阿賀町を巡っていただくと、来ていただくというところにつながってまいりませんので、しっかりそうした基本的な視点に立ち返りながら、今のサインにありましても、またまたこれ検討した中で早くやらなければそこの効果につながってまいりませんので、そこへの取組はしっかり早急に行うように私からも指示をしていきたいというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 1番、宮澤直子君。 ◆1番(宮澤直子君) それでは、よろしくお願いします。 こちらの2点については、最後の情報発信のほうにも結びついてきますので、また後ほどお話しさせていただきたいと思います。 2点目の森林セラピーロードについてなんですが、今、町長のほうからお話がありましたが、やはり認定を受けるには時間もかかりますしお金もかかります。精査する必要は本当にあると思いますが、町としてやはりそこに向かってできるのかどうなのかということを、まず前向きに調査していただきたいですし、その資格を持った者もおりますので、対話の中でその可能性があるのであれば、やはり森林が町の94%というこの阿賀町の中で資源を生かした取組、観光のほかにやはりそういう企業の例えば今で言うと福利厚生、研修だったりそういう形でも利用できるのではないかという可能性もありますので、その辺り前向きに検討を進めていただけるかどうかお話しいただきたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさにこれ、森林がそれぞれの人にとってのリフレッシュ効果であったり、そうした効果があるわけでございますから、まさにそこも木だけじゃなくて、本当にその環境が森林が癒やしてくれる中で、非常に効果の高いものだと私も認識していますので、そうしたところは私自身もそうしたところへ出かけたこともあるというのは、まさにそうした思いでございまして、これはいろんな条件が特にあるわけですから、そこにどれだけどう整っているかというところも専門の方も既にお2人いらっしゃるというところですから、しっかりそこのご意見、また具体的なところをお聞きしながら、ここは取り組めるかどうか、まさに具体的な部分でお話をお聞きしながらしていきたいなというふうに考えております。 ○議長(斎藤秀雄君) 1番、宮澤直子君。 ◆1番(宮澤直子君) ぜひ、お願いしたいと思います。 こちらについては、先ほど言われましたが、森林セラピーソサエティという組織に申請する際には、やはり役場のほうの行政の力が必要です。行政がやはりそこのところにきちんと関与して責任を持って進めていただける方向で、担当課のほうで検討いただきたいと思います。 最後に、3点目の質問について、ちょっと細かい内容がたくさんありますので、そちらのほうに移りたいと思います。 情報発信について、体系化したマニュアルということで、今町長のほうからテレビ電話や阿賀町広報、ホームページやツイッターというお話が出ましたが、実際に私自身も町民の方とお話しする機会をなるべく持つようにして、その中で町のことをよく知っているのかどうなのか、これは私の本当に個人的なグループの中ですがアンケートをさせていただきました。阿賀町広報について、約40名の方なのですけれども60代ぐらいの女性が対象で、テレビ電話と議会だより、阿賀町広報についてどれぐらいの認識を持っているかなということをお尋ねしました。 広報については、40名のうちいつも読んでいるという方が35名いらっしゃいました。その中で大体内容を理解できるという方が32名、また議会だよりについては、いつも読んでいる、24名、大体内容を理解できる、22名、テレビ電話については朝か晩必ず聞いている、21名、聞き流している、興味のあるところだけ聞いている、9名、またテレビ電話で電話を利用するかという内容については、よく利用するが5名、時々が13名という形でした。全く利用しないという方も中にはいらっしゃいました。 この内容の中で、阿賀町広報については、非常に住民の皆さんに親しまれているなという、そういう印象も受けましたし、内容もよく分かっているという回答が多かったので、非常に分かりやすくまとめている工夫をなさっているのかなと思います。ただ、この内容については、1か月に1回の発行ですので、内容がやはりリアルタイムではないというところもありますし、スペースが限られておりますので全てを網羅するということはまず不可能だろうなと思われます。 またテレビ電話については、私が想像していたよりは、半数の方が朝か晩必ず聞いているということなので、皆さん関心を持っていると思うんですが、その反面やはり聞き流している、聞き流しているということは聞いていないということですよね、流れているけれども内容は分かっていないということなので、非常にもったいないというか。 なぜそうなのかというところを聞くと、やはり内容がマンネリ化している、最近はよく警察の方が詐欺防止の内容を示していただいて、そこについてはちょっと声が変わったり、例えば火災だとかそういう緊急時の放送については非常に反応がいいですが、通常のイベント内容とか町からのお知らせについては皆さん聞き流しているという。これは非常にもったいないことではないかなと思いますが、この辺りのところ、町長は今聞いたばかりですが、内容を聞いてどのように感じられましたか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさに、まずもって、宮澤議員さんがそうして町民の皆さんの意見を集約といいますか、アンケートを取っていただいているのは本当にありがたく、ある意味で新鮮に思いました。ありがとうございます。 私も、広報もまさにそうなんですけれども、さっきも言いましたけれども、これはやっぱり見ていただけるようにと、興味を持っていただけるように、特に今後段にあったテレビ電話ですよね。定時の時間に、また同じところから始まっていって、同じ内容だとまた今日もこれかというところで、本当にそこにつながってしまう。聞き流すというか、聞かなくてもいいわというところにつながってしまっているおそれがありますので、私も職員にはそこをよく言うんです。いわゆるどんなタイミングで、どういうふうなことで言うかというところ、それぞれみんな重要なことなので町民の皆さんにお伝えをしたいから流すわけですけれども、昨日も同じだった、また非常に中身が長かったとか、画面を見ないと分からないとか、これはやっぱり高齢者にとってもなかなか厳しいところがあるので、そこは本当にもっともっとそこを見ていただける、聞いていただけるというふうなところへの工夫というものが必要だなと思っています。 その中で今お話があったように、例えば子供たちが、全域なのか、三川地域だと、夏休みになると子供たちが自分の声で放送するんです。そうするとやっぱりよく聞きますよね。今、津川署のほうも、まさにそうした詐欺等々で、違う時間に直接やっていますけれども、そうすると、何だろうかと思って興味を持ってもらう。これもあまり増えてくるとまた同じところへつながっていくかもしれませんけれども、そうしたところは聞いていただけるというふうなところを大事な観点としながら、広報をしていかなくてはならないというところで、私どももまた一層そうした面で取り組んでいきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 1番、宮澤直子君。 ◆1番(宮澤直子君) ぜひ、テレビ電話を活用していただきたいと思います。来年度の予算を見ても、広報のほうは260万円ほどですが、テレビ電話だけ見ると3,700万円という、町としてやはり投資している部分が非常に毎年同じような経費が出ているのであれば、やはりそれを最大限に有効活用するにはどうしたらいいかということを、やはり真剣に考えてはいかがでしょうか。 例えば、新潟日報さんが情報としては、私は一番早いと思います。町の情勢をいち早く新聞で報道してくださいますけれども、新聞を取っていない方もいらっしゃいますし、見逃した方のために、例えば新潟日報で掲載された内容を改めて町としてお知らせするとか、同じ内容を町のロビーに掲示する、そういった取組によって1つの情報だけではなく、複数の手段を使って行うことで、いろんな方がいろんな場面で目に触れる機会があるのではないかと思いますが、その辺いかがでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさにそうですよね。特に今お話があったように、報道の専門の皆さんは専門の知識の中で見てもらう、聞いてもらう、そのために本当に工夫しながらといいますか、そうした知識と技術の中で取り組んでいるわけですから、それをまたそっくり使わせてもらうということもこれはどうなのかなと思いますけれども。そうしたところで、本当にそうしたプロの皆さんのものを見習っていくというふうな必要が非常にあるなというふうに思っていますし、テレビ電話、まさに今3,700万円というのは伝送路の移設とかそうしたものが大きいのかなというふうにも思っていますけれども、これはまさに維持費でもそうした部分でお金も使わせていただいている部分ですから、やっぱりしっかり、そこである光ケーブルというふうなすばらしいあれをやっぱり生かしていくというところが非常に大事だと思っています。 話が飛んですみませんけれども、昨日テレビを見て、西会津町が、今学校が休みになっている。ケーブルテレビで授業をやっているんです。やっぱりここは私も見習って、まさにそうしたところが、本当にそうした自分たちの資源、財産を有効活用していくというところだと思っていますので、そうしたところを一つ一つまずは見習いながら、できるところはそうした形の中で有効活用していくということが大事だと思っていますので、繰り返しになりますけれども、本当にここは情報を流すことで終わっては駄目なので、その流す情報というのは見ていただきたいから、知っていただきたいから流すわけですから、そこをしっかりと私どもは踏まえた中で、今後はより一層そうしたところで取り組んでいきたいというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 1番、宮澤直子君。 ◆1番(宮澤直子君) 今おっしゃいましたが、そのような形で後にも出てまいりましたが、特産品についても出た時点で、例えばテレビ電話でPR、この前も室谷のたんぽ焼きが、今までイベントで出ていたものが販売品として阿賀の里で販売されていたのを私は見ましたけれども、じゃ、一体これを町のどれくらいの人が知っているのかなと言ったら、やっぱり知らない人のほうが多いのではないかと思います。いち早く知らせるという意味では、やっぱりテレビ電話は有効なのではないかと思いますし、例えば、毎週月曜日には町のそういう新しい特産品情報だとか町のいろんな新しい取組などについて紹介するなど、毎日毎日イベント情報ではなく、特集を組んだ中で例えば週替わりのメニューのような形でテレビ電話を活用もできるのではないかなと思いますので、やり方はいろいろあると思いますので、やはり私はこのテレビ電話を住民の方にとって本当に身近で、阿賀町ってテレビ電話があるから助かるよねというくらいのレベルにしていただきたいですし、実際可能ではないかなと思いますので、ぜひ実現していただきたいと思います。 3番目に、町政を学べる機会ということで、2月にたまたま私、重なりましていろんな研修を阿賀町公民館で受ける機会がありました。ちょうど、阿賀町公民館の会場が重なったんですけれども、新津保健所主催の人生会議について、まちづくり観光課主催のまちづくり会議の発表会、また教育委員会が主催のコミュニティスクールについて、奥阿賀林業振興会主催のキノコと山菜のお話など、これらはちょっと日にちが密集していたんですが非常に好評で、住民の方がたくさん来ておられました。これが誰もが参加できるような講座と、対象が限られるものはもちろんありますけれども、こういったものを継続的に進めることで、住民の方が町政であったり、町の産物などに対して興味が湧くのではないかと思いますが、こういうことについては継続的に常に行われているのでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさにこれは、それぞれの課において、いろんな町民の皆さんと、どんなことも町民の皆さんからご理解いただかないと進まないというのはまさに行政でもございますし、それにはやはり町民の皆さんご自身のこと、健康のことでありましたり、また様々な勉強のことであったり、町の資源であったり、本当にそこはそれぞれの分野、課でもって町民の皆さんと一緒になってやっていこうというふうなものは結構今、宮澤議員さんから何例かお話いただきましたけれども、まさにそうした形で結構取り組んでいるわけでございます。公民館の講座等々にあっても、これは定期的に勉強していただいているという皆さんもいらっしゃるわけでございますので、まさにそうした機会は非常に大事だなと私も思っていますから、よりまた皆さんから興味を持っていただけるように、せっかく開催をするので、専門的なものもあるでしょうけれども、できるだけ皆さんから興味を持って、大勢の皆さんから聞いていただける、参加していただけるような催しといいますか、そうした取組を今後もより進めていきたいなというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 1番、宮澤直子君。 ◆1番(宮澤直子君) 専門的なものはやむを得ないんですけれども、例えば住民が誰でも参加できるようなものについては、年間的にスケジュールを立てられて、例えば住民に示されているんでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 例えば、公民館等々のものであれば、まさにそこはお知らせをしているかなというふうに思っているところですけれども、ほかの会へいくとある意味であまり継続性がないといいますか、年にこれ1つだと、課単位でやってしまうとまさにそうしたところもあるので、今のお話は私も参考にさせていただきながら、課を越えながらそうしたところでまさに阿賀町の、イベントカレンダー的なものはあるんでしょうけれども、そこにまたこうした文化的なものも含めながら、福祉であったり健康も含めながら、そうした年間のものをつくりながら、町民の皆さんからあらかじめ計画を立てていただけるような進め方というのは非常に大事だなと思いますので、可能な限りそんなところも踏まえながら進めていきたいなというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 1番、宮澤直子君。 ◆1番(宮澤直子君) 実は、これも町民の方から提案いただいたんですけれども、子供たちは毎日学校に行って勉強をしている。しかし阿賀町には高齢者がたくさんいるが、高齢者が勉強しなくてもいいのかというお話をいただいたときがあって、これはちょっと極端な話なんですが、例えば交通安全であったり、税金であったり、介護保険であったり、町の中身について学ぶような機会は、学ぶような内容はたくさんあると思いますし、この時代いろんな情勢は変わってきていると思います。以前、私が阿賀町の高齢者の学校なんていうお話も言いましたが、そこまでいかなくても、やはり町として特に高齢者の方に学んでいただきたい、例えば知っていただきたい、そういう情報を年間の中で組んで、それを住民に提案していくということは、町にとっても私はプラスになるのではないかなと思いますが、その辺りいかがでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) これは、まあ高齢者というと大変失礼ですけれども、65歳以上の方もまさに半数近くいらっしゃるわけですから、これは本当にそうした皆さんが、私は普段からしっかりいろんな取組をされながら、それぞれがまさにそうして勉強も含めながらされているとこういうふうに思っておりまして、老人クラブであってもこれまたいろんな団体であっても、まさにそうした中でそれぞれがある意味で自発的に、それぞれのグループの中でまさにそうした活動をされている皆さん、これ非常にまた多いわけでございますので、そうしたところのお話を聞きながら、ある意味で、じゃ町としてこうしたテーマで何かあればなというところがいただけたら、そこはそこで積極的に取り組んでいきたいなというふうにも思っておりますし、かつてこれ栃堀の集落でございましたけれども、区で勉強会といいますか、区の皆さんに呼びかけながら、今日は健康教室だ、今日は介護保険の話だと、私も2回ぐらいある意味で参加させていただいてお話もさせていただいたこともあるので、そうしたお声掛けをいただければこれはまさに積極的に出向かせていただきますし、何かやるから集まってくださいと、これはまた非常にある意味で大事な部分も専門的なものであるのかなと思っていますけれども、これもう一つは、町のほうが、また福祉であっても関係のほうがそれぞれの地域にも出向かせていただきますので、そうしたところも議員さんのほうからもご周知いただいて、例えばこういうことに興味があるからちょっとお話を聞きたいなというところがあったら、ぜひまたそこはお声掛けをいただく中で一緒になって進めていければなとも思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 1番、宮澤直子君。 ◆1番(宮澤直子君) 既に取り組まれている内容についても、恐らくは告知が不十分であったりして届かない方もいらっしゃると思います。これも以前言ったんですが、阿賀町の例えば正面玄関は、秋、町のイベントがにぎやかなときはいろいろ掲示されていましたけれども、それが終わった瞬間になかなか魅力的な告知がない状態です。ああいった場所を活用して、住民が行くとしたら、やはり公民館など有効だと思いますけれども、やはりきちんと届く情報をやはり伝えていただきたいなと思いますので、広報に載せたから大丈夫とかではなくて、やはり公民館に行く機会が、こういう講座については公民館に行く機会がたくさんあると思いますので、そこで例えばまとめて提示するとか、今回人生会議の中では、次回3月にはこういう講座をやりますという予告のチラシが入っていましたけれども、そういう形で次回のお知らせをその中に折り込むなど、やり方はいろいろあると思いますので、ぜひ住民に届く情報を提供していただきたいと思います。 まちづくり会議については、地域づくり活性化事業という取組で進められるということですので、また予算審議の際に伺いたいと思います。 最後、5番目の町政懇談会についてなんですが、これも私が受けた印象の中ではやはり告知が足りず、各地区とも、もう少し集められたのではないかなという印象があります。また来られた方も、これは大体集まりがあるとそうなんですが、高齢者の男性が多く、若い女性や若者という方が少なかったと思いますが、1回目の告知についてはどのように感じておられますか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 宮澤議員さんからは、上川で行われたときにご出席いただいたかなというふうに記憶しておりますけれども、これ5会場で行いました。確かに上川でのときは、年齢的にも逆に言えば、宮澤さんがいらっしゃる、もう一人若い女性の方もいらっしゃるで、非常にありがたかったなというふうに思っていますし、あとはそうした若い子育てのご意見もいただいたわけでございますので、ほかのところもある意味で、ちょうど夕飯の準備といいますか、ちょうど夕飯どきの開会というふうなところも、これまた一つ、やはりご参加いただくのに特に女性の方にあってはこれまた厳しい時間帯、設定だったかなという、ここは私自身もそう思っているところもありますので、これは平日に限るわけでもありませんので、そうしたところも踏まえながら、今年度は日程等々の計画をしていきたいなというふうにも思っております。 ただ、5会場で合計するとさっき言った数でございますので、結構大勢いらしていただいた会場もありますので、そうした面ではより皆さんから、なお集まってきていただきやすい時間とか日程等々も組みながら、またある意味で気軽にご意見を言っていただくことが非常に大事だなと思っていますので、そうしたところを心がけながら次の開催計画をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(斎藤秀雄君) 時間がなくなってきていますので、質問は簡潔明瞭に願います。 1番、宮澤直子君。
    ◆1番(宮澤直子君) それでは、今後についても町政懇談会を行うような際にはやはり告知が必要ですし、その際にはやはりこれからも継続してやっていくのかという、そこら辺の町長の姿勢が分かれば、住民の方も今回行けなかったけれどもまた次回というような意識もあると思いますので、ぜひ町民に直接声を届ける機会をたくさん設けていただきたいと思いますし、最後の阿賀町基本計画についても、ただペーパーで配るというのでは今までと同じやり方だと思いますので、そういう町政懇談会とか、町長でなくても直接住民に会う機会があれば、やはりそこは町の方針を明確に示していただきたいと思いますし、正直言って私が感じるのは、住民にとって阿賀町の情報が十分に届いているという感じはしません。話して初めて分かるというところがありますので、ぜひその手間を惜しまず住民と対話する阿賀町役場、また阿賀町職員であっていただきたいと思いますが、その辺りいかがでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 私も、町政懇談会というそうした形式ばったところにこだわらず、かかわらずですので、これいろんなところに私も参加させていただく中で、町の今現在の状況等々もそこの中で話をさせていただく、挨拶ばかりじゃなくてお一人お一人話をする中でもこうさせていただいているところもありますので、そうした面でまさに町民の皆さんに理解していただくというふうな、そして一緒になってそこに向かっていただけるとこれが一番ありがたいわけでございますから、しっかり宮澤議員さんからお話あったところを踏まえながら、今後も当たっていきたいと、まさに情報はしっかりとお伝えできるような形で取り組んでいきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(斎藤秀雄君) 1番、宮澤直子君。 ◆1番(宮澤直子君) それでは最後に、住民にとって分かりやすい情報ということで、役場の文章をそのまま出しても多分分からないと思いますので、住民の立場に立って、例えば絵や図を混じえたり分かりやすい言葉で表現したり、そういった工夫をやはり皆さん一人一人がしていただきたいなということを要望しまして、私からの質問は終わらせていただきます。 ○議長(斎藤秀雄君) 以上で1番、宮澤直子君の一般質問を終わります。 ここで、3時15分まで休憩します。 △休憩 午後2時58分 △再開 午後3時15分 ○議長(斎藤秀雄君) 休憩を閉じ、会議を再開します。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △清野眞也君 ○議長(斎藤秀雄君) 3番、清野眞也君。     〔3番 清野眞也君登壇〕 ◆3番(清野眞也君) それでは通告に従いまして、2点の質問をさせていただきます。 まず1点目ですけれども、これからの阿賀町が進むべき道はということで、これからの阿賀町がどうあるべきなのか。新年度予算案にもいろいろな思いが詰まっていると考えております。そこで町長自身が考える、今後の阿賀町のビジョンを改めてお伺いをさせていただきます。 また、阿賀町という船の船頭である町長がどこを目的地と設定しているのか、より具体的にするために、前回12月の一般質問でお伺いしたビジョン達成のための数値目標の明示と現在の進捗状況をお伺いいたします。 2点目ですけれども、津川商店街の活性化策についてです。町長は選挙中に、阿賀町において津川の商店街の重要性を訴え、活性化させるとおっしゃっておりました。この1年でどのようなことを政策として動き、成果を上げてきているのでしょうか。今後どのような形で津川商店街の活性化をしていくのか、具体的な計画をお伺いいたします。 また、公民連携を軸としたリノベーションまちづくり事業というものがあります。私もまちづくり会議で提案をさせていただきましたが、行政としてサポートをいただく必要があります。これについて取り組む予定はあるのか、そこもお伺いさせていただきますので、よろしくお願いします。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。     〔町長 神田一秋君登壇〕 ◎町長(神田一秋君) それでは、清野議員さんのご質問にお答えをさせていただきます。 初めに、これからの阿賀町の進むべき道はと、非常に大きなご質問をいただいたところでございます。 合併してちょうどもう15年になろうとしているわけでございます。合併以前から東蒲原郡旧4町村、人口減少、少子高齢化、また財政面など様々な課題を抱えながらも、活性化に向けて取り組んでいたわけでございますが、かつての4町村が一緒になり、阿賀町として新たな出発をする、希望ある合併であったというふうにも思います。当時1万5,448人の人口がこの1月末では1万698人、4,750人の減少です。年平均にしますと約320人の減少でございます。この人口減少が、全ての面でじわじわと町の活力を奪ってきたというふうにも思っているところでございます。国全体でも、東京への一極集中が止まりません。地方の活力が削がれているわけであります。 国はここを変えようと、5年前にまち・ひと・しごと長期ビジョン、そして地方創生総合戦略、こうしたものを策定しながら、阿賀町においてもそれにのっとった人口ビジョン総合戦略を定め、様々な施策を進めてきたわけでございますけれども、やはり思うような成果にはつながっていないというのが現実でございます。 国は、そんな中で第2期の総合戦略を昨年12月20日に策定をし、これを受けて阿賀町も第2次総合計画後期計画と一体的に阿賀町総合戦略として今般の議会でご審議をいただくものでございますけれども、ここに今後5年間の設定可能な数値というふうなものも定めさせていただいたというふうなところでありますが、まずは私の考えている基本的なことを、本当に大まかなことになって恐縮なんですけれども、お話をさせていただきたいと思いますが、やはりこうした人口対策が私は基本であります。それには希望が持てる、やる気が起きるというふうなところが大事だと思っています。 議員さんからはそんな抽象的なことを聞いているんじゃないというふうに多分お叱りをいただくところでも思いますけれども、この町全体に諦めに近いような雰囲気があります。動きが止まってしまいそうな、まさにそうしたものがあるわけでございますから、私はこの1年、そこを何とか動かすというふうなところに気運になっていますが、そうした気持ちを持ちながら、いろんな分野で進めてきたというようなところでございますけれども、私をはじめこの町の職員は、主人公たる町民の皆様のために公務員の基本をしっかり自覚をして、また評価をいただけるくらいのしっかりとした仕事を行いながら、町民皆様から広く意見をいただいて、自主的な活動を行っていただけるようなシステムづくりも必要であり、またそうしたことが私は本来のまちづくりではないかなというふうにも思っているところでございます。 人口動態をはじめ、国や県で定めた様々な統計の調査があるわけですけれども、それらは調査をして、国・県に報告することで終わってしまっているんじゃないかと、有効活用につなげてきただろうかと、町自らが分析をするために、そうしたものは活用しなきゃならないわけであります。人口動態の流れ、減少の原因は何なのか。それを生かさないで効果的な策は見いだせないというふうに思っております。 国の推計のシステムを用いますと、25年後の2045年には、この阿賀町、4,591人の人口でございます。40年後の2060年には2,550人の町になってしまいます。この広い阿賀町でそうなったら本当に私は恐ろしいことですが、これを正面から受け止めて取り組んでいかなきゃならないというふうな思いであります。 そうしたことを職員に話をした上でまとめた基本計画案でもありますけれども、人口対策として出会いの場づくり、子育て支援、教育環境の充実、若者の定住や阿賀町への移住支援などを、これは積極的に進めていきたいなというふうに考えているところでございます。また情報通信の格差があっては、もう5Gの時代に入るわけでございますので、特に若者や事業を行う皆さんには魅力のない、取り残された町になってしまうというふうなこともあると思っておりますので、そうしたことも積極的に取り組んでいかなきゃならないというふうに思っております。 後期基本計画、ここに先ほど申しましたように、それぞれ目標の数値を定めているわけですけれども、そこの達成に向けてこれを進めていかなきゃならないというふうに思っておりますけれども、今般のこうした新型コロナウイルス感染症の発生や、またいつどこで起こるか分からない台風、豪雨、地震などの災害等々、これ本当に私どもを取り巻く環境は目まぐるしく変化もしている現実でございますので、状況に合わせて柔軟に取り組むことが必須でございますが、元気な阿賀町づくりのために、清野議員さんからも引き続きご指導、お力添えをいただいていきたいなというふうに思っておりますので、何とぞよろしくお願いを申し上げます。非常に抽象的で恐縮でございますが、次のご質問をいただく際にまたお答えをさせていただくということでお願いをしたいというふうに思っております。 2点目の津川商店街の活性化策でございますけれども、この津川、会津藩の時代から西の玄関口として、川港として、人や物の往来で栄えた伝統ある町でございます。その町並み、商店街でございます。私は町の活性化にはまさにこの津川中心部のにぎわいが非常に重要であるというふうに考えております。 先ほど申し上げたことに重複しますけれども、人口が本当に大きく減少し続けて、子供、若者が減って、それに伴って地元での消費も減り、また後継者の問題もあって、かつてのにぎわいが失われつつあり、また雁木の発祥の地であります、その町並みの将来というふうなものも心配をされるというふうなところでございますが、これもあって当たり前、なくなってそのありがたさに初めて気づくというようなことが多々あるわけでございますけれども、私は津川の町を、雁木を歩かせていただく度に、結構歩くんです、よその町のアーケード街と違って、それぞれの商店、個人の皆さんの建物のひさしが連なりながら提供していただいていると、そうした津川全体の気持ちが結集された雁木通りとなっているわけでございますので、そのすばらしさ、ありがたさを感じながら雨の日も雪の日も傘がなくても通らせていただいているわけでございまして、感謝の気持ちで歩かせていただいているわけでございます。 この雁木に関しましては、県単の事業を活用して、県の建設業協会青年部の皆様とも協同しながら歩道照明を設置すべく、今年度はワーキングを重ねながら計画策定や地元の皆さんへの説明を開催して、新年度から3か年計画で総事業費も約1,000万円ぐらいでございますけれども、フットライトの設置も計画をしているというようなところでございます。 このにぎわいというのは、まさに人が集まる場所であると思います。町で地域おこし協力隊によるコンビリーさんもその一つであり、また認知症の予防カフェの取組、これも町の事業としながら、介護事業者の皆さんが町なかで行っていただいている面もございます。また私個人も少しでも貢献できたらと、そんな思いもありまして、後援会の事務所を設置もさせていただいているというふうなところでございます。まちづくりは行政の計画だけでは進むものではありません。住民の皆さんから考えていただいて、また行動していただく、そうした皆さんと協同することが重要であるというふうに考えております。 そうしたことから、まちづくり会議というふうなものを企画をさせていただいたものでございますが、清野議員さんはじめ多くの皆さんからご参加をいただき2月22日、6グループから発表も行っていただきました。清野議員さんのグループからはまさに津川商店街の活性化に取り組む、すばらしいご提案でありまして、その趣旨等、また具体的な方法についても、私としても大いに共感をさせていただいたというところでございます。 こうした取組を後押しさせていただくことこそが、町民主体のまちづくりの推進でありますし、私もそうしたところを目指していきたいなというふうな思いでございます。新年度予算案にもこうした活動を応援させていただく、後押しさせていただくためのソフト関係の、先ほども申しましたが、地域づくり活性化支援事業というふうなところも盛らせていただいたわけでございますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。 公民連携を軸としたリノベーションまちづくりを行政として取り組む予定はあるのかというふうなお尋ねについてでございますけれども、国の地方創生関連事業の活用というようなものも検討しながら、新年度は定住促進事業として、空き家の再利用や移住定住を促進するための定住促進奨励金や移住支援金等も予算案の中に盛らせていただいたところでございますので、この制度の中で、住宅改修や住宅取得に係る支援も想定をしているところでございまして、町としてもリノベーションまちづくり、これを支援をさせていただいて、皆さんと一緒にアイデアを出し合いながら、創意工夫をしながら町の活性化に向けて取り組んでいきたい、皆さんからもお願いしたいというふうに考えておるところでございます。よろしくお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。 ○議長(斎藤秀雄君) 3番、清野眞也君。 ◆3番(清野眞也君) ありがとうございました。 では再質問させていただきたいと思いますけれども、まずこれからの阿賀町が進むべき道はというところで、総合計画後期基本計画が出来上がりましたけれども、これにも町長の思いが詰まりながらつくっているというところですが、5年後をめどに計画が立てられていますが、例えばこの基本計画の中身が全て実現したら目標は達成されているという認識をお持ちなのかどうか、お答えください。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) これ、まずは今まさに5年後を目指した計画でその目標も掲げさせていただいているわけですけれども、これをまさにこのとおりいったら、それはそれだとこういうふうに思いますけれども、この状況というふうなものはやはり大きくまた変化もしてくるというふうに思っていますんで、むしろこれ以上というと大げさですけれども、そうしたひょっとしたら人口減はこれ以上に、このままいったら進んでしまうんだというふうな危惧も心配もある意味でしています。 ですから、そうならないように私はまさにそこをいろんなことを考えながら、いろんな策をやはり講じながら、むしろここを全部が全部じゃというふうなところは難しい部分もあるのかなとも思っておりますけれども、しっかりまさにそこを目標として、ただそれを目標としたからこれでいいのかと、ある意味で達成をした場合、それでいいのかというふうなところ、これまたちょっと異なってくる場面もあろうかなと思っておりますので、今考えられる問題、今の5年後の目標、計画を達成させていただきましたけれども、しっかりそれはやはりこの検証していかない限り、応じた状況の中でまた対策もある意味で変えなきゃならないところも出てくるかもしれませんので、しっかりやはりそうしたところを一年一年ぐらいの単位ではしっかり検証していかない限り、私はこの達成すらもやはり危ういと思っていますので、しっかり取り組んでいきたいというふうに考えております。 ○議長(斎藤秀雄君) 3番、清野眞也君。 ◆3番(清野眞也君) 一企業経営者として考えたときに、例えば株主の皆さんがいらっしゃって、このように計画を立てました。中身、目標数値が入っています、ゴールはここです、計画、目標を達成しました、いやゴールできているかどうか分かりませんという計画はあり得ないと思うんですよね。というところが行政マンさんなのかなという部分が非常にやはり強く思っておりまして、何のための計画なのかな、予算を取るための計画なのか、じゃこれ計画を達成しても目標は達成できているかどうか分からないという。 じゃ僕らからすると、町長のやりたいこと、思いが総合計画に詰まっています。5年後、もしできていればいいと思いますがよく分からない、達成したい。僕らからするとですよ、僕まだ35なので。2030年とか10年後ですよね、2050年、どういうふうになっていれば町長の目標が達成できる。町長は今町政を行いながらどこをゴールに設定するでしょうか。2030年に町長が思っている町をつくるんだと動いているのか。前回聞いたときは3年後選挙はどうですかというふうにお聞きしたら、選挙はあまり意識していないというふうにおっしゃったので、ゴールは2030年なのか、2040年をゴールに設定しているのか。それによって、どういうスケジュールで動くかというのは非常に変わってくると思いますけれども、町長が思う町は何年をゴールに設定して、今お仕事をなされているのかをお聞きします。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まず前段で、私も少しあやふやな答弁であったなというのは反省をしておりますけれども。まさにここの目標数値を、今の段階では達成をするというようなところを目指しながら、これ5年間の目標を掲げさせていただいたわけですから、しっかりそこに向かっていくというようなところで、これ先ほどの答弁については少し申し訳ございませんが、訂正をさせていただく、少し変な気持ちが入ってしまったんで、大変申し訳ございませんでした。 ただ私も浅いまちづくりですから、この5年で阿賀町の将来というふうなものは非常に、やはり私は目標にしてもその先まさにあるわけですから、私はもう少し長いスパンの中でこの町の在り方というふうなものを、これは考えながら、そしてその中で5年間のこうしたものをやりながら、そこへつなげていくんだと。 むしろそうした意味でやはり人口なんです、私は。これやはり人が減っていくというようなところは、全ての面でもう活力がなくなってまいりますので、そこをやはり私は目標にしながら進めていきたいなというふうに思っているところでございまして、何年といえば、まさに私はさっき言ったおおむね20年後ぐらいをやはり一つのめどにしながら、そして前半の5年間はここをやりながら、そこである意味で元気つけていかないと、今推計されたようなところにいってしまうわけですし、先ほど私が言った2045年の4,591人という数字もそこにいってしまうわけでございますから、そうしたことから、これが目標じゃないというかもう少し本当は高いところに設定をしながらいかないとここに落ち着いてしまうというか、こうしたところになってしまうというような危惧がありますから、しっかり私は今から20年後ぐらい、まさにここが私はそうしたところを目指しながら、皆さんと一緒に進めていきたいなと。特にこの5年間はこうした計画を基本の中に進めていきたいなというふうに考えているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 3番、清野眞也君。 ◆3番(清野眞也君) ありがとうございます。 2040年というところをめどに町長のビジョンの達成を目指していく。そのためのこの後期計画であるという認識をさせていただこうと思いますけれども。 結局何で僕がこのビジョンにこだわっているかというと、出口戦略なわけですね。ゴールを設定しないと今何をするかというのは全然見えてこないわけですよね。もちろん、今ある、例えば3セクの問題とか、災害の問題とか、早急に対応しなきゃ問題というのはどんどん出てきますけれども、やはりゴールをここだと設定していただいて、そのとき町はこうなっているよ、じゃそこに対して今何をするかという逆算というのがやはり大事だと非常に思っておりますので、我々議会は企業でいえば取締役会なのかなとも思いますし、町民は全員が株主なのかなとも思っておりますので、そこに対してしっかりと明示をしていただくことが阿賀町の中で一番大きな人を抱えている企業を経営される町長の責任かなと思いますので、ぜひしっかりとそこを明示していただいて、進捗状況を我々は取締役会の一員として見させていただいていければなと思っておりますので、よろしくお願いします。 ちょっと面白いというか非常に興味を示したデータ、この間勉強したときに得たんですけれども、国土交通省の国土の長期展望についてという資料があるんですよね。これ平成23年に中間報告で冊子がばーっとデータで出ているんですけれども、令和元年に再度検討会を開いて、またブラッシュアップするということなんですが、幾つかこれだけは頭に入れといてほしいなというデータがありますので紹介したいと思いますが。 2050年のときに阿賀町は降水量が1.4倍になると出ております。もう一つ、2050年には積雪量が今50センチ以上の積雪量がある日数が50日から100日の間あるんですけれども、温暖化のせいで10日以下になります。幾ら温度が上がるかというと、2.5度から2.75度上がるというのがもう統計として出ている状況で、2040年、2050年までの10年前、じゃ積雪量どのぐらい減っているのか、じゃ町がお願いしている建設業者さんにどのように事業プランを変えていかなきゃいけないかというところも、やはり町としてそこは現実を見てもらいながら、今年のような少雪もありますし、降水量が増えるというところもありますので、ぜひこのデータを役立てながら、2040年のときにここまでできていれば何とか町はできるかなというふうな、また考えを出していってほしいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさに私も経営感覚というか、そこはやはりしっかりと持っていくことが行政運営上も、やはり今の時代、本当にそこが大切な部分でありますので、しっかり今、清野議員さんからお話あったところを踏まえながら私も進めていきたい。 ただいま本当に興味深いというか、本当に私も勉強不足で今初めて聞いた数値でございまして、2050年といえば、まさに30年後、そう遠い未来でありませんけれども、降水量が1.4倍、まさに昨年の台風のようなああした豪雨というか川の状況が、ひょっとすると毎年のようにこれは起きていく可能性も出てくるようなデータになるわけですし、片や雪が降らない、温かくなる、全く別の地域になってしまうというような、まさにそうした予測でありますから、これはしっかりしたまさにデータに基づいた予測であるというふうに私も思いますので、そうした今のような気象条件等々、そこに加えながら、まさに国の機関ではいろんなところの推計をされている部分があるわけですから、私もさっき我々はそうした基本データを町から国なりに上げることだけで、そこである意味で完結してしまっているような現状も正直言ってある面の反省をしていますから、しっかりそこら辺のやはり数字というふうなものをまた予測というふうなものを認識をしながら、本当に今のままいったら今お話しいただいた気象状況にも耐えられない、そしてまた町の経済も、今の状況を基本として皆さんから頑張っていただいている、経営をしていただいているわけですから、そこへの対応ができなくなってくるというふうなことであれば、そこへ向けながら本当にこれは一気に変えるなんてことはできないわけでございますから、まさにそうした、ある意味で長期といいますか、そう長期でもないですよね、まさにそうしたところへ向けながら、今から一つ一つのものをしっかりと組み立てていかなきゃならないなというふうなところというのは、本当に清野議員さんからのお言葉で、私もしっかりある意味で認識をしたところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 3番、清野眞也君。 ◆3番(清野眞也君) 私もこのデータを見たのがちょうど4日前ぐらいなんですけれども、非常に驚いて、私自身も考えを改めなければならないなと、本当に深く考えた次第でありますけれども、やはりゴールを決めるのは職員さんではなく、船長である町長ですので、その町長が決断を早めに切る、もうゴールはこうなる、このとき2050年、2040年のときにはこのような状況になっているという、ほぼほぼ皆さんが分からない情報だと思いますけれども、それに対して、しっかりと今から舵を切っていくというのが非常に大事になってくると思っておりますので、そこはしっかりと認識をしていただいて、将来の設計をしていっていただければなと思いますし、また先ほど分析をするという言葉がありましたが、結構町長の答弁の中でもやはり横断的に対応していかなければならないというふうなお話があるんですが、現状の課の編成でいうとなかなか横断的な対応が難しいのかな、一度二度、町長にも一般質問でお話をさせていただいてはありますが、やはり町長の直轄組織というものは横断的にできますので、それを改めて考えていただくべきときなんじゃないかなと。 後期基本計画の中にも、横断的にやらなきゃいけない目標というのがあると思います。じゃ、これを誰がどう責任を持って実施していくのかというのが課の編成の中で曖昧になりやすいかなと。そのためには、この計画を実施するためにも成果を出すためにも、やはり横断的な組織というのが必要なんじゃないかなと改めて思いますけれども、町長いかがお考えでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 本当にまさに今おっしゃっていただいたとおりでして、これ何をやるにしても、もう1つの課で完結するなんてことは今本当にありません。全部がある意味でいろんなところと多い少ないにしながらこれは関係しながら、もう行政運営していかなければなりませんから、しっかりそこはまさに常日頃からそうした連携、本当にこれは横の連携がなくして進んでいかないというふうに思っておりますんで、そこはしっかりと私ども今の組織の中でも可能な限り、そこはそういうふうなことを共有しながら進めてきていると。 特に今般の新型コロナウイルス等々にあっても、これはもうそういうような中で1つの課だけということはありませんから、もう休みに関わらず、みんなからある意味で来てもらう中で情報を共有していく、それにふさわしい組織の在り方と、うまく機能する在り方というようなところで今ご提言をいただいたわけでございますので、しっかりそこを受け止めながら、まずはまさに今の中でしっかりそうしたところを基本にしながら進めてまいりますけれども、本当にこれ組織の在り方があって、組織が円滑に必要な部分で機能していくというようなところになってくると思いますので、そうした面、十分に私も考えた中で、これまたそうしたところ、ご相談もさせていただければと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 3番、清野眞也君。 ◆3番(清野眞也君) ありがとうございます。横断的にできる組織というのが必要なのかなと本当に思いますので、ぜひ検討をお願いしたいなと改めてお伝えしておきます。 また町長が町長に就任されてから、阿賀町の職員さんの意識を改革するというふうなお話、じゃどのように意識を改革するのか、組織をどのようにつくっていくのかという話を再三再度お伺いをさせていただきました。 大変聞きづらいんですけれども、先般のふるさと納税の件で、町長はずっと私に、職員と一緒になって働いていくと、一緒になって町政を運営していくというふうなところが強い思いがあったんですが、それが逆に悪く出てしまったのかなという部分もあると思いますけれども、信頼関係というのが本当に大事なのかなというふうに思います。町長、この職員さんとの町長との信頼関係、今回の件を含めて、どういうふうに修復していくのかなと改めてちょっとお伺いをしたいと思いますが。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) これ、私もご案内のように職員上がりでございますので、むしろ今一番職員であったら年長の経験も長いというような立場でいるというふうなところでございまして、これ職員をある意味で、合併してもう15年もたつわけでございますから、相当一緒に仕事もさせていただいた皆さんもだんだん多いわけでございまして、ある意味でそうした中で分かり過ぎるというとちょっと語弊ある言葉でございますけれども、そうした互いに、私も職員もそうした関係もあるのがこれまた現実でございまして、まさに今回の件については、そうした中で思いが先走ってしまったというふうな部分も含めながら、本当に深く反省をしているというところでございますけれども。 そうした面から、職員から私に対して疑念の目というか、これは長としてというふうな思いで見ているかどうか、これもまた私もちょっとまだつかみ切れていないところでございますけれども、ある意味でしっかり私は職員の皆さんから仕事していただいているというふうに思っていますんで、この職員と私との関係というふうなものは、ある意味でそう心配をしていないというと変ですけれども、結構これはある意味で良好な中でも私は仕事をさせていただいているんじゃないかなというふうに思っているというようなところでございます。 ある意味で気軽に、従来であればなかなか課長しか直接お話ししなかったというふうなのが町長室でございますけれども、これはもう担当の職員の皆さんから直接来ていただいて、仕事の話も聞くとしていただくというようなところなんで、むしろそうした面では、結構私としては円滑に業務を皆さんからしていただいている部分もあるのかなというふうに思っていますけれども。そこはやはりそうじゃなくて、今回の件は私が思うんじゃなくて、相手がどう思われるかというふうなところが非常に基本でございますから、しっかりそうした観点の中で、職員との関係というふうなものも改めてこれは考えた中でしっかり取り組んでいきたいと思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 3番、清野眞也君。 ◆3番(清野眞也君) 阿賀町という組織をどういう方向に進めていくか。町長やりたいことがたくさんあると思いますけれども、それを実際に動いていただくのは職員の皆様ですので、ぜひ信頼関係をまた再構築というかつくっていただいて、町長のビジョンの達成をしていただければなと思いますので、よろしくお願いします。 続いてですけれども、津川の商店街の活性化策、リノベーションまちづくりの件で、私はまちづくり会議でチームとして提案をさせていただきました。どのようなことかというと、簡単に言わせてもらえば商店街の中でお店がどんどんなくなっていく、空き家が増えていく、スポンジ状になっていくわけです。そこになかなか人も来ることがなくなって、じゃ家はどこに建つかと、郊外のニュータウンとかそれに建っていると、そうするとどんどん人がいなくなる、悪循環、どんどん町に行く目的がなくなって、誰も来なくなってしまうというのが津川の商店街だと思いますし、全国でされている商店街の実情だと思っております。 そこに町、空き家を改築して、面白い事業、人が集まるような商売が起きることによって、また人が集まってくる、それがリノベーションまちづくりという根本なんですけれども、コンビリーさんが今1軒頑張っていらっしゃいます。そこにもう1つ、2つまたできることによって、津川の商店街がコンビリーさんだけが頑張るんじゃなくて、相乗効果によって津川の商店街の全体の価値が上がる、それがこの町全体の活性化につながるというような流れになっているんですけれども、やはり商売をつくる、面白い事業をつくるというときにお金を助成しますでは多分できないと思うんですよね、やはりやるのは人ですから、人をどう育てるか、起業家をどう育てるかという部分、すごい大事になってくると思います。 西会津さんは創業塾を無料で開催していて、僕も去年参加させていただいて数回出させていただき勉強させていただきましたが、結局人をどう育てるかという部分に尽力をしないと、幾らハードだけをそろえても町というのは生き残ることはないと思いますし、廃れていくばかりだと思いますが、そこに対して町長どのようにお考えでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 全く私も同感でございます。そのとおりだと思っております。 ここは本当にまさに今のこうした現状あるわけですけれども、これやはりしっかりそこで私はそうした中でも、もう本当にある意味で一人一人がいろんな思いを持っておられるんだと思います。その思いをやはりなかなか出すところがない、また一緒になって話をしていく場所、ものがないというふうな中で、これは個人の中にとどまってしまっている部分があるのかなと。 今回のまちづくり会議の私の最初の提案も少し説明が悪くて大変恐縮だったわけでございますけれども、まさにそうした皆さんの思いというふうなものを出しながら、ある意味でいろんな意見を出してもらいながら一緒になって、まさにそこで取り組んでいってもらえるところにつながっていけば、これもう最高なわけですから、そうした中でやはり何をやるにしてもやはりこれは人でございます。今議員さんおっしゃったとおりだと。 まさに人でございますから、そうした人材、もうある意味で私は本当に皆さんが人材であるんだというふうに思っていますんで、そのお一人お一人がそうした中で活躍できていくというふうなところが大事だと思っていますので、それをまた一歩、本当にリーダー的に進めていっていただけるというふうな皆さんを、これは私どもは支援をさせていただくと。そうした人づくりというふうなものは本当に重要なものだと思っていますんで、そこは積極的に私も進めていきたいというふうに思っておりますので、今後ともよろしくお願いをしたいというふうに思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 3番、清野眞也君。 ◆3番(清野眞也君) いわゆるまちづくりは人づくりというふうな言葉を昔から聴いた覚えがあるんですけれども、最近それをよく実感をしておりまして、じゃ阿賀町はどうやって人を育てているのかなというと、まだまだ少し足りないのかなというふうな認識がありますので、ぜひそこに目を向けていただければなと思いますし、ちょっと矛盾するような話ですけれども、じゃ起業したいというふうな人が出てきたと、津川の商店街で、じゃここのお店をリノベーションして商売したい。もちろん費用かかります。しかも雁木という大切なものがあります。リノベーションの費用ももしかしたら出るというふうな話があったかと思いますけれども、その雁木をどう維持していくかというのは一個人商店さんに今はお願いする状況かと思いますが、そこの補助というのは、僕もちょっとまだ調べ切れていないんですが、雁木に対しての補助、維持というのはどのような計画があるのか、またリノベーションの補助はどのような計画なのかお教えください。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさに私もさっきも言いましたけれども、本当に雁木ですね、本当に皆さんの思いの、これまさにまちづくりのもう形になっている部分だと思っていますから、日本の発祥の地であるわけですから本当に財産でございます。 それはある意味で個人の方々のものでございますから、本当にここをやはりどういう形の中で、私もある意味でこれを守りながら今後につなげていくことができるのかというようなところは、これやはりより具体的な相談をして進めていかなきゃならないなと思っていますんで、正直申し上げまして、今現在そうしたところへの直接的なご支援するような制度も、今のところはないというふうな状況でございますから、そういうところも含めながら、これはこのまちづくりに当たっての支援制度というようなものも、まさに今後、そうした皆さんの考えもいただきながら、考えていく必要があるなというふうに思っているところでございまして、そうした中で本当に先ほど来お話あるように、思いのある人たちがそれぞれの今町の話ですから、津川の町を見て、もう何人、一人一人増えていくというふうなところが町全体の活性化になってくるわけですから、ぜひやはりそこの一方というふうなものは非常に大事だなと思っておりますので、ぜひまさにそうしたところで、前回の発表にありましたようなところは、何なりと私どもの行政と一緒にやらせていただける部分があったら、そこはまさにそうしてお声がけをいただく中で、一緒に取り組ませていただきたい。また町がある意味で指導して進まなきゃならない部分もあろうかと思いますので、しっかりその辺勉強させていただきたいというふうに思っているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 3番、清野眞也君。 ◆3番(清野眞也君) 僕自身はある意味、今が勝負の分かれ目だと思っているんですよ、津川の商店街の。雁木がなくなるかどうか。本当に今が勝負の分かれ目だと思っていまして、狐の嫁入り行列の運営にも関わらせていただいていますけれども、あそこを通ったときに雁木がなくなったらどうなっちゃうのかなと。実際に雁木はあるけれども空き家であったり、雁木は何とか残っているけれども、その裏のお家自体はもう壊れ始めていたりとかというような状況がありますし、新しい家をじゃリフォームする、じゃその人が雁木に対して、補助がなければ雁木はどんどん歯抜けになっていくというのが、現状、今出てきておりますので。 じゃ、昔のように個人に頼ればいいじゃないかという論理はもう通じないと思っておりまして、じゃそのお店をやっていた人たちは今もお店が繁盛しているか、所得が高く水準でできているのか、公共にまで意識を向けられるか、なかなかそういう状況ではないと思います。 ですから雁木に対しては、しっかりと町が補助をするという姿勢を町長が決めてくれれば、あの雁木はこれからも残るんじゃないかなと思っておりますので、ぜひ決断をしていただければと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) ここでは少しご勘弁いただきたいんですけれども、私の気持ちとしては一緒なんです。本当にさっきもう私雁木の話もさせていただいたところでございますけれども、本当に一緒なんです。空いている建物も多くなってきているわけですけれども、本当にそんな中で雁木の町並みがあって、津川の本当にこの町並みがあるわけでございますから、本当に私も清野さんと同じ気持ちでございますんで、そこをそういった場合に、逆に言えばどんな課題があるのかというようなところも整理をしながら、やはりこの津川の町並みというようなものをしっかり守っていくというふうな取組に向けては、これはもう積極的に検討させていただいて、またこれご相談をさせていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。気持ちは一緒でございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 3番、清野眞也君。 ◆3番(清野眞也君) 最後になりますけれども、津川の商店街の活性化、町の中でどう事業を起こすかというのも人だと思いますし、また2040年のときに町長が目指すビジョンを達成するかどうかも、職員さんとどのような人を育てていくか、今までやっていた行政運営の能力だけではこれからの20年後、町長が思うビジョンを達成するには、なかなか難しいところもあると思いますので、ぜひ人に対して投資を思い切ってしていただいて、人を育てていただく。そうすれば、町長のビジョンはきっと達成できるんじゃないかなと思いますし、町も人材が増えれば魅力のあふれる町になって、また人が戻ってくるというようなことも考えられますので、ぜひそこに対して、改めて人に対して投資をしっかりとしていただけるかどうかお伺いして終わりにしたいと思いますのでよろしくお願いします。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まず私は本当に今の町民の皆さんで清野議員さんはじめ、しっかりまさにそうして今回のまちづくり会議でもあれだけの大勢の皆さんが、そしてご参加をいただいたと。ここは本当にすばらしい、私は一歩をある意味で踏み出していただいたなというふうに思っているところでございまして、そこに加えて、地域おこし協力隊でよそから来ていただく中で、いろんな分野で活躍していただいている、まさにすばらしい人材の方々でありますから、そうした皆さんの今お話あったように、このリノベーションまちづくりの中でもまさに町の中含めながら、それぞれの地域で残っていただいて、引き続き町の大事な人材として活躍をしていただけるような、そこをまさに考えていきたいなというふうに思っておりますし、特にやはりこれからといいますか今の子供たちが、この町を思って、しっかりそうして大人になったときにはまさに私言った20年後、今の小学生たちが中学生たちが、しっかりそのときにこの町で活躍できるんだというふうなところを私は目指していかなきゃならないなというふうに思っているところでございますので、それが本当に今議員さんおっしゃったように、これは人でございますから、まさにそこへの私はある意味でどういう形の中で、そこへ人材といいますかそうしたところへの投資といいますか、そこを行っていけばいいかというようなところも含めながら、これまたいろいろと議員の先生はじめ、議会の皆さんからもこれまたご意見、ご指導いただきながら、そこにはしっかりと私も取り組んでいきたいと。 そうでないと、まさに今お話にあったような町の将来というふうなものはなかなか描けていけないというふうなところだと思っておりますから、しっかりと取り組んでいくことを今お話しさせていただいて、よろしくお願いしたいというふうに思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 3番、清野眞也君。 ◆3番(清野眞也君) ぜひその場限りの何でもやるという時代はもう終わったと思っております。リスクを取りながらも、未来の20年後を目指してしっかりとやるべきことはやる。しかし、スリム化も必要だと思います。どこかのタイミングで何かしら決断をしなければならない時期も必ず来ると思いますので、そのタイミングを見極めながら、ぜひ町政運営を支援できればなと思いますので、よろしくお願いします。 以上で終わります。 ○議長(斎藤秀雄君) 以上で3番、清野眞也君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △入倉政盛君 ○議長(斎藤秀雄君) 次に、6番、入倉政盛君。     〔6番 入倉政盛君登壇〕 ◆6番(入倉政盛君) 6番、入倉です。 それでは最後の、今日は一般質問になります。先ほど、五十嵐議員とほぼ似たような質問になりますけれども、重複しますけれども、町長から…… ○議長(斎藤秀雄君) 落ち着いて質問してください。 ◆6番(入倉政盛君) それじゃ、通告に従って質問をさせていただきます。 医療体制の充実をということで、昨年9月26日、公立・公的病院の再編統合の必要性があるとして、突然一方的に424の病院を公表され、県内では22の病院が名指しされました。これは北海道は54病院かな、それで新潟県が2番目です。北海道が一番多かったんですね。これも地方の中小に焦点を当てた統廃合、ダウンサイジングというんですかね。それを狙ったわけなんですけれども、地方自治体からは病院がなくなるのではないか、あまり地域の実情を踏まえない一方的なやり方ではないか。また病院への就職内定者の辞退など風評被害が出ている声が上がっております。 また今年2月11日の報道によると、県立6病院の縮小を検討、そのうち不採算病院4病院を名指しされました。津川病院もその中にあると。市町村主体による運営主体の見直しを提案、見直しを行おうとしていると。これが県立経営委員会から新潟県病院事業管理者のほうに、津川、松代、柿崎、妙高の4病院が示されてされているんです。 この中身を見ると、県立病院として運営する必要があるかどうか検討すべきであると。それから市町村譲渡など、運営主体の在り方を検討すべきであると。また無床診療所へ転換し、巡回診療や在宅医療に加え、一時救急を含む外来医療に特化すべきであると。また救急告示病院は返上し、病棟は療養型か介護医療院などへの転換を検討すべきであるという、阿賀町にとっては大変な内容なんですけれども、今朝町長も言われましたように、県からのあれでは、県だけで決めることではなく、関係市町村、住民から理解をいただくことが必要であると。今後どうしたら地域医療を残すことができるか、これは地元の皆さんと丁寧に議論していくと言っているんですけれども、この内容と何か病院局長が言っていることがちょっと矛盾しているように聞こえるんですけれども、その辺また後で町長から答弁していただきますけれども。 それから県立病院の職員の皆さん、津川病院の皆さん、院長さん、町の職員の方々がいろいろ紆余曲折ありながら、病診連携で地域医療づくりを進めてまいりましたけれども、本当に身近に安心して受診できる地域医療を守るとともに、医師の充実や医療の整備促進が求められているのではないかと。逆に本当に地域の病院がなければ阿賀町は成り立っていかない、特に県立病院はそうですよね。 そこの中で、国・県の提案を受けることで、地方自治、住民自治の観点で地域医療構想、地域包括ケアシステムを町の実情を反映したものにつくり上げていくことができるのか、その辺の質問をしたいと思います。県の財政危機を理由に、町民の健康と命を切り捨てる政治であってはならないと考えます。その点を町長から答弁お願いします。 あともう一つは2で補聴器購入の助成、これ昨年9月定例会議において、加齢性難聴の支援について一般質問をさせていただきました。 加齢性難聴者の実態調査というか加齢性難聴者の状態を把握した上で、専門職の中で調査してみるという答弁がありましたので、ちょっとどういうふうな状況なのかをお聞きしたいと思います。 また、現在私の知っている県内の自治体では刈羽村、新発田市、阿賀野市が加齢性難聴への補聴器の助成制度をつくるとしております。町では今後どう対応されるか、町長から回答をお願いいたしたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。     〔町長 神田一秋君登壇〕 ◎町長(神田一秋君) それでは、入倉さんのご質問にお答えさせていただきます。 まず1点目の医療体制の充実というふうな観点でございますけれども、先ほどの五十嵐議員さんへの答弁と重複する部分がありますのでご容赦をいただきたいというふうに思いますけれども、まさに昨年9月に厚生労働省が示した公的・公立病院の再編統合の対象となる病院が公表されたわけですけれども、本県にありましては、県や厚生連などが運営する公立・公的病院、全部で41病院あるわけでございますが、そのうち22病院が再編統合の議論が必要な病院というようなところで公表をされたわけでございますけれども、その割合、数はまさに北海道に次いでですけれども、割合としては53.7%と全国の中で一番高いというふうな状況でございます。 これ対象とされました22病院も、これまた地域で医療を支えている大切な医療機関であることはもちろんでありますけれども、それらが病院が所在する首長さん、また病院関係者からも地域包括ケアの指標が欠けているんじゃないかと。指標の一つである病院までの通院や救急搬送の時間等についても、雪が降ったときなどが全くこれ考慮をされていないんじゃないかというようなご意見があるわけでございますし、いたずらに住民の不安をあおり、医療スタッフ不足にも拍車をかけるといったような、まさに厳しい意見が多くあるというようなことは、これも本当に今入倉議員さんからお話があったとおりでございます。 またこうした国の再編統合とは別に、県の財政の危機的な状況というふうなものを背景にした中で、県立病院の役割・在り方を検討する県立病院経営委員会が設置をされて、昨年11月に「県立病院の役割・あり方に関する提言」、これが出されまして、それを受けて、先ほど来言っておりますが、県の病院局から津川病院については病床の規模や機能の縮小、市町村主体の運営などの見直しというふうなところで協議を進めたいという、まず1回目の県の病院局の課長がおいでになったというようなところでございますけれども、これ本当に先ほどから言っておりますとおり、津川病院は阿賀町にとって地域医療の中核、唯一の救急病院でございます。この津川病院と町の診療所がしっかり連携しながら、ある意味で役割分担も今までしながら進めてきたわけでございます。 従来は津川病院で、この広い管内をそれぞれ訪問診療も訪問看護も全域を行っていただいてきたわけですけれども、これはやはり県の財政が厳しいというふうなところもあった中から、町の診療所が、いわゆるそうした不採算的な、広い町です、移動に片道30分以上かかるようなところはなかなかこれ県でいっても大変ですから、まさにそうしたところを町が担いながらやってきている、この病診連携、もっと言えば新潟県と阿賀町の医療の連携でございます。まさにこうした形で進めてきているわけでございますから、ここはしっかりとやはり県からも再度こうした専門の委員会の提言はあるわけでございますけれども、しっかりとここはまたご理解をいただけるように、私も県のほうには先ほどのとおり何度も何度もこれはやはりお願いに上がる、説明に上がると。 そうした中で、県はまさにこうした委員会の答申ですから、そこを基本として私どもに話はあるわけでしょうけれども、こうした中で、私としてもそうした町の基本というふうなものをしっかりこれも伝えてまいります。そうした意見交換といいますかキャッチボールの中で、県としては、方向性を見いだしていこうというふうなことも、今の病院局長さんはこうおっしゃっているわけでございまして、この阿賀町の特異性、ここは認識もかなりしていただいているところなんです。 そうした中で、これは私としても本当にここが阿賀町の地域医療包括ケアのもう拠点でございますから、これがスタイルを変えていけば、今までやってきたものが、これ本当に組替えしなさいと言われても、なかなかそこにはもういけないだろうというぐらいの、今まさにそうした強い連携の中でこれをやっているわけでございますから、しっかりそんなところで私も県への働きかけも行ってまいりますので、これまた入倉議員さんからも力強いご支援をいただきたいなというふうにお願いをさせていただくところでございます。 次に補聴器購入の助成の関係でございます。 まさに9月の定例会におきまして、私のほうからも町の実態を調査した上で、対応を検討していきたいというふうな答弁をさせていただいたところでございますけれども、その後、私も職員に指示をしながら私自身も参考書等々を読みながら、またこれ入倉議員さんからも参考となる資料も頂戴して拝見をしたところでございますけれども、まさに聴覚の衰えというのは、もう二十歳を過ぎた頃から緩やかに進行していくんだというふうなものとされておりまして、それゆえあまり自覚のない中で年を重ねてしまって、高齢になって自覚しても年齢相当だというふうなところの診断もあって、そのままになってしまっているというふうなところ、そうしていくと脳機能が低下をしたり、ややもすると認知症のリスクも高まるというような可能性というふうなものも、私もそうしたものの中から読んで理解をしたというふうなところでございます。 そしてこの補聴器が必要かどうかと、また効果があるかどうかというのは、これ専門のドクターの診断が必要になってくるわけですから、補聴器相談員のドクターの診察を受けながら診断に基づいて、その人に合わせた調整を行うというふうなところが重要になってくるわけですけれども、そうした補聴器の相談員というようなものも、新潟市などのやはり遠方といいますか、阿賀町から距離のあるところへ行かないと専門の先生がいらっしゃらないというふうなところもあるので、なかなかそうした受診も大変だというふうな実態もあるわけでございます。 9月で申しましたように、この補聴器に関しては昨年の11月頃から様々、まさに高齢というとちょっと恐縮ですけれども、そうした皆さんが集まる機会に私ども保健師であったり福祉士であったり、そうした関係の職員が聞き取りを行ったり、また訪問をさせていただいているというようなところもあるわけでございますから、地域包括支援センター等々で。 そうした中で、状況の把握というようなところを今も続けているわけでございますけれども、これはやはり、今3自治体がまさに新年度予算からというようなところも、私も把握している自治体もあるわけでございますけれども、この新年度には正直申し上げまして、予算化はしていないと、予算案には盛っていないというふうなところでございますけれども、さらにこうした調査というものもより重ねながら、まさにそうした統計的なものも取りながら、また今はある意味で、希望的なものも一緒に補聴器があったらどうでしょうかと、補聴器をつけたいでしょうかというと変ですけれども、そうしたところも個人の意向も含めながら、今そうしたところで集計といいますか調査を重ねている最中でございますので、もう少し時間をいただきながら、これはまさにさっき申しましたように脳の関係、これ認知症等々につながってくると、また日常生活連鎖につながってくると。 これ障害の認定を受ければそうした制度が適用になるわけですけれども、こういう障害の認定のハードルというのは非常に高いものがありますから、そうしてなったら本当にここは少し遅いというふうに私も認識しますので、もう少し時間をいただく中で、ここはある意味で前向きな検討をさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いをしたいというふうに思います。 よろしくどうぞお願い申し上げます。 ○議長(斎藤秀雄君) 6番、入倉政盛君。 ◆6番(入倉政盛君) そうですね。今まで町が努力してきた病診連携とか訪問看護とかやってこられましたけれども、町の包括ケアシステムと地域医療構成の中で、今後、町は本当に県立病院を維持しなければやっていけないという状況にならないように進めてきたんですよ。というのは、いろんな関係者の人が関連しているわけですよね、病院の職員の方を含めて。またあるところでは阿賀町のレガッタですよね、合宿が来るところは県立病院がなければ来ないと、そういう条件らしいんですよ。そういうのも含めて県立病院がなくなれば、黎明高校もそうなんですけれども、本当にそれがなくなると医療崩壊というよりも町が疲弊してしまうんじゃないかと思うんですよね。 だから町長にもお願いしたいんですけれども、ぜひその理解をいただくんじゃなくて理解させると、結構にそのぐらい強い意思で県のほうとお話しさせていただきたいと思いますけれども、どうでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさにそうですね。本当に今お話あったように、これはボートであったり、まさにそうしたよそから来ていただく皆さんにも、これはもう町で医療機関があるんだから、病院があるんだから、そういう面で阿賀町に行っても安心だというか、しっかりそうしたものの中で来ていただいているというようなところは、これは本当に大きいものがあると思っております。 例えば、ほかにもこれは教育体験旅行も含めても、これは万が一そうした場合に、地元で救急病院があるんだというふうな、ここは非常に大きな役割があるわけでございますから、私もまさにそうしたところはしっかり伝えているつもりでございます。 私もかなり強く県にはお願いをしているつもりでございますけれども、あまりお願いの仕方も、これは気持ちとしては非常に強く、ただ言葉はあまり強くするとまた別なところに行ってしまうおそれがありますから、しっかりそうしたところを自覚しながらお話をしているというようなところでございますので、これまた入倉議員さんからも強く一つ、またそんなところで応援をいただければありがたいなと思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 6番、入倉政盛君。 ◆6番(入倉政盛君) ついでにですけれども、議会として、また町と県議も含めて、先般、去年ですか、おととしかな、前の知事のとき、建て替えという話が出ていたんですけれども、その辺の関連も含めて県のほうに強く要求していただきたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさに前の知事のときに言いましたけれども、今の花角知事のときも、これまた議長さんはじめ皆さんから一緒に要望に行っていただいたわけでございますし、まさに本当に今お話あったように、建て替えに向けて今頃具体的に動かしていきたかったなというふうなのが私の本当の本心でございますので、しっかりそうしたところも、今までの経緯もあるわけですから、そこは県としてもそういうことで理解していただいている部分もこれは間違いなくありますから、私もしっかりそこの要望についても今後取り組んでいきますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 6番、入倉政盛君。 ◆6番(入倉政盛君) それでは、2番目のところにいってちょっとお伺いしますけれども、どのような状況を把握されたのかちょっと教えていただきたいんですけれども。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) 先ほども概要的にはちょっと申し上げましたんで、具体的には課長から答弁をさせていただきますけれども、まさにいろんなそうした今ここである60、65歳ぐらいからというようなところだろうかなと、加齢ですから思っておりますけれども、そうした皆さんが集まるような機会、また保健師を含めながら、地域包括支援センターの職員等々が訪問する機会、そうしたところである意味で聞き取りといいますか、そうした中での調査を行っているというようなところでございますけれども、具体的なことについては課長から答弁をさせていただきますので、お願いいたします。 ○議長(斎藤秀雄君) 澤野福祉介護課長。 ◎福祉介護課長(澤野直也君) それでは、補聴器に関しましてどのような調査をしたかということをちょっとお話しさせていただきます。 一応調査した対象者につきましては、今ほど町長が回答しましたとおり、現段階では65歳以上の高齢者に訪問とか集まりのときに伺っております。中身としましては、まず、それは口頭でお話をしておりますけれども、要するに聞き取りがどうかというところから始まります。それを合わせ、はい・いいえで大体答えていただけるんですけれども、あと補聴器を持っているか、使っているか、持っていない方は今後購入についてどう考えているかというふうなところを伺って、それを現在まとめているというところであります。 ○議長(斎藤秀雄君) 6番、入倉政盛君。 ◆6番(入倉政盛君) 私、気になるのは、介護施設の方が難聴であっても、黙っておられると。その辺のあたりどのくらい把握されているのか、特にそのぼけーっとしたといったら失礼なんだけれども、結局対話ができないものだから孤立してしまうと、ますます認知が進んでくると。だけどその辺のところを把握してもらって、本当にできるものならそういうところに手を差し伸べてほしいと思うんですけれども、どうでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさにそうですよね。これは本当に認知症と初期の対応というのはこれ一番まさに大事になってくるわけでございますから、そこがこの難聴というようなものが一つの大きな原因になってくるようであれば、そこをしっかりと予防していくというようなところにも役立ってくるわけですので、ある意味で介護の認定を受けている人にはもうケアマネが一人一人ついているわけですから。今後まさにそのケアマネさんも通じながら、そうした状況把握というようなものをしっかりやりながら、現状というふうなものを、またより具体的な把握をしながら検討していきたいというふうに思っております。 ○議長(斎藤秀雄君) 6番、入倉政盛君。 ◆6番(入倉政盛君) そうですね、本当にそうやってほしいと思います。 厚労省の介護予防マニュアルにも、難聴の人というのは生活活動が不活発であることが認知症の発症リスクを上げると。また閉じこもりは認知症の発生率となっている可能性があるということで、これが身体的要因の一つの聴力の低下につながっているということなんですよ。これは厚生労働省のホームページにちょっと出ていたんでこれ持ってきたんですけれども、なるべく早めに町の対策を取っていただきたいと思います。どうでしょうか。 ○議長(斎藤秀雄君) 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) そうですね、まさに今ほど申し上げましたように、もう少し広くそうしたニーズというふうなものもつかみながら検討を深めていきたいと思っておりますし、これまた入倉さんからは国会のほうにも働きかけていただいているような資料も頂戴しておりますんで、まさにこれは阿賀町だけじゃなくて、これは日本全体の一つの課題でもあろうかと思っておりますので、そうしたところで国・県もこういう町単独というようなところばかりじゃなくて、そうした課題として捉えていただいて、まさに制度化をしていただくというようなところも非常に大事だと思っていますので、そうした面でも私も声を出していきたいなというふうにも考えているところでございます。 ○議長(斎藤秀雄君) 6番、入倉政盛君。 ◆6番(入倉政盛君) 国のほうが、県のほうからも助成ができるような制度になってくれれば町としても楽なんですけれどもね。なるべくそうなるように私どものほうも頑張っていきたいと思います。じゃ、町長から答弁ちょっとお願いします。 ○議長(斎藤秀雄君) どういう答弁を求めるんですか。 ◆6番(入倉政盛君) 結局、今の話で国・県のほうでも難聴者に対する対策を我が党としてはやっているんです。それができれば各自治体、東京都辺りは助成が行われているんですよね。そういうことも含めて、町としてもそういうのができれば対応してほしいということなんです。まだできていないんだけれどもね。 ○議長(斎藤秀雄君) いいですか。 神田町長。 ◎町長(神田一秋君) まさにそうした中で、もう国の課題として一つそうした制度構築というふうなものは非常にこれ私も期待するところでございますので、そうしたところへの働きかけというようなものも含めながら、ここは検討させていただきたいというふうに思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(斎藤秀雄君) 6番、入倉政盛君。 ◆6番(入倉政盛君) それでは県のほうに強く、県立病院を守るだけじゃなくて、充実・発展させる方向で対応していただきたいと思います。これで私の質問を終わります。 ○議長(斎藤秀雄君) 以上で、6番、入倉政盛君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(斎藤秀雄君) 審議の途中でありますが、本日の一般質問はこれで終わります。 なお、明日は一般質問の終わっていない方から行います。明日は4番、斎藤栄君から始めさせていただきます。 これで本日の会議を閉じます。 本日はこれにて散会とします。 大変ご苦労さまでした。 △散会 午後4時26分...